昨日で今年の稽古はおしまい。
明日で今年がおしまい。
今年からようやく鎌の稽古らしい稽古ができだした、という点で本当にいい1年でした。
最初に高原先生に通りいっぺん習ってから15年かもっとか、長かった。
まだ私自身も稽古が足りてない部分も多いですけれど、来年は鎌だけでなく短剣もしっかりやっていきたいなと思います。
そういうことで、今年1年お疲れさまでした。
来年もいい年になりますように。
昨日で今年の稽古はおしまい。
明日で今年がおしまい。
今年からようやく鎌の稽古らしい稽古ができだした、という点で本当にいい1年でした。
最初に高原先生に通りいっぺん習ってから15年かもっとか、長かった。
まだ私自身も稽古が足りてない部分も多いですけれど、来年は鎌だけでなく短剣もしっかりやっていきたいなと思います。
そういうことで、今年1年お疲れさまでした。
来年もいい年になりますように。
今日はクリスマスイブ、変に道が混んでて嫌になりましたが、なぎなたの今年最後の稽古日でした。
武道館の駐車場になんか見たことあるような車が揃ってるなと思ったら、やっぱり杖の皆さんがいらっしゃいました。単に入れ違いなだけだったんですけれど。
杖の稽古はまだありますけれど、今年はいい稽古ができたなと思っているので、来年も同じようにいい稽古ができたらいいなと思います。
ちなみに、今年の晩御飯は普通だし、ケーキも作ったりしてません。
だって腹回り縮小チャレンジ中だから。
「腹が出た」で終わっていては何にもならないので、せめてと思い腹筋を始めました。もう1週間くらいになるのかな。
色んな種類があるらしいですけれど、クランチとかいうのをやってます。
そんなにすぐに腹筋ムキムキのシックスパックになるわけではないですけれど、なんとなーく、本当になんとなく引き締まってきたかしらという気はしてきました。
ただ、ボディビルが趣味だっていう人の話によると
「お腹は最初に膨らんで、最後にへこむ」
だそうで、なかなか先は長そうです。
仕事着のスーツを着た時の腹周りはいつになったら解決することやら。
最近、座礼の時に腹周りが気になるんですよね。
なんか前より突っ張るなって。
先日の定期健診だと体重は特に増えていなかったようなので、つまりは筋肉が落ちて脂が増えたと、そういうことのようです。
今日のなぎなたの稽古でも先生から「最初に会った時よりもちょっとふくよかになったよね」なんて言われてしまいまして、実際にお風呂の鏡を見ても顔周りに少しゆとりがのったよなと思います。
ちょっと稽古が足りないのかな?
とはいえ、杖の稽古が基本週2回、なぎなたが週1回で、もちろん稽古がないときもあるんですけれど、むしろ稽古の量は増えてるように思うんですよ。
稽古は足りてるけど、体重が増える。
つまり、普段の生活がたるんだということなんでしょうね。チャリ通も辞めちゃったしな…。
そんなことを考えながら晩御飯はお腹いっぱい食べちゃいました。
稽古の後ってご飯おいしいもんね。
今の道場の稽古時間は19時から21時。
帰って晩御飯の支度をして食べて片付けて、っていうのが割と大変な時間なので、買って帰るとかどこかで食べて帰るとか、そういう日も多々あります。
とはいえ、稽古が終わって着替えてとなるとお店に着くのも21時半くらい。コロナ騒動以来ラーメン屋でさえかなりオーダーストップ入ってる時間で、行けるお店もかなり限られます。
そんな私の助けになるのが、稽古場近くのかつや。かつ丼がメインの揚げ物屋さんですね。
夜遅くまで開いてて、お手頃価格で食べられて、お店で食べるもよし、持ち帰りもよし、とてもありがたい存在です。
今日も今日とて「米は炊けてるし漬物もあるし、メンチカツと唐揚げ買って帰るかな…」と思って立ち寄ったら、なんかセール中でやたらに車が停まってて、持ち帰りをと思って注文したら「すみません、今日は持ち帰りはセール中の丼ものだけなんです、メンチカツとかはやってないんです…」って。
ショックだ…。
しょうがないので帰って卵焼き(長芋入り)と茹でブロッコリー作って食べました。疲れた。
はよ嫁もらえ?
まあどこぞにご縁が落ちてたら。
今年の11月が妙に暖かかったせいなのか、急に寒くなってきて体がそれについていかなくて変に調子が悪い感じがあります。…変に調子が悪い感じって、中身がなさそうな表現ですね。
で、今日もお稽古。今日はおとなしく足袋を履きました。
こんな何でもない足袋でも冷え方が全く違います。脱いだ瞬間「あ、寒っ」って思いましたからね。
20代の内はこんなの無くても全然気にならなかったし、むしろ冬でも稽古をすれば汗をかくくらいでしたけど、40歳を超えた今となってはもう昔の話になってしまいました…。
関心のない人からすると、それがたとえ家族であっても杖道の話を聞かされても「ああそう」で終わってしまうもの。
「帰ったらこの写真を家族に見せて『ほら、ベスト8まで残ってきたよ』って言います。でも結局『ああそう』で終わっちゃうでしょうね、ハハハ」
ああ、悲しい。
ところで、勝ち上がるために必要なもの、不可欠なものってなんでしょう?
それは体力です。
もちろん試合に勝つのに優れた業が必要なのは言うまでもないんですけれど、「勝ち上がる」と考えると、何試合戦ってもへこたれない体力が必要なのです。
特に5段、6段になると11本目、12本目といった長い型が出てきますから、これを何度もやりきれる体力、タフネス、回復力、そういうものも欠かせないわけですね。
まして決勝に近づくほどに試合間隔は狭まるわけだし、しかも上位に出られる人なら仕杖だけでなく打太刀を務めることも珍しくないわけで、そうするとやっぱり「勝ち上がるには体力」ということになるのです。
うーん、やっぱり健康な肉体がほしーい!!
