杖道では、基本的に用語は全国共通ということになっています。
「ということになっています」、つまりは細かいところで色々ローカルな言い方があるということでもあります。
私がこのblogでよく言うのは「ウチバリ」「逆バリ」ですよね。全国共通語で言えば「(太刀を打つ)引落打」「(太刀を打つ)逆手打」ですけれど、太刀を打つ/打たない、の部分がはっきり伝わるようにこういう言い方をします。我々が「引落打」と言ったらそれは基本的に太刀ではなく人間を打つ方を指すわけですね。
ちなみにこれは神戸の杖道からもらった用語。岡山の杖道は神戸の杖道のお世話になった時期が長かったですからね。
別のところでは「逆バリ」ではなく「外バリ」という言い方をするという話も聞いたことがあります。
あとは11本目、12本目の途中で出てくる逆手引落の構えからの逆手打。我々は「抑止打ち」という言い方をしますが、よそではさらにひっくり返して太刀を打ち落とすところまで含んで「風車」という言い方をするんだそうです。
ある時、岡山の人が講習会で先生への質問で「抑止打ちが云々」と言った人がいて、「岡山ではそういう言い方をするんでっか~」とユニークな回答をくださったことがありました。普段外に出ることが少ない方はそういうやらかし(と言うまでもない出来事)をすることがありますね。
そして12本目のラスト。九州の方では「かぎあげ」「かきあげ」というそうで、なんだかちょっと美味しそうな感じもありますが、私は神戸流で「カギバリ」という言い方をします。鉤カッコのような動きで太刀を張り飛ばすから「鉤張り」なんだと先生は仰いました。
そんなこんなでローカル用語は結構あるわけですが、皆さんのところでのローカル用語は何ですか? (ローカルな用語だと気づいていないこともありそう)
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