2021年12月30日木曜日

おしまい

 今年もあと1日。気が付くと師走もおしまいで、もう新しい年がやってこようとしています。

さて今年の自分の杖道を振り返ってみると、「何してたっけ?」と言いたくなるような感じもあります。

もちろん6段審査に向けての稽古に励んでいたのはあるんですけれど、1月も8月も結局コロナで審査を受けることもできず、「何してたっけ?」というよりは「何もできなかった」というほうが妥当だったのかもしれません。

とは言いつつも、やっぱり去年の今どきと比べるとまたいくらか稽古は進んだような感じもあるし、そう思えるあたりは身があった1年だったのでしょう。きっとね。

あとはやはり先生方が次々鬼籍に入られた1年でもありました。生者必滅は世の常とはいえ、寂しくもあり悲しくもあり。先生方の色んな思い出を稽古に生かしていくことがきっと大事なことなんでしょう。

自分自身も来年には40歳になることもあり、そろそろ自分自身の稽古と同じくらいに次の世代のことも考えていかないといけないのかなという気持ちもあります。
自分の遺伝子の後継はもう諦めたというかある程度しょうがないとして、あと何年杖道できるか分からないけれど、若い人たちには出来るだけのことをしていきたいと思いますね。

と言ったところで今年の振り返りもおしまいです。また来年の稽古に向けて年末年始はのんびり致します。

では来年、また会いましょう!!

2021年12月24日金曜日

ハッスル!

 仕事が済んで、稽古が終わって、ご飯もお風呂も済んで、後は寝るだけの時間となりました。

さて、信頼できる調査(?)によりますと、12/24の21時以降の6時間は「性の6時間」と言われており、日本中の男女が1番ハッスルしているのだそうです。

大変結構なことですね!

前にも言いましたけど、「結婚して子供をたくさん作って育てるのが10年後20年後に1番杖道の稽古者を増やすのに貢献してる」と思っていますからね。

20代を始め若い皆さんは是非にもどんどん濃厚接触していただいて、来年の9月か10月にはどんどんおめでたい話を聞かせていただきたいと思います。


こんなことをこんな日に書き散らす我が人生の情けなさよ。

2021年12月23日木曜日

おしらせ

 もうすぐクリスマスですね。

クリスマスと言えば、このblogでは1人きりのクリスマスパーティが恒例でしたが、今年はやりません。

24日は日中仕事で、19時から稽古ですからね!!

そんな暇どこにもありはしませんよ。


でもまあそれはそれとして、もうすぐ四十路に突っ込むおっさんにクリスマスプレゼントを贈りたくて仕方のない人はこちらからどうぞ。

そもそも「そんな歳ならお前がプレゼントあげる側やんけ」とか、そういうことは言ってはいけない。誰だってプレゼントをもらえば嬉しい。そうでしょ??

2021年12月22日水曜日

にてくる

 色々あって道場を移って指導する側に回って、それなりに日が経ちました。

いま改めて道場の後輩の皆さん方を見ていると、「やっぱり良くも悪くも自分に似てきてる気がするなあ」と思います。

「良くも悪くも」です。

当然と言えば当然なのかもしれませんが、「こういうところが自分には足りてないのかなあ」と思い知ったりもします。

世の中の先生方も同じようなことを考えてたりするんでしょうか。

2021年12月16日木曜日

たいせん!

 今年も香川県・琴平高校で剣道部となぎなた部の異種武道大会が開催された模様です。
ちょっとだけネットで見られます。



最初に私がNHKで見た時は剣道部1勝4敗とかだったと思うので、ずいぶん巻き返したなあと思います。

こうして改めて見てみると、男女の違いというべきか、見た目で存在感というか質量が全く違って見えます。男子と並んで戦うとどうしても女子が軽く見えるように思います。
どちらもインターハイ常連の剣道部となぎなた部、決して互いの稽古にそう差があるとは思えないんですけれど、なんていうんでしょうね、男子選手のプレッシャーが凄い。

男と女で実際に重心の位置が違うのは聞いたことがあり、また身長差などから物理的な質量が違うのも当然、ただそれを超えて何かが違う感じがしますね。
とはいっても女子は女子でそれぞれ素晴らしい構え・姿勢が見えて、男子と比べて重さは足らずともいい意味での軽さもあり、さすがに全国優勝20勝の名門です。

他方で、2刀流だとああも簡単に得物を持っていかれて負けてしまうんですね。
考えて見れば神道夢想流でも「2刀流はまず1本叩き落とせ」という型はあるわけで、なるほどなあと思いました。


世の中には面白いことがいっぱいあるものですね。

2021年12月13日月曜日

みじかい

内田流短杖術。

いわゆるステッキ術ですが、ステッキで敵をやっつけられる人はそもそもステッキが必要ないし、
逆にステッキを普段使いにする人はああいう業が出せる状態にないのでは?

ふとそんなことを思って見た今日この頃です。


そんなことは関係なしに稽古しますけども。

2021年12月9日木曜日

みかえし

 たまに、blogの記事をさかのぼって読み込みます。

そうすると「しょうもないこと書いとるなー」と思うことも多いんですが、「おっ、ええこと書いとるやん!さすが私!」というのもあります。

ただ、そういうのは大抵先生方の仰った言葉でして、自分のことは割とどうでも良かったりします。

自分の言葉と先生の言葉、どっちが大事かなんて、そりゃあ皆さんわかってますよね?

2021年12月5日日曜日

かいせつ

6段審査に向けて某氏と日々稽古に励んでいるんですけれど、今回の稽古は普段とちょっと違いました。

「今日は解説書の『杖道審判・審査場の着眼点』をちゃんと読んで稽古しましょう」
「これまでなにも考えてこなかったけど、こういうのをおろそかにしてしまったから、いままで6段に通らなかった気がします」

すばらしいッ!!

いやー、「審査に臨んで、ちゃんと解説書を読んで、着眼点を理解して、稽古に励む」なんて人、います?
そもそも審査と一緒に開催される地区講習の諸注意には「参加者は必ず解説書を熟読して参加するように」と書いてありますが、熟読して参加する受講者なんか99%いないでしょ、マジで(自分含む)。
私も解説書を熟読したのなんて、いつぞや新旧対照表を作ったときくらいですよ。

さて、普段の稽古から言ってることやってることは変わらないんですけれど、こういうところを意識してるかどうかで、いつもとはちょっと違った稽古になった気がします。
こういうのは「言われてやった」じゃなくて、「自分で意識して取り組む」のが大事ってことでしょうか。

2021年12月1日水曜日

いまどき

 こないだの広島杖道大会でもそうだったんですけれど、

「blog面白いっすね!」

「YouTubeやってる?」

って、色んなところの色んな人から言われました。


大概このblogも長いことやってるのでそういうこともあるんでしょうし、そうやって言っていただけるのは大変に有難いことです。

ただ、前から言ってますけども、本当にずっと前から言ってますけども、「このblogは杖道を知らない人を杖道の世界に引っ張り込むために始めたんですよ」ってことを、もう一度ここで明らかにしておきたいと思います。
杖道やってる人が「読んだ!面白かった!」じゃあ何にもなってないんですよね。

