2024年6月29日土曜日

しつもん

 最近、冨永先生とお会いするときには、1つ2つ質問を持っておくことにしています。

特にこちらから福岡に行くときは「せっかく岡山から来たんだから、質問どうぞ」って来るのが予想できますからね。

今回もやっぱり竈門神社でそんな場面がありました。


そこで私の質問がこちら。

「私も錬士6段を頂いて、先生と呼ばれるようになってきましたけれど、そういう時期にどんなことに気を付けたらいいですか?」


色んな先生方が色んなお答えをくださいました。

「自分のほうが段位が上でも、相手のほうが上手な部分もあるから、謙虚な気持ちを忘れずに」

「私たちの若いころは先生のことしか見てなかった。『先生、のど乾いてないかな、お茶をお出ししようかな』とか、『いま先生ちょっと外を見られたな、気になるものがあったのかな』と。今はそういう時代じゃないけれど、周りが何を考えているかを考えてほしい」

「道場ではキリッとしてても外でだらしなかったら何を稽古しに来ているのか分からない。普段から道場で学んだことを生かして」


あとはやはり「稽古」という声が多かったです。

「稽古しかない。へたくそな先生に業を習いたいと思う人はいない」

「稽古ですね。仕事とかで稽古時間が取れない時もあるかもしれないけれど、自分で稽古時間を作るんだという気持ちで時間を取ってほしい」


福田先生は竈門では「わからん…」というお返事でしたけれど、日曜の稽古の後にちゃんとお答えを頂けました。

「教える側こそ、稽古しないといけない」

「段位に甘えて稽古もしないでふんぞり返っていてはいけない。まして稽古してない人が審判や審査員をやるなどもってのほか。稽古しているからこそ業がみえる」

「教えることがまた稽古になる」


ひょっとしたら覚え違いもあるかもしれないけれど、先生方のお答えはこんな内容でした。


余談ですが、岡山の某先生は

「自分1人で上達したわけじゃなくて色んなところの色んな先生からの教えで上達してきたんだから、講習会とか大会はできるだけ参加して、『教えていただいた業で岡山も頑張っています』とアピールしに行かないといけないと思ってる」

とよく仰っています。


さて、皆さんの心に届いた言葉があったかどうか。

2024年6月25日火曜日

ごちそう

 今回の福岡行きは残念ながら雨でした。

雨で境内での演武と稽古はできませんでしたが、拝殿でのお参りは初めてだったのでこれはこれでヨシ。

あじさいは満開までちょっと間がありそう。


そして、竈門神社で冨永先生から一言。
「温泉に入りに来たとやろ?」

はい! 温泉に浸かって、ご馳走を食べに来ました!!

サングリアがおいしい。パエリアがおいしい。ハモンセラーノがおいしい。
Rico! (スペイン語で「おいしい」の意)

久留米と言えば豚骨ラーメン。おいしい!

もちろん稽古も致しました。もちろんですとも。

2024年6月23日日曜日

ただいま

 昨日今日と福岡にお出かけしてきました。

湯の坂久留米温泉は日本一の温泉です!!

って日記に書いてねって言われましたので、さっそく宿題完了です。

でも実際にいい温泉なので皆さん機会を設けてぜひ行ってくださいね。お泊りも大変良心的なお値段で、この物価高騰のご時世に本当にありがたい限り。杖道の稽古もできて言うことなし。

後の細かいことはまた後日。

2024年6月21日金曜日

けんそう

 先月の剣窓の写真がこちら。


なぎなたと剣道の写真がトップを飾っています。

せっかくなのでというか、ちょっと思うところあってなぎなたの稽古に持って行って先生に見てもらいました。

「なぎなたが返ってないから(※)突きはとれないわねえ。体も流れてるし。剣道の人は体が崩れてないし流石ね。」

(※)なぎなたの突きは「抉り突き」なので刃が横を向いていないと突きと認めらない。


やっぱりそうですよね。

まあ剣道の会報でなぎなたの良し悪しまでは流石に難しかろうというのも分かります。でもなぎなたの方ももうちょっといい写真あればなという気持ちもあります。もちろんそれは私がなぎなたもやっているからなんですが。

「あなたがなぎなた錬士になって正面写真を飾るのだ!!」ですか?

流石にそれは気の長すぎる話のような…。

2024年6月20日木曜日

ひっこめ

 先日、温泉に行ったときに体重を計りました。

ここ3,4年では一番少ない体重でした。

しかし腹回りは一向に減る気配がありません。悲しい。


杖道で体重が減るかと言われると返答に困りますけれど、でもそれなりに続けていると「姿勢が良くなったと言われた」「四十肩、五十肩が軽くなった」なんて話はちらほら聞きますから、そういう点では効果はありますよ、きっと。

2024年6月16日日曜日

ごうかく

 今日は夏季昇段審査でした。

私は毎度毎度のように立会という名の号令係でした。

結果はというと、11名受審されて、合格9名。

合格された皆さんはまた新しい段位にふさわしい業と精神とを目指して稽古に励んで頂きたいと思います。

不合格2名はどちらも4段を受けた人でした。
前回から「そろそろ岡山県も審査を少し厳しくしていきましょう。4,5段はこれまでよりも厳しめに見ていきます」という流れになっていますので、また次回の雪辱を目指して張り切って頂きたいところ。

私が杖を始めた兵庫では3段くらいから普通に落とされてたから、それを思えば岡山はまだ優しいほうだとは思いますけれど。

あとは筆記ですかね。決して難しい問題を出しているわけではないんですけれど、その筆記試験で合格ギリギリでは色々辛い。ウチでももう一回お勉強タイムを設けないといけない模様。