写真でたどる広島大会の思い出。
「最初の試合から決勝戦みたいな試合しとるな」
「岡山にこんな隠し玉がいるとは知らんかった」
とは見ていた人達からのご意見。
なお奥の方は6段の部優勝者。そしてその優勝者が全試合で失った2本の旗のうち1本を奪ったのが「岡山の隠し玉」です。残りの1本は決勝戦、つまりは準優勝者。
こうして写真を撮ってみると、良いところも悪いところも見えてきますね。
大学の後輩達。
いくら「刀や杖を振る時のカウンターウェイトだから」って言っても、さすがに体に障るんじゃないかと思うんですよ、私は。
これからも元気に居合と杖とお酒を楽しむために、少しのダイエットをお願いします。
残念ながら、岡山チームは2チームとも初戦敗退。
うち相手の1チームは優勝チームだったので、その点では相手が悪かったと言えなくもない。
前回もそうだったので、「団体戦の初戦で岡山チームに勝つと優勝する」というジンクスができるかもしれませんね。優勝チームはすべてのチームに勝っている? それはそう。
それはそれとして、最後のウチバリの受け方は手首を痛めるので、今後の稽古でちょっと修正が必要ですね、これは。
あ、演武の写真を忘れてた。
「鎖がかからんかったらどうしよう」って心配してたので、「期待してますからね♪」ってちょびっとプレッシャーをかけておいたんですけれど、
「弱音を吐く人は大体強い人」、これ豆知識ね。
今日は第10回広島杖道大会でした。そして昨日は交流稽古。
途中、コロナで中止になったこともありましたけれど、広島杖道大会もついに10回目を迎えることとなりました。
「広島」という名前ですが、西は鹿児島、東は京都、奈良、和歌山まで参加があり、もはや「西日本杖道大会」と言ってもいいでしょう。
細かいことはまた明日以降にちらほら書いていこうと思うんですけれど、今回の感じたことは何よりも
なんか前と比べてレベルが高いな?
以前は「初2段の試合なんて気合出してりゃ勝てるよ」てな感じでしたけれど、もうそれじゃ勝てないなって感じがひしひしとします。高段になれば猶の事。
「気合出せば勝てる」じゃなくて、「気合も出てないようじゃ絶対勝てない」みたいな世界に入ってきたような。
そもそも、前日の交流稽古からして
私なんか「まああんまり稽古したら本番で疲れるし、13時から16時の予定だけど1時間くらい遅れて行ってもええやろ、なんなら途中から団体戦の解説も入るし」くらいのノリだったんですけれど、みんなやる気高すぎィ!!
しかも16時終了のはずがなぜかいつまでたっても終わる気配がなく、私は「こんなん付き合ってらんないわ」と、こそっと失礼しちゃいました。例によって1番元気だったのは8段の先生方でした。凄い。
やっぱり参加者のレベル高いですわ。
私が6段を頂いて1年半。そのうち2年たちます。
その間、なにか成長したかというと、全然そんな感じがない。マジで全然成長してない。4年後に7段審査あるわけですが、全然通る気がしない。もし通っても、その10年後に8段通るかって、そんなことあるわけないと思います。
そういうわけで、せっかくのお休みですが空いてる武道館を2時間ほど借りて1人稽古してきました。
2時間の稽古で何か変わるとは思っていませんけれど、こういう地道な稽古が未来を作ると思ってやるしかないんですよね。
さて、2時間の稽古のわりに今日は妙に疲れた感じがしますね。1人でのんびり稽古してたのに、いつもの稽古よりさらにくたびれたように思います。
多分これは、座ったりしゃがんだりする型をいっぱいやったせいですね…。人体で一番大きいらしい大腿筋の出番が多いとね。
座ったりしゃがんだりでやたらに疲れる、こういうところに「やっぱり昔の人とは体の出来が違うんだな」って思います。
昔は床に座って立ってが当たり前の世の中で、今は椅子が当たり前の世の中ですからね。
現代人には座ったりする型は大変です。
ということで、ちょっとお酒入れて早めに寝ます。お休み。
日曜はなぎなたのお稽古があるわけなんですけれど、稽古しながら「この部分は杖と/太刀と共通点があるな」と気づくとなんとなく嬉しくなるんですよね。
ただ、なぎなたは素人同然なので稽古のたびに毎回指摘をたくさん受けるわけなんですが、なぎなたの先生も「この人、本当に錬士6段なのかしらん」とか思ってたりしないんでしょうか。
でもまあ、剣道7段の先生が杖をするのを見ててもやはり「剣の先生でも杖は年数なりなんだな」と思う時があるので、やっぱり使い慣れない武器を持つと誰でもそうなるんでしょうね。
人間、たまには油と砂糖と炭水化物の塊を食べたくなる時があるんですよ。
で、こんなものを作ってみた。
こんなの食べたらまた太る?
デブが怖くてケーキが食えるか! (3日後にベルトのきつさに悶えるフラグ)
このblogは杖道に関するblogです。念のため。
まことに今更ですが、岡山県剣道連盟杖道部のwebサイトができました。
…今年度の頭から。
半年もたって本当に今更だし、そのうちにと思っていたらこんなに時間が経ってしまって、ようやくのお知らせです。
さて、そうなるとそろそろこのblogも潮時かな?
いやー、10年も続けてきてしまったんですけれど、いつ辞めたらいいか分からなくって。
でもまあまだ書くこともちらほら湧いて出てくるし、もうちょっと続けようかな? (と言ってるうちにまた10年たちそう)
今日は秋の審査会でした。
皆さん、試験前にやる気一杯ですね。
16名が受験して、14名が合格。残念ながら2名の失格者が出ました。
去年くらいから「4,5段はこれまでよりも少し厳しく見ましょう」ということになっていましたので、4段以上の審査で明らかな型の間違いが見えちゃうとどうしても合格にはしにくいのでしょう。
ただ、失敗も経験の内と思って、改めて練習を積んで次の審査に臨んでほしいなと思います。
審査を受けるのもお金がかかりますから、そう簡単にも言えませんけれど。
さて、それはそれとしてウチの道場の皆さんの直したいところもいくつか見えてしまったのでそこら辺の稽古を考えましょうか。
「武道ってどんどん変わるんだよ」っていう話をした次の稽古日に、
「50年前に杖道を少しやってました」
「50年ぶりにまたやってみようかなと思って」
「おぼろげにしか覚えてないですけど、なんかずいぶん変わった感じがしますね」
っていう人が道場にやってくるなんて、そんなことある?