ただ、「杖道知らない人はそもそも杖道で検索して飛んでこないでしょ」って言うのはまさにその通りです。はい。


YouTubeももうちょっとうまいことやればというか、いい感じに図々しくなれば、YouTuberならぬJouTuberとして左うちわになれるんじゃないかと思ってるんですけれど、どうでしょうね。

2021年11月28日日曜日

ひさびさ

 今日は皆さんお待ちかね、第8回広島杖道大会でした。


先日全日本杖道大会もありましたけれど、こうやってみんなで集まって大きな大会をできることの喜びをひしひしと感じています。

全日本杖道大会は色々あって出られませんでしたからね、なおさらです。

しばらく見ないうちに白髪が増えたなと思って見たり、いつのまにやら名前が変わっていておめでたいようなお話もあったり、久しぶりにいろんな人に巡り合えて思うことも色々ありました。

肝心の結果はと言うと、なんというか、前回と比べると残念な感じですね。
前が2位、今回も同じ相手に負けて2回戦敗退。
ある先生曰く「勢いが足りないよ」ということで、そのあたりが6段審査に向けての最後の追い込みになりそうな、そんな収穫がありました。

そもそも、みんな「稽古が足りてないよねー」とか言いながらめっちゃ遣えてるじゃん!と思わされることもしばしばで、ホント皆さんどこが稽古できてないんですかね。謎です。

岡山県全体で見ても大体2回戦敗退がほとんどで、やっぱり層の厚さと言いますか、そういうところをもうちょっとどうにかしたいと思います。

今回久しぶりの大会で、岡山の選手もちょっと緊張していつもの技が出てなかったりするので、こういう場で経験を積むことも大事だなとも思いました。


なんにしましても、1月の審査に向けて得られたもの多かったということで、あとは感染者が増えないように稽古と祈りの日々です。

2021年11月24日水曜日

しろくろ

 先日の第56回全日本居合道大会の動画が全剣連から公開されていまして、それを見たある人がこう仰いました。

「決勝で勝ってる皆さんがみんな黒マスクなんですけど、審査とか大会だと黒マスクのほうがいいんですかね?」

いやー、関係ないと思うなあ…。


黒マスクって、どっちかっていうとケレンじゃないですかね。知らんけど。

でも黒マスクにしたら気合が乗る、勢いがつく、良い業が出る、って言うならそれもいいのかな。知らんけど。

というか、みんな黒マスクしすぎでしょ、居合の皆さん。

2021年11月20日土曜日

おそうじ

 今日は太刀と杖のお掃除です。

何回も言ってますけれど、濡れ布巾で掃除→乾拭き→おまけで油塗りです。

次の日曜は広島杖道大会ですから、道具の掃除はきちんとやっておきましょう。

道具をきれいにしてれば勝てるわけじゃないんだけど、ちゃんとしたときにはちゃんとした道具、つまりはそれなりに磨き込んだものを使うことが大事です。


さて、普段の道具をきれいにしたところで、あとは普段使ってない杖や太刀をきれいにしていかないと…。

2021年11月14日日曜日

ごうかく

なんだかつい間が開いてしまいました。

先週は黒郷先生を招いての講習会、そして今日は秋季審査会と、なかなか賑やかな秋になりました。まだいろいろとコロナで面倒なことはあるにせよ、緊急事態宣言も何も出てないというのは大変すばらしいことですね。

講習会の内容につきましては、参加した皆さんがそれぞれに思うところもあると思うのであれこれ書きませんけれども、私としてはとにもかくにも6段審査に向けてまた練習に励みたいところです。

最近ろくに素振りもしてないしね…。


さて、今日の審査会につきまして、まずは皆さん合格されておめでとうございます。

…なんですけども、審査委員長が仰ってましたね。

「皆さん、もっと所作をきちんとしてください」

とっても大事です。

またある先生が仰ってましたけれど、「礼法は型の前の話だからね」って、そりゃそうですよと。とはいえ私もまだまだですけれど、ちょっと目に付いたなと。

4段、5段は技術的にはもっと仕込んでいけるよなと思いつつも所作は割といい感じでしたけれど、低段の人達はもうちょっと稽古してきてねって具合で、ちょっとつらい。

個人的な意見ですけれど、正直な話、低段の皆さんの型が上手いの下手のってそんなの下手に決まってるんで、そんなことよりは所作、お作法をきちんとやってきていただいたほうがずっと良いに決まってるんですよ。

特に2段くらいまでは稽古をやればやるだけ身になるので、そこでどれくらいキッチリ所作事を修めていけるかが大事だと思いますね。


それともう1点、道具について。

最近の道着にはジャージとかテトロンとか色々ありますけれど、ちゃんと「道着は紺または白の綿」て決まってますから、審査や大会には綿の道着で来てほしいです。めちゃくちゃお高い本藍染めでなくてもいいですから。

普段の稽古着は各道場でお好きにどうぞ。

あと木刀の鍔は樹脂じゃなくてです。危ないからね。最近は段々手に入りにくくなっているようですが。


ああもう1つ、あれだけ筆記試験の勉強しといてねって言っといたのに…!

2021年10月31日日曜日

おさむい

 あっという間に10月も今日でおしまい。もう年末がやってきます。

あったかなかったかよくわからない秋ももう終わりそうな状況になってきて、夜に稽古している今の道場は段々と冷えが上るようになってきました。

20代のうちは真冬でも「下着はいらぬ!」「足袋など不要!」でやってましたけど、もうこの歳になるとどんどん肉体的な耐性が落ちてきて、下着も足袋も普通につけるようになってしまいました。

もっと言うと、コロナ対策とやらで窓を開け放っているために道場というか体育館が滅茶苦茶に冷えます。

正直言うと、コロナに罹る前に風邪にかかってそのままオダブツになりそうな気配さえします。

はよこの騒動が終われと思うばかりです。

2021年10月21日木曜日

ひさびさ

ちょっと遅くなりましたけども、全日本杖道大会が無事に開催されて何よりです。

第48回全日本杖道大会結果

結果をちょっと見てみると、東京、神奈川、北海道がほとんどを占めていて、低段位でようやく我ら(?)の兵庫県と開催地の愛知県が出てくる感じですね。

うーむ、なかなかに厳しいというかなんというか。
もうちょっとこう、ほかの地域からも出てほしいところです。

もちろん東京も神奈川も北海道も杖道が盛んで、全国的に名だたる人たちがいても何もおかしくはないんですけれど、福岡や九州各地の皆さん、あるいは大阪とか兵庫とかの皆さんも、もっと活躍していておかしくないと思うんですよね。