さて、今回の審査で感じたのは、「年齢との闘い」でしょうか。

誰もがいつかはそうなるとはいえ、衰えゆく肉体と脳に抗いながら審査に向けて稽古を続けるのは、私が想像する以上に辛く難しいことなのかもしれません。

90歳で6段審査を突破したり、90歳を超えて7段審査を受ける人がいたりするわけですから、そういう人々を目標にしてコツコツやるしかないのでしょうかね。私にはまだわかりそうもありません。

2024年6月14日金曜日

ほんとう

 先日の講習会で剣道7段をお持ちの先生と色々おしゃべりをしまして、その中で印象に残ったのが次のセリフ。

「剣道の切り返しって、楽をしようと思えばいくらでも撃ったフリができる。でも素振りは嘘がつけない。素振りにこそその人の本当のところが出る」

なるほど~。

そうすると、毎回稽古のたびに必ず基本打ちと太刀の素振りをやってる我が道場はその点では胸を張れそうです。

いつだったかどこかの講習会で、

「初段には初段の基本打ちがあり、8段には8段の基本打ちがある」

っていうお言葉がありまして、やっぱり基本打ちと素振りはいつまでたっても大事なんですね。

2024年6月13日木曜日

タフネス!!

 今更といえば今更ですけど、こないだの土日に黒郷先生をお招きして講習会が開かれました。

内容はいつもの通り…いつもの通りでもないのかな。延々素振りすることは(一部の人を覗いて)なかったし。とにかく、「自分にダメだしをしましょう」「早く使わない。ゆっくりと、丁寧に、自分を見つめながら」とかそんなお稽古。

で、閉会式で杖道部理事長が仰ったように、ホントに「鉄人」だよなと思いました。もちろん黒郷先生のことです。

もっと言うと講習会の講師を務めるような上の方の先生方は本当にタフ。

今回の講習会も、土日の朝から夕方まで、ずっとしゃべって、業を披露して、指導して、普通に考えるとどの受講生よりも動いているんですけれど、終わってみれば一番元気そうなのが黒郷先生で、講習会終わってから2時間高速を突っ走って家に帰られるという、そんな鉄人ぶりでした。

ちなみに私は帰りの車の中で疲労から眠気が来て、やばいやばいと思いながらコンビニの駐車場で休憩してました。

この疲労は2日後の火曜まで尾を引いて、中段やってたら途中で息が上がりました。稽古も大事ですけど、皆さんも体を大事ね。

2024年6月11日火曜日

たくさん!

 今日は日中に真夏日を記録するような暑い日でしたけれど、稽古にはなんと9人も集まりました! 凄い!

地方で、平日で、夜7時からの稽古で、これは素晴らしいことですよ。この道場が始まって以来じゃないでしょうか。

ちょっと前までは冬の夜に2人しか集まらずに寂しい稽古になったりしてたものですが、本当にありがたいことです。

ただ、今年最初の暑い日の稽古ということで、先日の講習会の疲れがちょっと残っていてしんどかったんですけれど。

これからどんどん暑くなっていきますから、皆さんも熱中症に気を付けてくださいね。


講習会のことはまた今度。

2024年6月7日金曜日

おもたい

 今日の稽古で、自分の木刀が重たいと感じました。

いつもの稽古なら重いと思ったことはないんですけれど、今日に限ってはいつも以上に重たく感じました。

実際、私の木刀は一般よりも重たいんですけれど、普段重いと思わないものが重たく感じるというのは、やっぱりどこか調子が悪いんだろうなと思います。

そういえばなぎなたの先生も

「なぎなたが重たいなーとか、面が重たいなーとか、帯が全然キリッと結べないなーとか、そういうので今日は調子が良くないなって分かるよね。そういうときは調子が悪い時なりの稽古をするんです。

なんて仰ってましたっけ。


…調子が悪いからってゆっくり休ませたりはしてくれないんですね。さすが。

2024年6月6日木曜日

こころえ

 たぶん、多くの道場では稽古の最初と最後に礼をするのが通例なんだろうと思います。礼というのは、神前への礼、先生への礼のことですよ。

実は私の今の道場では最初の礼はやっていません。終わりの礼は毎回していますけど。
平日の夜なので仕事やなんやでどうしても集まる時間が少しばらばらになりがちで、最初の礼はやりにくいところがあるからでしょうか。

なんなら前の水島道場では最初の礼も最後の礼もしていませんでした。三々五々来て帰る道場でしたからね。

更に前の神戸の道場では最初も最後もきっちり礼をしていました。どっちかというとそれが普通だとは思います。

ちなみに最近(?)始めたなぎなたでは、最初の礼も最後の礼もするし、さらに最初の礼の後は準備運動もしています。

準備運動について考えはそれぞれあるんでしょうけれど、なぎなたについてはあくまで生涯武道としてのなぎなたとして健康を大事にするっていうことと、先生が前に高校でなぎなたを教えていたという履歴も関わっているように思います。
高校生ならなおのこと準備運動は大事でしょうし。

杖道で準備運動を毎回やるところって私は聞いたことがないですけれど、これについては神戸の先生が以前にこんなことを仰っていました。

「武道というのは、『いざ勝負!』と言われて『ちょっと準備運動するから待ってね』なんてそんな世界じゃない。稽古で準備運動が必要なら、始めの礼をするまでに自分できちんと済ませておくくらいのつもりでいなさい」

この辺り、厳しくていらっしゃいました。

今の時代、「いざ尋常に勝負!」なんてことはないと思いますし、生涯の楽しみとしての武道なら固いこと言わずに必要に応じて準備運動をしっかりしても構わないとは思います。

でも警察や消防や自衛隊その他色んなお仕事では「事件です」って言われたら即応するのが当たり前で、準備は普段からやっておくのが当然なわけですから、例え趣味としての武道をやる人でもそういう心構えをどこかに持っておくといいのかもしれません。