2019年11月29日金曜日

たいかい

杖道の世界では2つの大きな大会があります。
1つは全日本杖道大会。
もう1つは全国杖道大会。

どういうこっちゃ、と私も昔こんがらがったことがあります。

全日本杖道大会は毎年1回、全日本剣道連盟の主催で行われる大会。
開催地は東京と地方が交互、あるいは東京→地方→地方→東京→…のような感じで持ち回りらしいです。
競技種目は全剣連杖道のみ。
高段者による模範演武では神道夢想流ほかの古流の演武もあります(水鴎流も拝見したことがあります)。

かたや全国杖道大会は、神道夢想流杖道振興会の主催で行われる大会。
ここ10年ほどはおおよそ2年に1度、福岡で催行されています。
平成20年頃までは滋賀県で年1回か2回開催されることが多かったようです。
競技種目は全剣連杖道のほか、5段以上は古流も指定されているところが特徴。

本来、平成30年度に全国杖道大会が開催されるはずだったんですが、ちょうど全日本杖道大会が福岡で開催されることになり、全国杖道大会のほうは開催見送りになったんですよね。

さて、平成31年/令和元年は全国杖道大会はお休みの年で、全日本杖道大会も台風のために中止になりましたから、結果として全国規模の大きな大会はありませんでした。

来年、令和2年は福岡で全国杖道大会、そして埼玉で全日本杖道大会が予定されています。

実のところ、私はこれまでそれぞれ1度ずつしか選手として参加できてなくてちょっと引け目があるわけですが、来年は是非ともどちらにも出場したいなと思う次第。

それまで地道にコツコツ稽古しなきゃねー。
審査もあるし。

2019年11月24日日曜日

おもたい

「あなたの木刀は重いから持ち替えていいですか」

先日、仕打交代の時にこんなことを言われました。
これ、もう3回くらい言われましたね。

使ってる私自身は別段そう思ってなかったんですけれど、改めて測ってみたら鍔とゴム込みで611gありました。
白樫の木刀としてはこんなもんじゃないかなあと思うんですけれど、もう少し軽いものもあると言えばあるんでしょうねえ。

うーん、新しいのを買いに行くべきか。
今の木刀に買い替えてからまだそんなに経ってないからもったいないけどなあ。


よし、こうしましょう。

誰かクリスマスプレゼントで新しい木刀をプレゼントしてください!
柄が8寸で軽めのやつ!

お待ちしております。

2019年11月19日火曜日

へいほう

今日は座学。
孫子より。

故に善く敵を動かす者は、之に形すれば敵必ず之に従い、之に予(あた)えれば敵必ず之を取る。利を以て之を動かし、詐を以て之を待つ。

杖道的な解説をするならば「さあ斬っていらっしゃい、突いていらっしゃい」という構え、形を取ることで打太刀を誘い込み、これに応じて技を仕掛けて勝つ、というところにつながりましょうか。
5本目か6本目なんかではまさにそのような場面から型が始まるわけですよね。

少し一般的なことに拡張すれば、見えてる勝利、拾える勝ちにホイホイ誘われて行っちゃうとあとでどんでん返しが待ってるよ、というようなこともあるでしょうね。

別の節では

夫(そ)れ惟だ慮り無くして敵を易(あなど)る者は、必ず人に擒(とりこ)にせらる。

とありまして、やはりただ小手先のワザマエや口先、腕っぷしで勝てるということがより大きな視点での勝ちにつながるとは限らないということです。


なんか変なことを書いたようではありますけれど、最近ちょっとネットの片隅で起きたあれこれの出来事を見てふと孫子を思い出して少し読み返した次第。

2019年11月17日日曜日

おつかれ

昨日は講習会と懇談会。
今日は昇段審査と講習会。

ということで参加された皆さんお疲れさまでした。

審査前、ウォーミングアップに余念がない皆さん

年2回、福岡から冨永先生にお越しいただいての講習会ももうだいぶ長いことになりました。
先生がおっしゃっていた
「聞いたらわかる、聞いたらできる、そうじゃないから繰り返しやる」
という言葉の通り、前もやったけどまた今回もやるという内容が沢山盛沢山の講習会になったかと思います。
いなくなった人がいて、新しく入ってきた人がいて、新陳代謝を繰り返しながらここまでやってきたんだなと改めて思いました。