次回の全日本大会ではほかの地域の皆さんももっと上に行けるように努力していきましょう。

岡山ももっと人を増やしてもっと出ていけるようにしませんとね。

2021年10月14日木曜日

おもいで

 久しく更新をしていませんでしたが、私は緊急事態宣言の解除と共に稽古を開始しております。

単にネタがなかっただけです。ゴメンナサイ。


気が付けばコロナもいるんだかいないんだかよくわからない状態で、次の日曜には全日本杖道大会です。
今年こそは無事に開催できて何よりだと思います。少なくとも今の段階ではそうだと思います。

前に開催したのがいつだったでしょう。
去年は埼玉での大会がコロナで中止、
一昨年は横須賀での大会が台風で中止、
そのまえが久留米の大会なので、それ以来ということになりますね。
私はそれを欠席しちゃったので、最後に出たのはさらにもう一つ前の東京大会かな。

2017年の記事を今見返してみると、まだあの人もいた、この人もいた、などと思い出すことも多く、たった4年、されど4年という気持ちになります。

私もいつかそうして消えていくでしょうけれど、それまでをどうやって過ごしていくか、それを考えているところです。

2021年9月24日金曜日

むねんだ…

来月の全日本杖道大会ですが、残念ながら中止になりました。

と言っても「全日本杖道大会が」ではなくて、「我々が」の話です。

私は別に何ともないんですけれど、ここにきて相手の人のご家庭がちょっとどうにもならないようで、非常に無念な思いですけれどリタイアせざるを得ないようです。

こればっかりはね、どうしようもない話ですからね…。

2021年9月12日日曜日

じんこう

 もうだいぶん前から

「杖道の人口が減っているから何とかしよう」

というお話が続いています。杖道に限らず、どの武道でも同じことだと思います。

現実的に考えて、少子高齢化でどんどん若年人口が減っていくなかで、杖道だけ人口が増えるということはあり得ないんですよね。

ということは、杖道の人口を増やすためにはまず日本の総人口を増やすことが必要で、つまり「杖道ばっかりやっていないで結婚して子供をどんどん作れ」ということになるわけです。

即効性はないでしょうけれど、10年20年のスパンで考えるとこれくらい有効な手段はないと思います。親子で杖道をやってるご家族も実際にあちこちいらっしゃることですし。

ですから先生方は若いお弟子さんたちにどんどん配偶者候補をあてがわれたらよろしいかと思います。


…こういうことを40歳手前の独身男性が書くのは実に滑稽だな、と思いながら書きました。

2021年9月11日土曜日

ちいきさ

 緊急事態宣言の延期を受けて、私の住む自治体では公共施設の使用停止が同じく延期されました。
大変に残念ですし、そもそも私たち市民が納めた税で運営される施設の使用が一律に禁止されるのはおかしい、公による市民の権利の制限ではないのかと言いたいところです。
自粛で自主的に使用を遠慮するのと、そもそも公共施設の使用が禁止されるのは違うでしょう。

近県を見渡してみると、公共施設も使用の禁止ではなく時間の短縮で済ませているところもあるようで、こういう施設が使用できるかできないかで稽古に差がついていくのは大変悔しく思います。

また往来が制限されていて講習会なども満足に開けない状況では、地元に有力な高段者・師範(ありていに言えば活動状態にある8段クラス)がいる地域とそうでない地域での格差も開く一方でしょう。

そういう状態で開かれる全日本大会や全国審査が真に公平と言えるか、私は少々疑問です。


ただ、こういうことはネットの片隅で愚痴ってないで、地元の市議会議員にでもお願いに行くのがいいんでしょうね。きっと。

2021年9月8日水曜日

てつぶん

 前回、「稽古後に水分補給がてら筋肉痛予防にプロテイン」てな話をしましたね。

実はプロテイン以外を飲んでいるときもあります。それがこれ。

ミロ。(画像は公式から拝借しました)

日本人に不足しがちな鉄分のほか、ビタミンとカルシウムも摂れてオススメです。

なんかコロナで学校が閉鎖しがちで給食が減っているため牛乳の消費が落ち込んでいるそうですので、酪農家を救う意味でもぜひお試しください。


…稽古がないとこんなしょうもないネタしかないので、更新を楽しみにしている人には申し訳ない。

2021年8月30日月曜日

たんぱく

土日に、なんとか都合をつけて久しぶりにしっかりめの稽古をしました。
しばらくハード目の稽古をしてなかったせいか、体力的にはしんどかったですけど稽古が終わってみるとちょっと体が引き締まったような気がしました。
久方ぶりに「ああ、いい稽古できたな、しっかり稽古できたな」っていう満足を得ることができました。

こういうハード目の稽古のあとで怖いのが翌日翌々日あたりにやってくる筋肉痛なんですけれど、そこで私がとってる対策がアレ。

プロテイン。

ボディビルダーや筋トレ愛好家のお供ですが、知り合いの知り合いの栄養士が言うことには「運動後にプロテインを飲むと筋肉痛予防の効果がある」だそうで、数年前から実践しています。
ちなみに「運動後30分以内に飲むと(筋肉増強の点でも)高い効果が期待できる」とのこと。

ボディビルや筋トレのガチ勢はプロテインの種類にもこだわってますけど、杖道の稽古後の筋トレ予防程度の目的なら、別にそこまでお高いものとか特別なものは必要ないです。
私も安いソイプロテインを買っています。ホエイプロテインだった時期もあります。

稽古に行く前にプロテインを牛乳で溶いて保冷水筒に入れて持っていき、稽古が済んだら水分補給がてら飲む、って感じです。
本当はプロテインの作り置きは衛生上危ないんですけれど、保冷水筒だし2,3時間以内に飲み切ってるから大丈夫でしょう。

余談ですが、プロテインを稽古後に飲み始めてから、なんか体がでっかくなりました。
身長が1cm以上伸びて、体重は3kg増えました。
体重はともかく、なんで30代も半ばを超えて身長が伸びるかねえ…。
「週2,3回の杖道とプロテインで身長が伸びる!」
信じるも信じないもあなた次第…。

2021年8月26日木曜日

こばなし

道場で指導代行を任されて以来、1つ大変なことがあります。

「稽古後の講評」です。

なんのこっちゃ、とお思いかもしれませんが、要するに「今日の稽古は***でしたね、次は***に気を付けましょうね」的なコメントを出すアレです。

慣れてらっしゃる先生方なら「稽古を見てたなら話すことの2つや3つ、すぐに出るでしょ」とおっしゃるかもしれませんが、
私如きではなかなかそこまで目が及ばないのと、言い方とかそういう点でも結構気を遣うと言いますか頭を使うと言いますか、
何にせよ手短に何か言うべきことを言うのはなかなかハードルが高いです。

小中学校の校長先生は大変なんだな、話が長いの詰まらんのとか言ってごめんなさい、という気持ちでいっぱいです。

ちなみに私の定番は「今日も暑かったので水分補給と冷却を忘れずに」「寒かったのでしっかり体を温めて風邪をひかないように」です。
これで年間の2/3くらいはどうにかなります。
技術的なところは「基本を繰り返しましょう」「焦らず急がず、倦まずたゆまず」でなんとかします。
実際それが大事だと思いますしね。嘘は言ってないです。

