2012年7月30日月曜日

ならぬ堪忍するが堪忍

先日の講習会で、1つ嫌な気持ちになることがありました。

あるとき、写真を撮るのに気を取られてとある人の前を遮ってしまったのです。
するとその人は不機嫌そうに「おい!」と一言。

慌てて頭を下げて謝ったのですが、「ちょっとどいてくれるか」なり「見えないから横によけてくれ」なり言い様はいくらでもあるし、そう言われれば互いにさっぱりと済むところを、「おい!」と居丈高にあしらわれるとちょっと心が腐ります。


とはいえ、自分の不注意には違いないし、当初は確かに嫌な気持ちになったけれど時間が経って落ち着いたことでもあるし、「自分はそういう言い方をしないようにしよう」と1つ為になった出来事でした。

2012年7月23日月曜日

講習会お疲れさまでした

大阪から森本先生をお招きして21・22日と2日間にわたる地区講習会、皆さんお疲れさまでした。

太刀や杖の正しい持ち方・構え方、正に「基本のき」からの稽古だったかと思います。

実のところ、岡山の杖道家のみなさんはちょっとこの基本をおろそかにしているように見えるところがあるので、今回の講習のような稽古を日頃から心がけないといけないのではと常々思っています。

つまり、「構えがいい加減にすぎる」と思うときが多いのです。
太刀の5つの構えはきちんと出来ているか?手の位置は?足の位置と向きは?
杖の構えはどうか?繰り付けの構えのとき手幅はどうで杖はどこにあるべきか?巻き落としのとき手の位置はどこにあるか?引き落としのとき杖を一杯に取っているか?

こうしたことは初心者でも必ず心得て置かなければならないことだし、実際にこれらが出来ていなければ型の稽古も十分にできないはずなのです。解説書でも先生方の指導でも「下がって八相の構え」「引き落としの構えから繰り付け」といった表現がされると言うことは、構えをきちんと理解していることを前提としていると思うからです。

ところがどうも初段・2段を中心にきちんとできていないなと感じる方がおおい。今回の講習でも指摘されたように「八相の位置が胸まで降りている」「繰り付けに構えたとき、杖が頭上に来ておらず額の前に浮いている」「飾りの手が横に伸びるべきところ、上に向いている」など。

どうかすると3段・4段にもなって、足の前後を取り違えたり手が見当違いのほうに伸びていたりします。こういうことでは本人の上達の妨げになるという意味でもそうだし、なりより私の稽古の相手としても困ります。

講習会というイベントのときだけでなく、日頃の稽古からこういう基本こそ厳しく躾けておかなければ。それが結局上達への近道だと、自分自身の初心の頃を思い出すに付け感じます。



さて、備忘録として私が今後注意していきたい点を書き残しておきます。

・単独動作でもいい加減に構えない
・脇を締める(上段の構え、霞の構えetc.)
・体当たりで攻められたとき太刀の足は揃えない、後ろ足のかかとを浮かせる
・太刀の構えを解いたとき切っ先は膝下1寸がルール(つい高くなりがち)
・小手を取られても左手の手の内をゆるめない、手首のみ柔らかくする
・逆張り(逆手打ち)のとき右手を引かない、下げない、返さない
・打ち張り(引き落とし)のとき手と体を一体にして出して打つ


ちなみに今回の講習で、私が特に気になったのが森本先生の「手」。
柔らかくかつしっかりと握られた太刀。力みはないけれども1本たりとも遊びのない指。目指すべきはこの高み。

2012年7月17日火曜日

夏本番

写真は汗に濡れた胴着。


雨で大変な地域はあるものの、ついに梅雨明け宣言がでてついに夏本番。稽古も汗無しでは済まなくなりました。上の写真は1時間半ほど稽古した後のもの。これだけの時間でも、これだけ汗に濡れて重たくなっています。

2000年代に入る前くらいまでは、スポーツでも武道でも体育の授業でも、練習・稽古の間は水を飲んではいけない、という意見が当たり前だったように思います。
以前、ある古参の先生が「昔は水を飲むと集中が切れると言って叱られたものだった。」と仰っていたのを思い出します。

昔は昔、今は今。こまめな休憩と水分補給で体に気をつけながら、暑い夏を乗り切りましょう。

2012年7月1日日曜日

ネットの海で

ネットの海には本当に色々転がっているものですね。ビックリします。

というわけで清水隆次先生の「小太刀の乱合」。

抑止打ちから一瞬でくるっと小太刀をたたき落とす箇所は、まさに目にもとまらぬ早業。