我ながらなにかもってるな、これは。
50年前どころか、私が杖を始めた20年前と比べても相当変わっているわけですから、そりゃあもうずいぶん違っているでしょうねえ。
でも「あれが変わった」「これが変わった」と言いつつも気が付けば新しいやり方になじんじゃっているわけで、人間の適応力って大したものですね。
「本当の業はあんなものじゃない」
「あんな稽古では本当の業は失われてしまう」
みたいな話をする人、たまにいますよね。
でも、「本当の業」って何でしょう?
少なくとも私には全然分からないんですよ。
例えば「先生の業はこうだった」みたいな話はあると思います。でも、先生の先生の業って、分かります?
そこまでは知ってるって人もいくらかいらっしゃるでしょうけれど、先生の先生の先生の業って知ってる人はほぼほぼいらっしゃらないでしょう。
神道夢想流でも高山先生、白石先生の業を見たことある人って、もうこの世にいらっしゃらないんじゃないでしょうか。
そう考えると、少なくとも「昔から伝わるものが本当の業」なんて誰も言えないように思います。だって、せいぜい先々代の業までしか分からないんですから。
また全剣連杖道に限って言ってもこの10年20年であれこれ変わってるわけで、「変わらないでいる」っていうことが武道においてありえないのではないか、みたいな印象があります。
「変わらないこと」と「本当の業」は一緒ではないよ、それだけが私にわかることです。
"I now begin the journey that will lead me into the sunset of my life."
ロナルド・レーガン元米国大統領が、退任後にアルツハイマー病に侵されていることを明らかにした際の文章の一部です。
日本語では「私は今、人生の黄昏に至る旅の途につきます」と言ったところ。
とても美しい詩のような一節です。
老いるとはなんぞや。
私も40歳を通り越して、敦盛の「人生五十年 下天のうちを比ぶれば 夢幻の如くなり」に従えば8割を過ぎたあたり。
最近の「人生80年」によれば、半分過ぎたところ。ぼちぼち人生の後半生について考えるところなのかなと思います。
杖道に関して言えば、まだ修行中とはいえこれまで培ってきたものを後輩の皆さんに譲り渡していかないといけないのかな、なんて思うところ。
何をどうすべきなのか、それもまた手探りなのですが。
ちなみに、レーガン大統領の文章は次のように続きます。
"I know that for America there will always be a bright dawn ahead."
「アメリカには常に明るい夜明けが来るであろうことを知っています」となるでしょうか。
sunset(夕暮れ)からdawn(夜明け)へとつなげていて、本当に詩のよう。
きっと杖の未来も明るいものになる、そう信じています。
先日もネタにした槍術範士の先生の本について、また別のお話を紹介しましょう。
「武士の一分」についてのお話。
実はこの範士の先生、とある理由で若いころに10年ほど投獄されたそうです。
その時の裁判について後年、
「近頃の裁判官はどうかしている。犯した罪について詳しく話せというから『武士の約束であるから話すわけにはいかない』というのに、なお話せという。実にけしからんやつだ」
と憤慨していたそうです。
筆者は「当時の武士気質を知るに十分である」と書いていますけれど、今の我々からしたら裁判官もたいそう困ったろうなあと思います。
当時の武士は意地と面目が法より大事。
現代人の感覚では理解しにくいところがありますが、それが「武士の一分」だったのかもしれませんね。
「初心者の仕事は失敗することだと思って、どんどん失敗しましょうね」
これは私が道場でよく言うセリフです。
それを言う私も上達に従って新しい課題に取り組むときがあるわけで、自分も失敗しながら上達を目指さないといけないんですよね。
そういうわけで、この土日はまた福岡にお邪魔して稽古をつけて頂きました。
「稽古じゃなくて福岡グルメ食べに来とるだけじゃなかと?」
いや、決してそんなことは…。
しかし竈門神社の月例祭のあとの稽古で、みんなが「そろそろ寒くなってきたから終わらんかな」と言ってる中、冨永先生だけが元気に生き生きと稽古を続けていて、
「冨永先生は本当に杖道がお好きなんだなあ」
と思いました。
「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」を見た気がします。
最近、ちょっと変わった本を買いました。
とある大日本武徳会槍術範士にまつわるお話を書いた本です。
ざっと眺めてみたところちょっと面白い話が書かれていて、およそ次の通り。
槍術範士の先生が80歳になったので、弟子や後輩が集まってまとまったお金を差し上げた。
先生は大変喜んで受け取ったが、翌日から突然行方不明になった。
1ヶ月2ヶ月してようやく姿を現してどうしていたのか聞いたところ、「せっかく皆がお金をくれたから、棒や杖の研究をしたいと思っていたので九州に行ってきた」とおっしゃる。
行き先(の1つ)はなんと福岡の乙藤市蔵先生のところであったそうな。
「乙藤さん、杖を教えてほしい」
「高山師範をお尋ねですか」
「いいや、乙藤さん、あなたを尋ねてきた。あなた、京都で演武をしたでしょう」
その頃は高山先生が道場を預かっていらしたのでまずは道場へ案内し、先生は大変熱心に稽古をご覧になったという。
ある時、弟の乙藤春雄先生が稽古のあとで木剣を持って杖3人と相対して戯れていたところ、ついに壁際まで追いやられた。
それを見て先生曰く「追い詰められて備えを崩さないのは見事だ、なかなかできることではない」。
昭和5~6年の頃の出来事だそうです。
杖の話が出てくると思わずに買った本にまさか乙藤先生が登場するなんて、色々驚きですね。
乙藤市蔵先生が30か31歳くらい、春雄先生が24か25歳くらいのときのお話でしょうか。
80歳の槍の先生が30歳くらいの孫くらいの歳の人のところへ「杖を教えてくれ」と尋ねていくのも凄いし、
「杖といえば京都で見たあの人だ」って名前が出てくる市蔵先生も凄いし、
おまけで出てくる春雄先生の話もなんか凄い、
まあ皆さん並みじゃないなと思いますよね。
私は遊びでも木刀1本で杖3人を相手にするなんて到底出来そうにないです。
「あなたの業なら小指一本でも耐えられるよ」
と言われ、実際にやってみてそうなってしまうと、「私の20年の稽古はいったいなんだったのだろう」みたいな気持ちに陥るし、結局その理由も「ああ、そんなことだったのか」と言うほどの小さなことだったりすると、猶の事悲しい気持ちになります。
ただ、「ああ、そんなこと」と言うための力を備えるのに20年の稽古が必要だったのだと、そう思うことにします。
いつぞやも書きましたけれど、
下手糞の 上級者への 道のりは 己が下手さを 知りて一歩目
ということで、これからも地道に稽古に励みます。
先月の全国杖道大会と、今日のスポーツフェスティバルの写真など並べてみます。
こんなことを書くと杖道委員の先生方は怒りのあまりに憤死されるかもしれないなあと思うんですけれど、
6,7段で基本打ちの相対動作がちゃんと出来る人(上手い下手は別として)って、たぶん半分もいないんじゃないですかね。
嘘だと思うならご自身の地元の道場で確かめてみたらいかがでしょうか。
何というか、悲しいよね。他人ごとでもないし。
Q.6時間の稽古(昨日の記事)って、心臓悪いのにしんどくないの?