2021年8月22日日曜日

さっぽろ

 金曜日に北海道は札幌で行われた6段7段昇段審査の結果が発表されました。

・6段審査

・7段審査

知ってるお名前もちらほらあって、「41歳で7段とか、すげーな」「私が低段のころから顔見知りのあの先生も合格か~」的な思いが頭をよぎります。
本当なら私も行きたかったですけどね、今はもう何を言ってもしょうがないのでね。

ざっと数字を眺めてみると、やはりまず受審者の少なさと合格者の多さが目に付きます。
6段の部で13/30で43.3%、7段の部で9/26で34.6%と、前2回とは打って変わっての合格率です。前の7段審査、合格率5.7%でしたからね。

何というか、ここまで違うと「これ、ホントに同じ審査基準ですか?」っていう疑問すら湧いてくるんですけれど、審査員の先生方や杖道委員の皆様方には私には計り知れないあれこれもあるんでしょう。何を言おうが、受かる人は受かる、落ちる人は落ちる。それ以上は私にはわかりません。

次の東京審査こそはと思うだけです。

2021年8月19日木曜日

うんざり

 緊急事態宣言に伴って、またまた稽古場である武道館や体育館が閉鎖されることになりました。誠に残念ですし、非常に辛く思います。

ただ、数字だけ比較すれば日本よりはるかに多く感染者が出ているアメリカやヨーロッパでは、すでにロックダウンが解かれて大々的にスポーツイベントなども従前どおり行われている地域も複数あり、いつまでもゼロリスク志向でロックダウンを繰り返す日本のやり方には大いに疑問を持つところです。

さんざん言ってきましたけど、私は心臓病で正直なところあと何年杖道をできるか分からないわけで、そういう中でいつまでとも知れず延々ロックダウンに付き合わされるのは残り少ない時間の浪費以外の何物でもないという気持ちです。

ワクチンもすでに2度接種してこれ以上できることもないのであれば、早く旧来の生活に戻りたいものです。

こんなところでぐちぐち言ったところで何にもなりませんけども。

2021年8月8日日曜日

かんそう

本日、コロナの緊急事態宣言で延期されていた昇級・昇段審査が開催されました。
例によって例のごとく、私は会場設営と号令係でひと働きしてまいりました。

受審者9名、うち1名が残念ながら不合格となりましたが、8名が晴れて合格されました。
合格された方にはまずおめでとうの言葉を贈ります。
そして次の昇段を目指して励んで頂きたいと思います。

不合格となった方は残念でしたが、悔しさをバネにして改めて昇段に挑戦してほしいと思います。

さて今回の審査における感想ですが、講評で審査委員長がおっしゃったように
「みなさん、所作がいいかげん」
まずこれが挙げられようかと思います。

型の手順をちゃんと覚えて実演できればいい、というものではないということを、受審者もそうでない人ももう一度稽古の中で見直さないといけないと思いました。

これは最近はばかりながら指導代行を仰せつかった自分の道場でも次の稽古からきっちりとやっていきたいところですし、何より久しぶりに杖道上達講座のネタができたなとほくそ笑むところでもあります。
ただ、所作って私も人に偉そうに言うほど出来てるとは思ってないし、何より文字に起こすと無限に書くことが出てくるので下手に手を出すのはマズいかもしれませんね。

そうは言ってもこのblogの読者はどうせ岡山の杖道家が大半だろうし、今日も「読んでますよ」と後輩に告げられたので、普段顔を合わせない後輩にアドバイスする感じで書いてみようかな。
でも言うまでもなく本当は自分の道場の先生の指導を仰ぐところですよ。


審査委員長が仰った所作に加えて、私が個人的に気になった点を挙げると、「気合」ですね。
1級受審者はなかなかいい気合が出ていて良かったなと思う一方で、各段の受審者はそれに及ばない方が多かった印象です。
道場の後輩にはいつも言ってますけれど、
「目の前の打太刀/仕杖よりも大きい声を出すんですよ」
「隣のペアよりいい気合を出すんですよ」
ってことなんですよね。

だいたいねえ、心臓がポンコツでいつくたばってもおかしくない私より気合が小さいようじゃ困りますよ。
皆さん、そこのところをぜひよろしくお願いします。

余談ですが、私の6段挑戦についてはこの夏の北海道は見送って、次回東京以降になりました。

2021年8月2日月曜日

たいかく

 先日、稽古上がりに剣道の人たちが入れ違いに武道場に入ってこられました。

それを見て思ったのは

「やっぱり剣道ガチの皆さんは体つきからして違うな」

ってことですね。


剣道の稽古の激しさはやはり杖道や居合道とは比べるべくもないくらい激しいように思います。
そういう稽古で鍛え抜かれた体というのは、やはりがっしりとしてどっしりとして1本芯が入ったような感じがしますね。

そういうところからすると、我々も決して遊んでいるわけではないんですけれど

「あれは戦いごっこだ」

と揶揄されても致し方ない部分も無きにしも非ずかという気持ちもちょろっとあります。


ただ、だからこそ老若男女問わず稽古に励めるのが杖道でありまして、よそを見てうらやむ暇があるなら自分の稽古をなさい、先生方はそうおっしゃるような気がします。

2021年7月23日金曜日

かんせい

 慣性の法則、というものがありますね。

皆さん中学校の理科の授業で習ったと思います。
止まってるものは外から力を加えないと動かない、動いているものは外から力を加えないと止まらない、って言うやつです。

これって物理現象でなくても人間の行動にも似たようなことがあると思うんですよ。

毎日していることは何も考えなくても毎日できるけど、普段してないことをやろうとしたらなにかしらのきっかけや外圧が必要、みたいな感じのことってあると思いませんか。私は思います。

なんで突然こんなことを言い出したかというと、2か月近くにわたる自粛という名の活動禁止の結果、体が「稽古しない日常」に順応してしまって、普段の稽古に行くことさえおっくうに感じられるようになってしまった、そういう話です。

もっと言えば、マスク必須の稽古は不快であり稽古の楽しさも損なわれてしまい、「稽古に行かないことに順応してしまった体」と「楽しさが減った稽古」とのダブルパンチで稽古に向かうのに大きなエネルギーが必要になってしまった、そういう風に感じています。

これを元のような状態に持っていくために、いったいいつまでかかるのか。ついため息が出てしまいますね。

2021年7月10日土曜日

みなおし

 気が付けばこのblogも10年目なんですけれど、最近は正直なところいつまで続けようか悩んでいるところがあります。

ネタが切れて困る、という面もなくはないんですけれど、それ以上にネットを取り巻く環境が悪化して、ネットで情報を出していくメリットが薄れてきているような気がするのです。

どういうことかというと、「ネットの通信量の4割以上が広告」だとか、「検索上位に上がるのが中身のないキュレーション(まとめ)サイトばかり」だとか、テレビが陥ったのと同じような状態になってしまっているからです。