限られた時間で集中して稽古することはなかなか難しいですけれども、今回の内容をまた日ごろの稽古にのせていかないといけないですね、などと最近あまり満足な稽古が出来ていない人間が述べてみる。


こちら、今日の最後に冨永先生に頂いたお土産


ところで、今日の審査では皆さんいい結果になってほっと一息というところですが、座学のほうが若干おろそかになっているのではないかという感じがありまして、この辺りをちょっとこれからの稽古で見直していかないといけないのかなと思いました。

2019年11月14日木曜日

おしらせ

夜 「明日は稽古日だ!頑張るぞ!」
翌朝 「アカン、体が重い、起き上がるのがしんどい、これじゃ稽古に行けない、寝てるしかない…」

な ぜ な の か


まあそういう悲喜こもごもはさておいて、今度の日曜日、11月17日は岡山県古武道祭です。


ですが、同じ日に杖道の講習会が被っていて残念ながら私はいけません。
いつも観客席がさみしい感じなので、このblogをご覧になっている方がいらっしゃいましたら是非見に行っていただきたく思います。
講習会があるとは言っても、ちゃんと杖道からも演武が出場いたします。

古武道と言えば、青森を中心に活動されていて長尺刀を使うことで有名な弘前藩伝林崎新夢想流居合の稽古会が岡山でも発足したそうで、何年かしたら古武道祭で拝見する機会も出てくるのかもしれません。

新しい人たちに負けないように我々杖道も稽古に励まねばなりませんが、なにせ冒頭に書いたような有様でなかなか体が付いてこないのがつらい。

2019年11月7日木曜日

おとずれ

本日は遠い国からお客様がいらっしゃいました。

姉妹都市提携してるニュージーランドの都市から、武道をたしなんでいらっしゃる方々が市の交流事業でお見えになりました。

短い時間でなかなか充実した稽古、交流というのは難しいのですけれど、基本の技3本を一緒に稽古し、またいくつかの杖道の型をご覧いただきました。



また先方からは先住民族マオリの伝統武芸タイアハ(というんでしょうか)を披露していただきました。

手振れでボケボケ
スマホで撮影、ムズカシイ


段取りが十分だったかと言われるとやはり手抜かりもあったように思われますが、
皆さんの反応やお顔の様子を見るにまずご満足いただけたかなとほっとしてはいますけれど、
なにせつたない英語でちゃんと話せてるんだか通じてるんだか怪しいような有様で、
色々ぶしつけなこともあったんじゃないかと心配しきりです。

伝統的な刺青が印象的なあちらの代表の方からは
「マオリでも『習ったことは置き去りにせず家に持ち帰れ』、『日常のすべてが人生の学習である』などと先祖代々言い伝えています。
杖道をはじめとした武道と共通ですね」
などとおっしゃっていただきまして、やはり武の神髄とでもいうものは国や年代を超えて不変であるなと感じ入りました。

2019年11月6日水曜日

たりない

満足に杖道の記事が書けない日々が続いておりまして、日々訪れて下さる読者の皆さんにはまことに申し訳なく思います。

アウトプットが満足にできないときは、インプットが足りないとき。

つまり十分いい稽古が出来ていないわけですね。
ま、先月は半分くらい旅の空でしたから多少仕方ないのですが。

体はあまり動かせてなくても、せめて頭のほうだけでもと思って改めて論語をパラパラめくるなどしております。

そこで本日の一節。

子貢、君子を問う。
子曰く、先ずその言を行い、而して後に之に従う。

言葉より先にまず行動、ということでアウトプットの前にインプットであると繋げてみました。