A.しんどいに決まってるじゃん。
そりゃしんどいですよ。
今日も朝からしんどくて仕事してても頭も体も半分寝てるような感じでしたよ。
でも、「一緒に稽古しよう」「稽古つけて」って言われることは、そう言われないことよりずっと値打ちがあると思うので、しょうがないですね。
ちょっと遠出して、休憩挟んで6時間ほど杖のお稽古をしてきました。
そして帰ってくる途中、赤信号で止まっていたら
ガツン!
…追突されました。
幸いごく低速だったのでお互いケガもなく、車も塗装がちょびっと汚れた程度で済んだっぽいんですけれど、色々と悲しい。
こういうことがあると「厄年だなあ…」って思いますね。
ただ、赤信号での追突なのでこっちは0:10で全く非はないし、上手くいくと賠償でいくらか儲かるかもしれないという期待はあります。
みんなも儲かるように祈っといてください。
今日は6年ぶりの全国杖道大会でした。
参加された皆さん、スタッフの皆さん、お疲れさまでした。
岡山県からは3人が参加して、残念ながら賞状の1つも持ち帰ることは叶いませんでしたが、普段の稽古の成果がしっかり出ていたと思います。
黒郷審査委員長もおっしゃってましたけれど、
「0-3で負けても、0対100で負けたわけじゃないですよ。審査員は赤白どっちかを上げないといけないわけですから、持ち点100ずつ持ってるとして、内実49-51みたいな試合もきっとあったでしょう。旗が0-3だとしても、持ち点を見れば差はわずかだったかもしれません」
ということで、ちょっとの稽古で次は勝てると思います。
さて、私の演武につきまして、観客と対戦相手の反応が
「座っとるやん! 変わったことしよる!」
「渋い型遣いますねえ…」
でした。
古流に通じた方はお分かりですね。表・寝屋之内と、陰・寝屋之内(左)をやりました。
普通、こんな業が1つしか出てこないような型を試合で遣わないでしょうよ…。実際、表も陰も寝屋之内をやったのは私だけだったし。
しゃーないんや、普段あまり古流をやってない人と急ごしらえのペアを組んで試合に臨むことになったから、「とにかく構えてくれればこっちでどうにかするから」ってやるにはこれしかなかったんや…!
でもほかの人達も同じように普段一緒に稽古してない人と古流をやってたりするわけで、もうちょっと工夫すればほかの型も出せそうな気もしないでもない。
ちなみに、6年前にも同じような理由で同じように寝屋之内をやってましたね。
まあ今回も1つ勝てたからそれは良かった。
前日の流祖祭とか写真とか、そこらへんはまた落ち着いてから。
明日から仕事ってのが、あーしんど。
そういえば、「私の試合の動画があれば見せてください!」って言われた方がいらっしゃいましたけれど、あなたが試合してる間、私は審判してましたので動画撮ってないんです。
ゴメンね。
今更気が付いたんですけれど、暇してる図体の大きな観客(というか道場の後輩)が1人いましたので、彼に動画撮ってねって頼んでおけば良かったんでした。
ゴメンね。
土曜日は淡路島まで行って、古巣の合宿に参加。
「こいつは6段くらい一発で通る」と思われていても、案外そうでもなかったりするのが世の中の不思議。
そういう失敗も経験の内と思って、あとはへこたれずに業を磨くしかないんですねえ。ファイト!
そして淡路島までの道のりを日帰り。
日曜は岡山県杖道大会に参加。
今年は演武と審判です。
い そ が し い な ?