テレビもネットより先にCMと通販番組、あるいはひな壇に芸人を並べただけの番組ばっかりになっちゃって、まともに見られるのは天気予報くらい、みたいな感じになっちゃってましたけど、ネットもまた同じ道をたどっています。


インターネットによって情報はパブリックなものになり誰もが等しくあらゆる情報にアクセスできるようになる、ネットに存在しない情報は世の中に存在しないのと同じ、そういう世の中が来るかと思われた時代もありました。

しかし、今になってみるとネットにあるのはどうでもいいような情報、嘘か真か分からない情報、そんなものばかりになって、価値ある情報は信頼できる人の間でだけ共有される、そういう状態に回帰しつつあるのではないかと思うのです。

武道においても同様で、結局のところネットであれこれアピールすることよりも、地道に地元に根差して活動を続けることのほうが確実に弟子を集められて存続していくのではないか、という気がします。

オフィシャルとして情報を発信することは必要不可欠ではあるんですけれど、言ってしまえばそれは道場に看板を掲げる程度の話であって、知ってる人はそこにそれが存在することを知っているし、本当にやりたい人は看板がなくてもひょいと通りがかりに覗きに来るものなんですよね。


とまあなんだか賢いことを並べ立てましたけど、私自身がさんざんに胡乱な情報を垂れ流してきたわけでして、半分懺悔しながら書いています。こんなblog書いているから「杖道って胡散臭くね?」みたいな感じで離れていってしまった人がいるのではないかと。

実際問題、「このblogを見て道場に来ました!」なんて人はいませんでしたからね。…実はいたりするの?

2021年7月3日土曜日

よかろう

 「それでいいよ」

これって怖い言葉だな、と思うようになりました。


「(教えた通りにできているから)それでいいよ」

「(まだまだだけど続けて稽古すれば良くなるだろうから)それでいいよ」

「(教えたところで聞く耳持たないだろうから)それでいいよ」

「(私もよくわからないけどとりあえず)それでいいよ」


さあ、あなたの/私の言われた「それでいいよ」はどれだ!?

2021年6月27日日曜日

よろこび

 一応緊急事態宣言が解除されて、武道館も再び解放され、久しぶりに稽古できました。

やっぱり道場で皆と一緒に稽古に励むことはとても喜ばしいことだなと、改めてしみじみと思います。

ステイホームとやらで高齢の稽古者はひょっとしてもう体が弱って道場に出てこられないんじゃないか、などと心配もしておりましたが、元気に道場で杖や木刀をふるう姿を見て杞憂に終わったことにホッとしています。


とかなんとか言いながら、私自身はしばらく思い切って稽古をすることができない状況にあり、色々もどかしいところもあります。

そんなこんなでやはり夏の審査は見送りで、正月明けの東京でのチャレンジになりそう。

8月の北海道で審査を受けるみなさんがいい結果を出せるように祈ります。

2021年6月11日金曜日

もうける

先日、剣道連盟が発売したぶししのぬいぐるみが売れ行き好調だからこれで金策すればいいのに、という話をしました。

そこでまた思いついたのが、岡山県で全日本杖道大会を開催したときに参加賞として配られた「デニムの手提げ袋」です。
A4がちょうど入る大きさで、派手過ぎず、デニムだから丈夫だし洗濯もできるし、丸めれば邪魔にならない。

岡山での大会以降、地区講習や大会などであの手提げを愛用していらしゃる杖道家をよく見かけますから、実際好評なんだと思います。私も普段あれやこれやと愛用してますし。

各都道府県で名産品を作れとまでは言いませんけれど、そういう風にどこかでいいものが出て来たら積極的に物販に取り入れて収入源にしたらいいんじゃないでしょうか。

ちなみにほかに好評だと聞いているのは、岡山の前年に兵庫で開かれた全日本大会で配られた折り畳み式のミニレジャーシートです。着替えの際に床に敷いて汚れ除けに使うやつ。

そういうわけで、どうですか杖道委員の先生方!!
物販の売り上げ向上で全剣連に貢献しましょう!!


…稽古も満足にできずにいるといらんことばかり頭によぎるようです。


2021年6月7日月曜日

うんめい

 ベートーベンの交響曲第5番「運命」。

「運命はかくのごとく扉をたたく」と言われる出だしが大変有名な曲ですね。

さて、どうやら私の身にも運命の知らせが突然舞い込んできたようで、コロナとは関係なしに夏の審査が受けられなくなりそうです。

なんかもう、踏んだり蹴ったりというかなんというか。

同じ突然の転変ならば、宝くじの1等が当たるとか竹やぶで1億円拾うとかガッキー似のお金持ちのお嬢さんから求婚されるとか、そういうことであってほしいものです。ガッキーの顔知らんけど。

嘆いてばかりいても始まらないので、稽古はします、というか稽古に向けて用意はします。

2021年5月30日日曜日

くりのべ

 予想されていたことではありますが、緊急事態宣言延長により公共の設備の使用停止も延長されました。

稽古も少なくとも6/20までできません。

非常に残念ですし、審査が開催されたとしてもこの状態で受審することが果たして妥当かどうか。

重ね重ね、残念です。

2021年5月23日日曜日

はっせい

 いつまでも悲しみに暮れるわけにもいかず、稽古を再開したいところですが、公の施設が使えないという状況が壁になってなかなかはかどらないのが辛いところ。

素振りくらいならなんとかできなくはないんですけれど、困るのが気合ですね。

なかなか気合を出せる場所というのはないもので、道場が使えないとどうしても声というか喉が鈍りがちです。

「自粛の要請」とは言っても、武道館や体育館の使用を停止されては実質的に強制禁止にほかならず、こういう時は自前の道場を持ってらっしゃる先生は強いなあと羨ましい限りです。

2021年5月19日水曜日

おわかれ

今日は立て続けに先生方の訃報が飛び込んできて、なんとも物悲しい気持ちでいっぱいです。

どちらもいつ何があってもおかしくない平均を超えるお年でしたから「いつかは来る」と分かっていたはずなのに、やっぱりその日が来ると堪えます。

自惚れるわけではないけれど、やはり前回前々回の審査で6段を取って先生に「やりましたよ、先生のおかげです」と言いたかった気持ちはどうしても拭えません。

今はただ祈るばかり。

2021年5月13日木曜日

きんさく

 「大会をはじめとしたイベントを開催できない状況が続いていて、全剣連もお金がヤバイ」
という話をちらっと耳にしました。

そんな中で、全剣連公式ツイッターでこんな話が。




江戸の昔から武士が色んな内職や副業で糊口をしのいでいたという話は尽きませんが、令和になっても同じことが起きているようです。

1日で再販分が完売しちゃうくらい人気なんですから、もっと生産してもっと売り上げて、組織の維持の足しにしようじゃありませんか。

ところでこのぶしし、杖道バージョンとか居合道バージョンはないの…?

