今日は座学。
孫子より。
故に善く敵を動かす者は、之に形すれば敵必ず之に従い、之に予(あた)えれば敵必ず之を取る。利を以て之を動かし、詐を以て之を待つ。
杖道的な解説をするならば「さあ斬っていらっしゃい、突いていらっしゃい」という構え、形を取ることで打太刀を誘い込み、これに応じて技を仕掛けて勝つ、というところにつながりましょうか。
5本目か6本目なんかではまさにそのような場面から型が始まるわけですよね。
少し一般的なことに拡張すれば、見えてる勝利、拾える勝ちにホイホイ誘われて行っちゃうとあとでどんでん返しが待ってるよ、というようなこともあるでしょうね。
別の節では
夫(そ)れ惟だ慮り無くして敵を易(あなど)る者は、必ず人に擒(とりこ)にせらる。
とありまして、やはりただ小手先のワザマエや口先、腕っぷしで勝てるということがより大きな視点での勝ちにつながるとは限らないということです。
なんか変なことを書いたようではありますけれど、最近ちょっとネットの片隅で起きたあれこれの出来事を見てふと孫子を思い出して少し読み返した次第。
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