「本当の業はあんなものじゃない」
「あんな稽古では本当の業は失われてしまう」
みたいな話をする人、たまにいますよね。
でも、「本当の業」って何でしょう?
少なくとも私には全然分からないんですよ。
例えば「先生の業はこうだった」みたいな話はあると思います。でも、先生の先生の業って、分かります?
そこまでは知ってるって人もいくらかいらっしゃるでしょうけれど、先生の先生の先生の業って知ってる人はほぼほぼいらっしゃらないでしょう。
神道夢想流でも高山先生、白石先生の業を見たことある人って、もうこの世にいらっしゃらないんじゃないでしょうか。
そう考えると、少なくとも「昔から伝わるものが本当の業」なんて誰も言えないように思います。だって、せいぜい先々代の業までしか分からないんですから。
また全剣連杖道に限って言ってもこの10年20年であれこれ変わってるわけで、「変わらないでいる」っていうことが武道においてありえないのではないか、みたいな印象があります。
「変わらないこと」と「本当の業」は一緒ではないよ、それだけが私にわかることです。
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