2021年5月12日水曜日

またまた

 蔓延防止措置とやらで、14日以降の公の施設の使用が停止されました。

従って、学校の体育館を使っての稽古も、公立の武道館を使っての稽古もできなくなります。

期間は今月いっぱいとのことで、来月以降はまたおって判断されるそうです。

うーん、こんなことで夏の審査は大丈夫なんだろうか。

2021年5月8日土曜日

こつこつ

 先日の稽古の終わりの雑談中のことでした。

A氏「Bさん、あんまり道場に通えてないのによく型を覚えてますよね」

B氏「仕事が忙しくてなかなか道場に来られないんですけど、せっかく教えてもらったんで忘れないように家でちょこちょこ練習してるんです」

A氏「えー、すごいですねえ。僕なんか道場に通わなかったらすぐ忘れちゃいますよ。だから必死に道場に通ってます」


先輩として申し上げますと、どっちも凄く立派だと思います。
どっちにしても普段からコツコツ継続して稽古する努力を怠ってないわけですからね。

先輩としては嬉しくもあり、下から突き上げられてるプレッシャーもあり、うかうかできんなと思うばかりです。

2021年4月29日木曜日

げんこつ

 一緒に稽古する仲間の中に拳法を長く修めている方がいらっしゃいます。

なかなか太刀の握りに苦労されているようで、曰く
「拳法では拳は当てた瞬間に握りこむ。その癖で太刀で斬りつけた際につい拳を作るように握りこんでしまって、なかなか手の内が決まらない」
だそうです。

なるほど。

太刀の斬り付けでも普段柔らかく握っておいてヒットの瞬間に手の内を締める点では変わらないと思いますけれど、確かに正拳や裏拳の形と太刀を持つ手はちょっと形が違いますからね。拳の形で柄を握るといい握りにならないですよね。

過去の経験が却ってあだになるというのは辛いところではあるでしょうが、そこを乗り越えたところにきっと私では知り得ないような喜びがあると信じて稽古に精進してほしいなと思います。

2021年4月18日日曜日

あやまり

先日の稽古で、同じ人が同じような失敗を3度繰り返していました。

それを見てふと論語の一節を思い出しました。

子曰、人之過也、各於其黨、觀過斯知仁矣、

子曰わく、人の過つや、各(おのおの)其の党(たぐい)に於いてす。過ちを観て斯(ここ)に仁を知る。

人間はそれぞれのタイプ別の失敗をする。だから失敗を見ればその人がどんなタイプかがわかる。

おおよそそんな意味でしょうか。

杖道という道は一つでも、そこを歩く人はさまざまでそれぞれに応じた指導や稽古が必要だし、何をどの順に伝えるか、あるいは伝えないかが指導する立場に立った時に重要なのかな、と思ったのでした。


さて、私はどんなタイプなんでしょうね?

2021年4月7日水曜日

だいじに

 先日、お下がりで木刀と杖を頂いた話をしましたね。
では、まず最初にすることは何か?

そうですね、お掃除です。
道具を大事に使う、その第一歩です。

何度か書きましたけれど、私の木刀と杖の手入れは基本的には「水拭き→乾拭き→乾燥」です。
サンドペーパーとかそういうのは使いません。

ただ、最近は仕上げにちょっとひと手間加えて、椿油を引くようにしています。
難しいことは全然なくて、数滴油を手に取ってそのまま摺り込むだけ。
椿油をわざわざ買わなくても、オリーブオイルでもいいんじゃないかと勝手に思っています。

人間の肌と一緒であんまり乾燥しすぎもよくないとかなんとか、どこまで本当か、どこまで効果があるのか、それはわかりません。
でもなんとなく手になじむと言いますか、単に滑るだけじゃなくて程よい吸い付きが出たような気がします。

お手入れは大事。

でも杖や木刀が汚れるまでしっかり稽古することも大事。

稽古道具は稽古のための道具ですからね。

2021年4月4日日曜日

なれそめ

 せっかく4月だし「杖道を始めたきっかけ」など書いてみたいと思います。


あれは大学4回生に上がる春休みのことでした。

地元に帰ってゴロゴロしていたらなんか肩が重たくて「はてな?」と思っていたところ、姉が一言。

「肩こりじゃなーい?あんたもトシね、フフッ」

あんたもトシね

あんたもトシね

あんたもトシね


それまで運動嫌いで全然体を動かしてなかった私でしたが、この一言で「こりゃいかん」と思い、何か体を動かすことを始めようと思ったのでした。

さて何をしようと考えた時、
すでに4回生となる身ではサークルに入るわけにもいかず、
近所のスポーツ団体に入るにしても野球だのサッカーだの近代スポーツはからっきしで興味ももてず、
当時好きだったチャンバラに絡んで武道でもしようかと思ったものの剣道は痛いしきついししんどいしお金かかるし、
柔道は高校の授業でやって好きになれなかったしもう男同士で縦四方固めなんかやりたくなかったし、
じゃあ最近(当時)微妙に流行ってる古武道的な何かをやってみようかな、それもできればあんまりお金がかかりそうになくて近所でやってて週1くらいでできそうなやつで、あんまりほかでやってなさそうなやつを…

とまあこんな経緯でネットで検索して出てきたのが「杖道」だったわけですね。

「なんか稽古が進んだら剣術とか鎖鎌とかできるっていうし、オトクちゃう?」っていう点もポイントでしたね。

ちなみに、もう1つの候補がなぎなただったんですけど、道具が長すぎて保管や運搬が大変そうとか防具代がかかるとか女性ばっかりで居心地悪そうとか、そんな理由で落選しました。

そんな割と適当でゆるふわな感じで始めた杖道が、社会人になっても続いて16年だか17年だかに及ぼうとしてるわけですから、世の中本当にわからないというか、御縁だなあというか、そんなことを思うわけです。


もし私がもう少し女好きだったら、今頃このblogは「岡山でなぎなた」だったかもしれませんね。

2021年4月3日土曜日

おさがり

 先日、某先生の断捨離のおすそ分けをゲット。


古い先生方が段々に身を引かれたり鬼籍に入られるのは悲しくもありますが、業も物も受け継いでいくことが大事かなと改めて思います。

だからと言ってこんなに1人でもらってどうすんの、自分の分だけでもすでに木刀3本、杖2本、短杖やくるみ竹刀まで合わせたら両手でも数えきれないくらいあるでしょ、って話なんですが、木刀や杖もいいものは段々入手しにくくなってきているようなので、古いものでもよさげなものは手元に置いておくほうがいいのかなと。
将来後輩ができた時に「杖も木刀も手に入らないのでやっぱりやめます」なんてことにならないようにね。
特に柄8寸の木刀は貴重ですから。

いつか私が杖道から離れるとき、また誰かに受け継ぐことができたらいいなと思います。


そしてこれは別件で手に入れた巾着。

エジプトの神、メジェド。

この神の名は「打ち倒す者」の意味だそうで、一見子供の落書きのようなその風貌からは思いもかけない力ある神なのだそうです。

この巾着は、これまた木刀に比例して枚数がかさんできた革鍔入れにします。


ちなみに、この巾着は高梁市成羽美術館で購入できますから、興味のある人はぜひ岡山県高梁市へお越しください。
備中松山城、吹屋地区ベンガラの町並み、鍾乳洞などが見どころです。
お土産はゆべしがオススメ。

