先日もネタにした槍術範士の先生の本について、また別のお話を紹介しましょう。
「武士の一分」についてのお話。
実はこの範士の先生、とある理由で若いころに10年ほど投獄されたそうです。
その時の裁判について後年、
「近頃の裁判官はどうかしている。犯した罪について詳しく話せというから『武士の約束であるから話すわけにはいかない』というのに、なお話せという。実にけしからんやつだ」
と憤慨していたそうです。
筆者は「当時の武士気質を知るに十分である」と書いていますけれど、今の我々からしたら裁判官もたいそう困ったろうなあと思います。
当時の武士は意地と面目が法より大事。
現代人の感覚では理解しにくいところがありますが、それが「武士の一分」だったのかもしれませんね。
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