さて、岡山県大会とは言っても、実際のところは業を比べるというよりは「試合形式を経験する」という部分が大きいイベントです。
もっと言えば、「審判の練習」でもあります。
「地元でみんなで集まって試合をする」ということができる地域は決して多くはないので、審判を実際にやってみる機会がある岡山県はたいそう有難い地域なのです。
それに試合や大会もコロナでだいぶ間が空いて、去年も第6回をやりましたけれど、マスクなしでもOKなのは本当に久しぶりでしたから、これもまた嬉しいところ。
試合を見ての感想ですけれど、コロナの間も地道に道場に通ってた皆さんはその分ちゃんと成長してるなと思いました。
悲しいことにコロナで大会をお休みしている間に見なくなったお顔もあるし、やっぱり皆さん過ぎた時の分だけ老けたなと思ったりもしますけど、お歳の方も年齢なりの、稽古の分だけの動きが出来ているんじゃないでしょうか。
もちろん自分も含めて「あれができてない」「これができてない」という部分もいっぱいあるわけですが、それはこれから少しずつ直していくことですからね。
あとはウチの道場から、入賞者が出ました。めでたい。
残念ながら優勝とはいきませんでしたけれど、ちょっとした差ですからちょっと直せばすぐ勝てるようになるでしょう。
逆にほっとくとあっという間にほかの人に追い抜かれます。
何事も地道なお稽古が大事なんですねえ。
それと動画。久々にアップロードしたのでやり方を忘れてました。
・6段演武
・初2段の部
・3,4段の部
・5段の部
すごくどうでもいいんですけど、動画を上げて5分でいいねが付いてるのは流石にビビる。みんなどれだけYouTubeに張り付いてるのさ。
見てこれ。
なんと道場の方がわざわざ用意してくれました。
ケーキくらい買ってきてもいいし自分で作ってもいいけれど、こうして誰かにもらえると大変うれしい気持ちになります。
杖の腕や業がどうこうよりも、こういう気遣い、気配りが、さすがに人生の先輩だなと思いますし、見習ってかなきゃいけないのかなと思いますね。
お礼にいっぱい稽古つけてあげます。
今日は伝達講習会。
先日の姫路での地区講習会の内容を県内の皆さんに伝えるものです。
とはいえ、解説書の内容に変化があったわけではないので、基本的には「杖道委員の皆さんが思う、普段の稽古で気を付けてほしいところ」の伝達です。
あとは、試合での仕打交代の変更について。
これも結局のところコロナ以降のやり方に正式に変わったというだけで、何か目新しいほどのことはないんですが、入退場関連のあたりは細かいやり方を改めて決めたという感じでしょうか。
ただ、これはほかの先生とも話したんですけれど、「入場して開始線に立った後、道具を置きに行くときに号令が何か欲しいね」ってところ。
実際、自分の道場で仕打交代も含めた稽古をしようと思うと「始め」の号令をかける前にちょっと困る。まだ太刀も杖も抱えたまんまですからね。
この辺りもこれから段々に煮詰まっていくんでしょう。まだ決まったばっかりですからね。
知ってるようで案外知らない、なぎなたの道着と杖道の道着の違いについて書いてみたいと思います。
他にネタがないので。
まず杖道の道着。
上の道着と下の袴で紺/紺、もしくは白/白。上下の色を揃えます。
上の道着は綿の刺子が基本。なぜなら、「打突があるから」ですね。
最近はジャージ生地の道着が多いようですが、あれでちょっと本気の突きなんか食らうとだいぶ痛いと思います。昔、夏の私服で杖を食らったときは泣きそうな痛さでした。
ジャージ生地は軽いし、洗濯してもすぐ乾くし、稽古以外の部分ではすごく便利ですけど、私はオススメしていません。
袴は剣道用の袴。普段の稽古用ならテトロン(化繊)で十分ですが、審査とか演武では綿の袴がいいでしょう。
帯は特に指定がありませんけれど、普段の稽古ではいわゆる居合帯と呼ばれる細いもの。演武とかちゃんとした場面では角帯ですね。
剣道では帯は着けないそうですが、杖道では帯刀の型もありますから必要です。
では、なぎなたの道着。
上の道着と下の袴で白/黒、または白/紺。上下で色が違います。
道着は綿の平織、いわゆる「天竺木綿」。杖と違って直接体に触れる打突がないので刺子ではありません。
杖と明確に違うのは、「袖がゴムで絞られていること」、「紐が内側についていること」ですね。これはどちらも「なぎなたが引っかからないように」という理由からです。紐を内側にすることで結び目を内側に隠すわけですね。
袴は同じく剣道用の袴です。
面白いのが、杖道や剣道では「袴は長いほうがいい、くるぶしが出るようなのはダメ」というのに対し、なぎなたでは「袴がぞろっぺなのはよくない、キリッと履きましょう」と言われること。
これも袴が引っかからないようにということがあるのかもしれません。あるいは、女性が多いなぎなたでは袴の着付け位置自体が高めになっている気がするので、上も下も長いとかっこ悪いとか、そういうのがあるのかも。知りませんけれど。
帯は晒を折って縫ったもの。
上の話と絡むんですが、杖道や剣道では袴(というか帯)を低めに付けますけど、なぎなたはそうではない気がします。おっさんが着物(というか道着)を着るときは、帯や袴は低めのほうが様になるようには思うんですけどねえ。
とまあそういうわけで、知ってるようで知らない道着の違いのお話でした。
なお剣道との防具の違いなんてのもあるわけですが、あいにくと剣道の防具を知らないのでちょいとご勘弁を。
全日本大会、今年は横浜でやりますね。
新装されたばかりの体育館でやるというお話です。
なんですけれど、残念ながら私は参加できません。残念。
ホントは出ようと思ったんですけど、相手が見つからなくて…。
岡山にも6段の人はそれなりにいますけれど、どこでもそうだと思いますけれど高齢化とか病気とか色々あるわけですよ。
若い人もいますけど、仕事してる中わざわざ横浜まで出かけて、ってなりますよね。時間もお金もかかるし。
そういうわけで、もし誰か岡山の人で私と6段の試合に出たい人がいたら早めに事務局に連絡してください。
ヨロシク!!
この度の地区講習、一番びっくりしたのは大阪の馬場先生が相も変わらずお元気そうだったことですね。
馬場先生、このblogをご覧の皆さんの中にはご存じない人もいらっしゃるかもしれませんが、御年なんと94歳!
しかも背筋もシャキッとして業もそこらの6段では太刀打ちできないほどで、ただ今7段挑戦中というからさらに驚きです。
2,3年前にお見掛けして以来、「コロナ騒ぎでひょっとして…」と思っていたら全く弱った様子もなさそうで、私と同じ人間とは思えませんね。
先日、90歳で6段審査に通った方もいらっしゃいましたが、現在現役で杖道を修行されている方としては一番高齢でかつ一番お元気な方でしょうね。
以前、滋賀に福間先生というこれまた90歳超えの7段の先生がいらっしゃいましたが、残念ながら先年亡くなられました。
お歳を考えるといつ何があってもおかしくはないんですけれど、チューブに繋がれて生きている姿は全く想像できないですね。
「昨日まで元気に杖道の稽古に行っていたけど、今朝起きてこないなと思ったらポックリ逝ってた」みたいなのが一番想像できちゃう。
馬場先生、いつまでもお元気で。
今日はなぎなたの昇級審査でした。
わたくし、見事に合格しました!!
2級です。
私は杖道では錬士6段ですが、なぎなたは2級からスタートです。
錬士持ってるんだし初段くらいからにならないのかと、なぎなたの先生はちょっと頑張ってくれたようなんですが、やはり特例には当たらないようで一般の人と同じく2級からです。
杖がどうであってもなぎなたは初心者ですから、2級からでも全然問題はありません。
杖道でも皆さん最初は1級とか初段から始まるわけですし、千里の道も一歩からというやつです。
なぎなたが杖の稽古の役に立つのか?