2021年3月24日水曜日

おわかれ

 岡山の南部では桜がかなり花を開いてきて、週末を待たずして満開になろうかという様子です。

そんななか、悲しい知らせが届きました。

私が杖を始めたころからいろいろとお世話になっていた先生が亡くなられたそうです。

咲いた花は散り、生まれたものは必ず土に還り、出会いがあれば別れがある、それが世の常、世の定めとはいえ、しみじみと悲しい。

先生に教わったことを忘れずに杖の道を歩むことが供養になると信じて、今はただご冥福を祈るばかりです。

2021年3月19日金曜日

かわらぬ

 世間が騒がしくなってもう1年が巡りましたが、梅は葉をつけ、桜は芽吹き、春は変わらずやってきます。

人の営みも変わるようで変わらずあり、卒業式があり入学式を控え、学校施設は大忙しで、そんなわけで普段学校の体育館を借りてしている稽古場は例年同様しばしのお休み。

変わったようで、変わらない日々。

その中で変わらず稽古を続ける人々こそ尊いし、そのような営みを支えることもまた美しいと、そんなおセンチなことを思いつつ、今日も庭で軽く素振りをするのでした。

2021年3月7日日曜日

こうはい

 昨日の記事に「後輩ができるとなかなか自分の稽古の時間が取れない」ということを書いたんですけれど、実のところ「自分の練習相手になる後輩を作るのが一番稽古になる」というのもまた事実なんですよね。

あんまり差がありすぎると却って遠慮しいしい業を遣うことになりますけれど、自分よりちょっと遅れてついてきてる、という程度の後輩がいると気兼ねなく業の実験台として相手をさせられるわけですね。

杖道委員の先生方は口を酸っぱくして「5段にもなったら自分の後輩、自分の弟子を持ちなさい。6段7段は言わずもがなです」とおっしゃるわけですけれど、まことにもってその通りだなと。

出来るなら2,3段のうちから後輩を誘い込んでおくと後々色々と便利そうですよ。

私はと言うと…一応あの人やこの人は私の後輩ということでカウントしていいのかな…?

2021年3月6日土曜日

おわすれ

 ここしばらくずっと稽古できてなかった併伝武術を久しぶりに一人稽古しました。

前に稽古したのがいつだったか思い出せないくらいなので、ずいぶん長いこと間が開いてしまったなと思います。

型の名前も怪しいレベルまで行ってしまってたので、やっぱり折を見て稽古しないといけませんね。


ただ、現実問題として併伝武術は指導者や稽古相手をなかなか確保しにくいという面もあり、また道場の中で教わる立場から教える立場に移行してくると、どうしても後輩や弟子のために割く時間が増えて自分のための稽古時間も取りにくくなってくることもあろうと思います。


その中でどれくらいの稽古をやっていけるか、どうやって時間と機会ををひねり出すか、そこのあたりを考えないといけない段階にやってきたんですかねえ。

2021年2月27日土曜日

ねんれい

 気が付けばこのblogも10年目に突入ということで、ほんの思い付きで始めたものが思いのほか長く続いてるなと思います。

始めた当初はまだまだ20代で4段になったばかり、それが今や6段受審が目の前で年齢も40が目の前です。光陰矢の如しとはよく言ったものです。

自分の年齢もですけれど、思えば先生方も大分歳を重ねられたなと改めて感じます。あの先生もこの先生も「え、もうこんなお歳!?」という驚きとも焦りともつかないものが胸にわいてきますね。

学んでおきたいものは今のうちに早く押しかけてでも学びに行かないといけないのかと、そんなことを思った2月の末。

2021年2月17日水曜日

せきにん

ぼちぼち6段が見えてきて、道場の責任ある立場と役割から離れられなくなる、そういう時期が近付いてきたのかなと言う気持ちがいくらかあります。

これまでは稽古に行きたければ行って、なんかだるかったらお休みして、なんならカメハメハ大王の息子よろしく雨が降ったらお休みでも全く構わなかったわけですが、教える立場、率いる立場の側に回るようになるとそういうことも通らなくなってくるわけですよね。

多少の障りは乗り越えて道場に行き杖を握り太刀をふるう、それが高段者の責任の1つなのかな、などと思うのです。


さて、そうしたときに体調のことはさておいても、もう1つ物理的に障りになるのが乗り物のこと。

これまでは「バイクあるしな」「1人で車に乗ってても空気運んでるようなもんだしな」と車ナシのバイク生活でしたけども、それも「雨が降ったら休めばいいや」が通用したからってのはあります。
知人とカーシェア的なこともしていて頼めばすぐ借りられる状態ではあるんですけど、やっぱり急な雨とかだとなかなか対応しづらいところもありますし。

6段を取ったら雨が降ろうが風が吹こうが道場に行かねば、となってくるとやっぱり自前の車がいるのかなあ…と思うとお財布の具合とか色々気になるところ。

まあ今すぐの話でもないのだけれど、ぼちぼち考えておかないといけないのかな。

2021年2月11日木曜日

レイホウ!

 ネットの海を漂っていたところ、こんなものを見つけてしまいました。



念のため画像も。

出典はニンジャスレイヤー=サンのツイートから。


これ、割と良問だなと思いましたね。

・アイサツの最中でも相手のスキを見逃さず、アイサツが終わるのを見届けるまで攻撃しなかったのは礼法に適うので奥ゆかしい

・アイサツは同時に終了すべきもので「先にアイサツを終えた」のは礼法に適っていないのでシツレイ

とかそういう意見が出せそうです。


礼は相手のスキを伺いながらするものではないと言いつつも、「スキあらば打つ」「優れた礼にスキはなし」という気構え、心構え、つまるところの残心は実際大事。

2021年2月3日水曜日

めざそう

 「オリンピックなんか開いてる場合じゃない!」「そんなのできるような状態じゃない!」

なんて声が沢山あるわけですけれど、私たちはむしろ

「オリンピック?やろうじゃないか、開こうじゃないか」「だから杖道/居合道/剣道の大会も審査もやろうじゃないか」

って方向で前向きに進んでいくほうがいいと思うんですよ。

2021年1月30日土曜日

てこずる

 2年位前の投稿で「イップマン外伝」という映画を取り上げて「デカイやつがテクニックを身に付けると手に負えない」っていうような感想を書きました。

今、これが私の身近で現実になりつつあります。

最近2段を取った後輩の1人に、縦も横も立派な体格でしかもかなり長く少林寺拳法の稽古をしていたという、そういう方がいらっしゃいます。

当初こそまだ杖にも太刀にも不慣れで「いかに練達の拳法遣いと言えども杖道ではやはり駆け出し」と割と余裕綽々であしらえたものですけれど、2年目3年目に入って段々杖に慣れてくるとなんともこれが重たい打突を見せるようになってきました。

ウチバリ(引落打)でも太刀の握りを特に気を遣って柔らかくしておかないと持っていかれそうになります。


バスケ漫画スラムダンクのセリフにも

でかいだけ? 

