たぶん、多くの道場では稽古の最初と最後に礼をするのが通例なんだろうと思います。礼というのは、神前への礼、先生への礼のことですよ。
実は私の今の道場では最初の礼はやっていません。終わりの礼は毎回していますけど。
平日の夜なので仕事やなんやでどうしても集まる時間が少しばらばらになりがちで、最初の礼はやりにくいところがあるからでしょうか。
なんなら前の水島道場では最初の礼も最後の礼もしていませんでした。三々五々来て帰る道場でしたからね。
更に前の神戸の道場では最初も最後もきっちり礼をしていました。どっちかというとそれが普通だとは思います。
ちなみに最近(?)始めたなぎなたでは、最初の礼も最後の礼もするし、さらに最初の礼の後は準備運動もしています。
準備運動について考えはそれぞれあるんでしょうけれど、なぎなたについてはあくまで生涯武道としてのなぎなたとして健康を大事にするっていうことと、先生が前に高校でなぎなたを教えていたという履歴も関わっているように思います。
高校生ならなおのこと準備運動は大事でしょうし。
杖道で準備運動を毎回やるところって私は聞いたことがないですけれど、これについては神戸の先生が以前にこんなことを仰っていました。
「武道というのは、『いざ勝負!』と言われて『ちょっと準備運動するから待ってね』なんてそんな世界じゃない。稽古で準備運動が必要なら、始めの礼をするまでに自分できちんと済ませておくくらいのつもりでいなさい」
この辺り、厳しくていらっしゃいました。
今の時代、「いざ尋常に勝負!」なんてことはないと思いますし、生涯の楽しみとしての武道なら固いこと言わずに必要に応じて準備運動をしっかりしても構わないとは思います。
でも警察や消防や自衛隊その他色んなお仕事では「事件です」って言われたら即応するのが当たり前で、準備は普段からやっておくのが当然なわけですから、例え趣味としての武道をやる人でもそういう心構えをどこかに持っておくといいのかもしれません。
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