人によるでしょうけれど、私にとっては大変役立ちます。
杖のあれやこれやを色々改善中。いい形で表に出てくると良いなと思いますが、それもだいぶ先のことになるんでしょうね。
ただ、杖の方だけでもそれなりに忙しいのに、なぎなたまで稽古を時間を取るのがね…。
というわけで、今日は姫路で杖道地区講習会でした。
今年6月に杖道委員の異動があって、今日が初めての講習となるわけですね。
さて、講習会なんですけれど、
講師「これはこうするべきだと、みなさんそう思いませんか?!」
思いませんかって、
知 ら ん が な 。
そもそもそのご意見は解説書には書いてない話ですよねえ。
やらしい言い方しちゃうと、
「先生、それ解説書に書いてない話ですよね?」
「『みなさん』てことは、当然ほかの杖道委員の皆さんも同じようにお考えだということでいいんですね?」
「解説書に書いてない話を、杖道委員の共通見解として、こう使えと杖道委員自ら仰ったと、そう地元に伝達してよろしいんですね?」
てなお話ですよ。
もちろんそういう趣旨ではないのは分かりますけれど、杖道委員というのは大変責任の重い職責ですから、発言には十分気を付けてもらわないと困ります。
我々杖道修行者は杖道委員の発言に従って稽古をしなきゃいけないし、受講生は講習の内容を地元に持ち帰って伝達しなきゃいけないわけですから。
まあ杖道委員になったばっかりの先生を嬲っても仕方ないので今回はスルーしましたけど、次はちゃんと質問しましょうね。
「それ、そのまま地元に伝達してもいいんですね?」って。
もうすぐ姫路の地区講習会ですね。
ところがわたくし、用事が被っておりまして初日しか参加できません。
2日目の8/20になぎなたの昇段審査があるんですね。
そして、毎度の神戸の合宿も予定が被っております。
予定では9/9,10の2日で合宿をやる予定ですが、2日目に岡山県の杖道大会がありますので参加するにしても初日だけです。
さらに、11/26に予定されている広島大会と同じ日に岡山県古武道祭が入っておりまして、ちょっと迷いましたが広島大会を選ぶことにしました。
何というか、忙しいなコレ?
ちなみに、なぎなたの予定も詰めるともっと大変らしいです。
今更言うまでもないんですけれど、働きつつ週2回の杖の稽古に参加し、月に2,3回のなぎなたの稽古に顔を出し、さらにイベントにも出ていくなんて、どうかしてます。
ちょっと先日の稽古で気になったことを書いておきます。
講習会とかで先生が色々教えてくださいますけども、杖道委員どころか杖道委員長、審議委員の先生でさえ、たまには間違ったこと・解説書と違うことをおっしゃることがありますから、「おや?」と思ったらちゃんと解説書を見直すようにしましょうね。
なんか偉そうなことを書いてやがるなとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、私は新旧対照表を作るくらいには解説書を読み込んだことがありますので、これくらいは言わせてもらっていいんじゃないでしょうか。
ただ、偉くなると「先生、間違ってませんか?」とも言われなくなっちゃうので、上の方の先生方は大変だなあと思います。
全国的に「危険な暑さ」と言われるこの状況ですが、次の姫路の審査会でリベンジに燃える人たちと稽古をしてきました。しかも冷房もない武道館で。
…頭おかしいんじゃないの?
実際のところ、ちょっと稽古しては一休みの繰り返しで、休憩と稽古とどっちの時間が長いかってくらいでした。ムリはよくない。
このblogを読んでいる人の中にももうすぐ審査で仕上げの稽古に一生懸命という人もいらっしゃるかもしれませんが、稽古に熱が入るあまりに熱中症にならないように(激うまギャグ)気を付けてくださいね。
しかし、いくら夏だからってもうちょっとお日様も加減してくれませんかね、本当に。
剣窓が届きました。
注目すべきはコレ。
短杖の稽古をしました。
短杖、やったことがある人はわかると思いますが、拳が出てきます。
さて、このblogを長いこと見ている人は、我が道場に少林寺拳法を長くやっている人がいるのをご存知ですね。
少林寺拳法をガシガシやってる人の拳を食らうのは、たとえそれが型だとしても、めっちゃめちゃ怖い!
3連休、何をするということもなく終わってしまいそうですが、猛暑日だの熱中症注意報だの言う中をすこし遠出してきて、買ってまいりましたのがこちら。
揖保乃糸をご存じない方はいらっしゃらないと思いますけど、普通の揖保乃糸と何が違うんでしょうね?
商品説明によると
「永年愛され続けてきた揖保乃糸の中でも、これまでにない滑らかな「口当たり」・もっちりとした弾力のある「歯ごたえ」・つるりとした「のど越し」の3拍子揃った新感覚の手延べそうめんに仕上げました。」
だそうです。
実際食べてみれば「うーん、言われてみれば歯ごたえが良くてのど越しがつるりとしてるような…」という感じ。
日本全国、素麺の産地と言えば三輪やら島原やら色々あるわけですが、私は揖保乃糸の特級、特に「ひね」が好きです。
次の地区講習会は姫路で行われますが、揖保乃糸の産地である龍野もすぐ近く。講習会に来られる皆さん、お土産にいかが?
「型を間違えたり失敗したりしても、それで終わりじゃない。そこからどう立て直すか、どう振る舞うか、そこに稽古の成果が現れる」
冨永先生はそんなお話をされることがあります。
前に書いた覚えがありますけれど、私も些細な失敗を引きずって試合に負けた思い出があります。
「失敗はさっさと忘れて、次で取り換えさなアカンわ~」
とその試合を見ていた先生に笑いながら言われたのも懐かしい記憶です。
さて、先日稽古中に杖を取り落とした後輩がいました。
「おっ?」と思う間もなく、拳を固めて打ち間に飛び込み見事に打太刀を制していました。
う~ん、お見事!
