2012年1月23日月曜日

袴の下は

また日が空いてしまいました。
風邪を引き込んだせいで稽古を1週お休みしたりしていました。稽古が出来るのも健康な体があればこそ。上達も健康から、ということですね。

さて、前回稽古着の話をしたので、もう一つ稽古着の話をしてみましょう。
今回は「稽古着の下はどうなってるの?」です。
武道をしていない人からそんな質問を受けたことがあります。何がそんなに気になるのか不思議です。

妄想たくましいイケナイお兄さんたちは、「元々女性は着物の下に下着など着けてなかったのだから、武道を修める美しい女性たちはきっと今でも…!」なんてことを考えてたりするようですが、そんなことありませんからー。みんな下着着けてますからー。

下世話な話はともかく、特に冬のような寒い時期は割と誰でも胴着の下にTシャツや襦袢を着ています。ひょっとすると道場によっては「そんなものを着るなんて気がたるんどる!」と言われるのかもしれませんが、少なくとも私は見たことがないです。

ちなみに我が道場の先生は、なにやら機能性繊維っぽい現代的な下着を付けていらっしゃいます。それも上下。長袖のアンダーシャツとハーフタイツと。60代後半のお歳なのに大変モダンでいらっしゃいます。「寒い地方に赴任したときにこれがいいって実感してな、それ以来ずっとだな。」とのこと。
私は稽古着の下はTシャツも着ずトランクスだけなので、冬は着替えの時に「それ寒くない?若さだなー。」と先生に言われたりします。もちろん何もしなければ寒いですが、寒くないように一生懸命稽古して体を温めますからね。あとでお風呂を浴びればダイジョーV。

上で出た女性の話でも、柔道の選手がそうであるように、胴着がはだけたり袴の隙間から覗いたりしないようにきちんと皆さんアンダーを着込んで対策をしていらっしゃいます。チラリとかポロリとか、そんなのありませんからね。大体そんなことじゃ稽古に集中できないでしょ。お互いに。



ただし、「稽古着の下に何も着けない人」は確かに存在します。もちろん罰ゲームとかなにかのイベントとかそんなのじゃなくて、いつも何も着けない人です。

それは、おじさん or おじいさん。袴の下はフルモンティ。

多分、特に剣道関係者に多いように思います。それも古くからやってらっしゃる方。実際に見たことがありますが、剣道の後の稽古場に入っていくとちょうど礼が済んで着替えてる真っ最中。「今日の稽古のあそこは…」なんて言いながら袴を脱ぐと、なにやらぶらーん。「ホントにいるんだ、こういう人…」と思って一瞬固まりました。剣道は稽古が激しくて汗を多量にかきますから、風通しが良かったり締め付けが無くて体が軽かったりするんでしょうか?効果の程はわかりません。私はにとてもできません。

2012年1月7日土曜日

白い胴着袴は偉い人専用です

今日は「杖道では白の胴着袴は高段者しか着けてはいけないのはなぜ?」というテーマでお送りします。

といっても、私も又聞きで知ったことなんですけれども、東京の松井健二先生(杖道八段範士・神道夢想流免許皆伝)曰く「稽古をしても汗染みたり汚れたりしないような心技体を会得してから着るものだ」ということなのだとか。

なるほど。納得できる理由です。夏でなくとも私のような未熟者はそれなりに汗をかきますし、袴も気付かないうちに埃で汚していたりします。白の胴着だとそれが目立ってみっともないということなのでしょう。紺でも汗や汚れは十分目立ちますけど、白だと紺にはない「汚してはいけない」という意識が確かにありますから、汚さない力量を持った人だけ着なさいということなのだろうと私は思っています。


余談ですが、稽古着の色は武術によってかなり差があるようですね。
胴着・袴の順でいうと、剣道では「白・白」「白・紺(黒)」「紺(黒)・紺(黒)」とある模様。
合気道と弓道は「白・紺」しか覚えがありません。
居合道の場合、普段の稽古や気軽な演舞の際は「黒・黒」のイメージ。但しきちんとした演舞の際は「紋付き袴」ですよね。墨染めの黒地に紋付きの長着と白黒縞の袴。
空手・柔道などは胴着・短袴とも「白・白」。柔道は近年になり青も使われ出しました。
杖道はと言えば、上下の色は揃えて「白・白」または「紺(黒)・紺(黒)」。

いつか私も白の胴着袴を着ける日が来るだろうか…。

2012年1月3日火曜日

ダイエットになるかしら!?

新年明けましておめでとうございます。今年も体を大事にしながら杖の上達に励みましょう。

さて、新年初めのお題はダイエットについて。



「杖道ってダイエットになりますか?」


って、ある女性に聞かれました。先に結論を言ってしまうと、「あまりダイエット効果はない」です。自分の実感として。
実際に稽古している人の中にも太ましい方は一定の割合でいらっしゃいますしね。

それはそうでしょう。週に1回2~3時間程度の稽古でぐっとやせる、なんてことは基本的にありません。ダイエットをしようと思うなら、やはり食事と運動の量と両方を見直さないと。

とはいえ、やはり運動するきっかけになることは確かですし、全身を使う武道ですからたとえばテニスのように「利き腕と逆の腕とで太さが違う」ということもありません。
姿勢を支える筋肉を使いますから、背筋が伸びたり肩こりが軽減されたりと言った効果は続けている内に少しずつ現れてきます。

杖道のダイエット効果は、それまで使っていなかった筋肉が多少鍛えられてその結果代謝が改善されると言えなくはない、と言うくらいでしょうか。

ちなみに、私が考えるダイエット効果が少ない理由、それは「稽古の後はお腹がすいてご飯が進むから」です。ご飯をおいしく食べられることは幸せなことですよねー。


追伸
もちろん毎日熱心に稽古をつめばダイエットなんて楽勝だと思います。ついでに上達も早い!!やったね!!