結構じゃないか 体力や技術は身につけさすことは出来る…

だが お前をでかくすることはできない

たとえオレがどんな名コーチでもな 立派な才能だ

というセリフがあったように体格は天与の才能とも言えるわけですが、そこに拳法と杖道の業が乗ると、なんとまあおっかないことか。


とはいえ、体格に優れる人は体格に頼ってつい体を痛めがちという面もあり、また体格に劣っていても相手が刃物を持っていても打ち勝つ業を教えるのが武道であり杖道であり拳法でしょう。

ですから、かの人に体格が劣るならなお私は業を磨いて上を目指したいところですし、また私より体格に劣る人を見ても侮ってはいけないと気持ちを新たにしたいところです。

2021年1月21日木曜日

おめでた

 先日の6段7段審査の結果が全剣連のwebサイトで公開されていますね。

6段の部

7段の部

岡山からは残念ながら合格者がありませんでしたが、そこかしこに見知った名前があって実におめでたいことで嬉しい気持ちになると同時に、

「私を置いていくな!」「私だって受験できたら!!悔しい!!」

という気持ちもいくらかあり、次は是が非でも受審せねばなるまいと気持ちを新たにするばかりです。

急げワクチン!

2021年1月20日水曜日

おすわり

 武道は何歳から始めても構わない、それはその通り。

他方で、歳を取ってから始めるとつらい場合もやはりあり、それはなんといっても「正座」「跪座」その他座り業の数々でしょう。

歳を重ねるとどうしても膝や腰に故障を抱える人は多いもので、どうしてもこれらの型・業は難しくなってきます。

かといって若ければいいかと言うと案外そうとも言い切れないところもあり、若くて元気で故障知らずな分だけ無理・無茶な体の遣い方をしてのちの障りになったりする例もあるようです。

まして最近の日本人は床に座って生活する習慣がかなり薄れてしまいましたから、正座が苦しいという人は珍しくないですね。

若いうちから、体をいたわりつつ上達を目指す。

場合によっては座り業を立ち業に変えたりも必要になるでしょう。

何度か書いた言葉ですけれど、「もっとも長く歩き続けるものが、もっとも遠くへたどり着くものである」という教えを大事にしたいと思います。

2021年1月18日月曜日

せいかつ

この半年くらい、火曜と金曜の19~21時の稽古に通っています。

そこでちょっと問題になるのが「晩御飯」ですね。

基本的には稽古が済んで家に帰ってから晩御飯の支度と相成るわけですが、さすがにそれもしんどいので帰り道の途中でどこかのお店で食べるということもよくやります。

それがこのコロナ騒ぎで閉店が早まるお店がちらほらあって、ちょっと選択肢が減ってしまいました。
そもそも夜21時を回っても食事処があちこち開いているのがおかしいのだと言えばそうかもしれませんけれど、それでも私のような人間にはありがたい存在なんですよね。

夜のご飯のお店が減ることが生活に致命的な影響を与えるわけではないんですけれど、やはりいろいろと思うところはあります。

近々「営業短縮に応じない店には罰金」「検査を忌避する者には刑事罰」なんて法案が国会にかけられるそうですけれど、いかに感染症対策とはいえ国家総動員法やらい予防法の轍を踏もうとしているのではないかと思われて、暗澹たる気分になります。

いつもの稽古をいつものように。
読んで字のごとくじつに有難いことですね。

2021年1月17日日曜日

からくち

今更ですが、先週の15日金曜日は杖道6段7段審査だったんでした。

全剣連公式の情報によると合格者/受審者はそれぞれ
6段:9/48 (18.8%)
7段:2/35 (5.7%)
だそうです。
ちなみに氏名の発表は20日の予定だそう。

こうして数字を見ると、緊急事態宣言が出た割りに受審者は思ったほど減ってない印象ですが、合格率が低めでだいぶ辛口だなという感じがします(ちなみに前回はそれぞれ34.5%と10.5%、前々回は31.6%と17.0%)。
実際に演武の内容もいまいちだった可能性もありますけれど。

もちろん未熟な人に安易に段位を出せばいいというものではないのですが、なぜ不合格者が多かったのかと考えると、全国的にきちんと稽古が出来ていない、稽古する環境が整っていないのではないかと言う可能性もありそうですね。

まだしばらく自由な稽古が難しい状況が続きますけれど、さて次回はどうなりますことやら。
自分自身、受審に行けるかなあ…。

2021年1月9日土曜日

さむすぎ!

昨日の晩の稽古、めっちゃくちゃ寒かったですね。

気温が氷点下2℃とか3℃とかで、暖房もないがらんとした小学校の体育館ですから、さすがに普段はしない防寒対策をしました。
いわゆる温熱下着、いつもははかない足袋、そしてレッグウォーマー。
それでも今朝はなんとなく鼻やのどが怪しかったので稽古はお休みにしてしまいました。

いま改めて体調をみるとなんともなくてほっとしてますけれど、無理をして本当に風邪になってもいけませんし、今のご時世ゴホンと言っただけでも肩身が狭いですからね。

無理をして体を壊すために武道をしているわけではないので、寒稽古や荒稽古をするにしてもちゃんと対策をして体をいたわりましょう。


ところで、新年と言うことで昨年末に買った新しい稽古用道着をおろしました。


見事な色の差ですね。遠慮なしに洗濯してるから当たり前と言えば当たり前なんですけれども。

このブログの記事をさかのぼってみると、古いのを買ったのが2016年の4月。おおよそ5年の歳月を共に過ごしたと思うと、なんとなく愛着とか感謝とかそういう気持ちがわいてくるような感じがありますね。

新しい道着で稽古に励んで、ぜひ今年こそ6段を手にしたいと思います。

2021年1月4日月曜日

ことしは!

皆さん、明けましておめでとうございます。
 三が日も明けて仕事始めと言う方も多かったのではないかと思いますが、私も5年ぶりの仕事始めです。


去年の新年1発目の記事を見直すと「何と言っても6段審査」と書いてあって、それが果たせずじまいだったのは実に辛いところです。

今年こそは、と言いたいところではありますが、現時点で申し込み自体できる状態ではなかったうえに、今まさに関東で緊急事態宣言がどうのと先行き不安な話が持ち上がっていまして、何とも心もとない状況です。

この1月の審査、全剣連としては何としても開催したい事情があるというような噂をちらほら聞き及んでいますが、東京が緊急事態宣言発令となると公共施設は封鎖される見込みで、当然会場たる江戸川区スポーツセンターも使えまいとなると、厳しいことになりそうです。


夏の審査は北海道だという話ですが、それまでにはワクチン接種が進んでなんとか審査が開催されて、かつ私も参加できるように祈るばかりです。

お祈りだけじゃなくて、もちろん稽古もね。
新しいことにも挑戦したいなあ。まだ何がどうとは言えないけれども。