もう私に教えられることはない…ということはないと思いますが、とっさの失敗にこれができれば大したものです。
やっぱり教える人が良いからですかね? (そんなわけないない)
「ピッ! ビシッ!! ビイィィィイイーーンッ!!!」
「ズイッ! ズイイッ!! ズウウゥゥ~~~ン!!!」
知らない人にはわかりませんが、知ってる人には良くわかるはず。
昨日一昨日は黒郷先生をお招きしての講習会でした。
稽古のやり方は色々あるんでしょうけれど、構えの1つ1つを丁寧に丁寧に見直す稽古というのは案外やらないものです。
こういう機会に改めて中段の構え、八相の構えを頭のてっぺんからつま先まできっちり作ると、覿面に堪えます。
2日目ともなると受講生の皆さんから
「普段ちゃんとやってないから足に来る」
「今日起きたらふくらはぎが筋肉痛」
「僕も」「私も」
というセリフが飛び交ってました。
そんな中、私は昨日も今日も筋肉痛になどなっておりません!
どうだ!!
え、実はちゃんとやってなかっただけ?
そうかな…、そうかも…。
ちなみに
「毎日歯磨きをするときにな、仙骨立てたり構えをちゃんと作るんよ。そしたら毎日2~3回5分ずつ稽古ができる」
という素晴らしい知恵を授けてくれた方がいました。
でも今朝の歯磨きの時は忘れてたな…。
先日杖道錬士の証書を飾った話をしましたけれど、そろそろ私も「先生」と呼ばれることに慣れないといけないのかな、と思っています。
別に「先生と呼び給え!」とかそういうことでないんですよ。
そもそも道場で下から数えたほうが早いくらいの年齢で、年上の皆さんに先生と呼ばれるのもこそばゆいわけです。「先生と呼び給え」どころか、むしろ呼んでほしくないくらい。
実際これまでもさん付けで通してきたんですが、ただ、「あそこの道場じゃ指導者を先生とも呼ばないなんて、おかしいんじゃないの、ケジメがついてないんじゃないの」みたいなことになるのが困るわけです。
私も指導者としては駆け出しとはいえ、「あそこの道場はケジメがついてない」なんて思われないように、せめて杖道をやってる間だけは「先生と呼んでね」と言わないといけないのかなあ、などと思う今日この頃です。
ニュースを見ると、九州で大雨が降って、所によっては冠水したり土砂崩れが起きたり、なかなか大変な様子。
先日お邪魔した久留米も結構浸水しているようで、皆さんご無事かなと心配しきりです。
晴れの国おかやまから、晴れの祈りを捧げます。
そういえば、5年前の西日本豪雨で倉敷市真備町が浸水したときは私はバイクで北海道をフラフラしてたんでしたっけ。今となってはもう懐かしい思い出です。
私もそうだったんだからきっとみんなも元気でいると、そう信じます。
ちょっと遅くなりましたが、杖道錬士の証書も額装して6段の証書と並べて飾りました。
2つ合わせて、登録料10万円超え。お高い…。
何やかや言って、武道を続けるには色々とお金が必要です。それを稼ぐこともまた、武道を続ける条件の1つと言っていいのかもしれません。
別に「腕前さえあれば段位にとらわれなくてもよい、無段でも強い人は強い」という考え方もあると思いますけれど、やはり「客観的に判断された強さの目安」という点では段位にも意味はあると思うんですよね。
いくら強いといったところで「それって自分で言ってるだけじゃん」てなったら何にもならないわけですから。
つまり、この我が家に飾られた10万円にはそういう値打ちがあるのだ、と思うことにします。
「人生の残り時間をどう使うか」
考えたこと、あります?
もちろん杖道のお話ですよ。
ある人は「自分の人生の残り時間を考えると、人の稽古より自分の稽古のために使いたい。」と言いました。
私は「元気でいるうちに、自分が習ったことはできるだけ周りに伝えたい。」とうっすら思っています。
どちらが間違いということはないでしょうけれど、杖道の先々を考えると、やっぱりできることはしておきたいと思います。
杖道では、基本的に用語は全国共通ということになっています。
「ということになっています」、つまりは細かいところで色々ローカルな言い方があるということでもあります。
私がこのblogでよく言うのは「ウチバリ」「逆バリ」ですよね。全国共通語で言えば「(太刀を打つ)引落打」「(太刀を打つ)逆手打」ですけれど、太刀を打つ/打たない、の部分がはっきり伝わるようにこういう言い方をします。我々が「引落打」と言ったらそれは基本的に太刀ではなく人間を打つ方を指すわけですね。
ちなみにこれは神戸の杖道からもらった用語。岡山の杖道は神戸の杖道のお世話になった時期が長かったですからね。
別のところでは「逆バリ」ではなく「外バリ」という言い方をするという話も聞いたことがあります。
あとは11本目、12本目の途中で出てくる逆手引落の構えからの逆手打。我々は「抑止打ち」という言い方をしますが、よそではさらにひっくり返して太刀を打ち落とすところまで含んで「風車」という言い方をするんだそうです。
ある時、岡山の人が講習会で先生への質問で「抑止打ちが云々」と言った人がいて、「岡山ではそういう言い方をするんでっか~」とユニークな回答をくださったことがありました。普段外に出ることが少ない方はそういうやらかし(と言うまでもない出来事)をすることがありますね。
そして12本目のラスト。九州の方では「かぎあげ」「かきあげ」というそうで、なんだかちょっと美味しそうな感じもありますが、私は神戸流で「カギバリ」という言い方をします。鉤カッコのような動きで太刀を張り飛ばすから「鉤張り」なんだと先生は仰いました。
そんなこんなでローカル用語は結構あるわけですが、皆さんのところでのローカル用語は何ですか? (ローカルな用語だと気づいていないこともありそう)
新人募集の役には立たぬと諦めた
そう書いた翌日に「blogの人ですよね、あれ見て入会決めました!」とかおっしゃる新人さんが入会されまして、「世の中、ホントにわからんな」と思いました。
ただ、よく考えたらどのblogか確かめてなかったので、実はウチではなかった可能性も0ではない。そんなことはなかろうと信じていますけれど。
諦めましたよ どう諦めた 諦めきれぬと諦めた
という都々逸があります。
都々逸はともかくとして、私も諦めましたよ。
どう諦めた?
このblogで新しい人を集めることを諦めました。
このblogは、杖道やってる人が岡山のおっさんのおちゃらけた話題でクスリと笑うためのblogです。
分かってた、分かってたんですよ、「杖道」で検索して飛んでくるような人の99%は既に杖道やってる人だって…!!
でも、やっぱり悲しいじゃないですか、先生の「新聞への投稿」っていうあまりにも古いやり方で続けざまに2人も新人さんがやってきて、なのに10年も続いたこのblogを見て杖道を始めましたって人がいないのは。
そういうわけで、誰かがこのblogを見てほんのひととき楽しんでくれたら、それで私は満足です。
今日は岡山県の杖道審査会でした。
さいわい皆さん合格されまして、おめでとうございます。
審査委員長もおっしゃってましたけど、「受かって終わりじゃなくて、またここから新しい目標に向けて日々の努力を重ねてください」というわけで、「新しい目標」が1つ上の段位だったり、日々の健康のために毎回の稽古に参加することだったり、色々あると思いますけれど、またこれからも杖道に励んで頂きたいと思います。
ただ、今回筆記のほうがギリギリだった人が複数いらっしゃいましてですね。
まあそれでも実技のほうが抜群なら何の文句もないんですけれど、やはり実技の方でもちょっと注文がついた状況でしたので、次はそうならないように張り切って頂きたいところ。
あとは会長の「毎回いうけれど、所作をしっかりしましょう。それがちゃんと出来てるだけで『おっ、ちゃんと稽古してるな』ってわかりますから」ということで、うちの道場でもちゃんとやってかなきゃなと思います。
思うだけでなかなかそこまで気が回らないのは、道場を預かる私の責任ですね。気を付けます。
先日、某公営武道館で稽古していたときに、横で高校の薙刀部が一緒に稽古してました。
私は「そのうちこの薙刀部の中から杖道始めようって人が出ないかな」と思っていたんですけれど、一緒に稽古していた某氏は別のことを思っていたようです。
「最近の子って、男の子も女の子もみんな小顔で足長ですよねえ」
…全くですな!
私は全く逆の体型ですからね。羨ましい。
ただ、小顔になったために親知らずが問題になりがちとか、足が長いために着物や袴がイマイチ似合わないとかあるらしいですけど、そうは言っても昔から足が長いのは美点とされていたわけですからね。
ただ、その後の
「天童よしみみたいな子って今は見ませんからねえ」
というセリフには、「天童よしみは素晴らしい歌唱力の歌手ですよね!」とだけコメントしておきます。
何年か前から「木刀を作る職人/工場/材料がない」と言われていて、実際私も危機感があります。
そんなわけで、リサイクルショップをめぐって使えそうなものを探してみたり、杖を引退された先輩のお下がりや鬼籍に入られた先生の形見分けで予備の木刀・杖を集めているのです。
ただ、最近東京のグループが「今のウチに白樫の木刀と杖をいっぱい買っておこう」みたいなことを言っていたという話を聞いて、ちょっとイラっとしました。
そりゃあ都会だと必要量も多いでしょうから切羽詰まる感じも地方の我々とは違うんでしょうけれど、たくさん必要な都会がたくさん買い集めてしまうとなおのこと在庫がピンチになってしまうわけですからね。
そんななかチマチマと中古の木刀や杖を集めている自分がちょっと馬鹿馬鹿しく思えます。
都会は都会でもうちょっとなんか考えてほしいなあと思う、地方民のささやかな悩みでした。
私が山でも持ってれば白樫でもなんでも植えておくんですけれど。
誰か、山持ってない?
というか、東京とか都会は人が多いんだから「田舎の親父が山持ってる」とか言う人はいそうな気がするし、そういう人がいたら将来のために白樫を植えておいてください。よろしく!
先日の冨永先生をお招きしての講習会で、我が道場の後輩たちの稽古を見て
「スジが良いね」
「いい味が出てきてますね」
というコメントを頂きました。
皆さん一生懸命稽古に出てきて、特に最近古流に取り組んできた結果が、こういうご意見に現れているのかなと有難く思います。
余談ですが、冨永先生の私に対する第一印象は
「『また生意気そうな若いのがいるな』と思った」
だそうです。
まあ、今振り返れば自分でもそうだったろうなと思います。
昨日今日と、福岡から冨永先生をお招きしての講習会でした。
毎度毎度未熟だなと思うのは、「自分のところの後輩相手だとまあまあきれいに決まる業が、冨永先生相手だとイマイチ決まらない」みたいなところですね。
相手が変わると業の出来も変わる、なんてことじゃお話にならないなと思います。
ところで、先日竈門神社に行ったときのことを聞かれて、
先生「夢想権之助先生になんて言われた?」
私「『未熟者』って言われた気がします」
先生「先生はそんなこと言わないんじゃないかな。『よく来たね』って言われたんじゃない」
てなお話で、つまり「もっと稽古してまたおいで」と言われたんだろうと思っています。
多分。
西日本が梅雨入りして、ジトジトしてまいりました。
道場でも太刀も杖もじっとりして、なんだか嫌な気分です。
そういうのもあってまた太刀と杖をお掃除しました。固めに絞った濡れ布巾でフキフキ。
冬の間はそんなに汚れも溜まっておるまいと思っていましたけれど、案外汚れていましたね。
汚れていたということはそれだけお稽古していたということでもあり、しんどいだるい稽古辛いと言いながらまあまあちゃんとやってるなと思いました。自画自賛ですけれど。
ついでに太刀も杖もきれいになって、雨の日でもいい気分で稽古できそうです。
「雨の日に稽古に行く」って言うのがそもそもしんどいわけですが。
「杖道へたくそおじさん」にしようかと思いましたが、「広島大会6段の部3位入賞の人間が何をぬかすか」と言われそうだったのでやめました。
ところで、先日のお出かけの際の演武と稽古の動画が送られてきました。
やってる最中でさえ「失敗した!」「間違えた!」って思ってたのに、改めて動画で見るともう本当に顔から火が出るような思いです。
ただ、「自分の演武を見て『いいね!』なんて言ってちゃダメ。あれがダメ、これはもっとよくなる、っていう気持ちになるもんでしょ」って話をしてくれた人がいて、私も全くそう思います。
この失敗が次の自分の成長につながる、そう思うよりほかありません。
夢想権之助先生がきっと私の、そして皆さんの上達に力を貸して下さると信じて、次のお稽古でもしっかり励みます。