2012年12月30日日曜日

1年の終わり

我らが水島道場も昨日で1年の稽古納め。この1年、夏の地区講習会などの大きなイベントもあり之までよりも密度の濃い1年だったと思います。

個人的なことで言えば去年習った神道流剣術がなんとか形になったかな、と言うところが進歩でしょうか。あと木刀の素振りに熱を入れるようになりました。

新年の稽古は4日からとのこと。

今年よりも来年、来年よりも再来年はさらに進歩しているように稽古に励みたいと思います。
実際の所、今年5段に上がった某氏を見ていると「自分が4段で良いんだろうか…」としみじみ身につまされるところがありますので、せめて段位に恥じないものを身につけたいですね。

朝日の中の稽古風景。来年も怪我無く元気よく稽古をいたしましょう。

2012年12月22日土曜日

稽古と休みとごちそうと

「いま、あなたの杖がマツゲをかすめたね。」
6本目・物見の杖を評して先達の曰わく。

全くああしようとかこうしようとか考えることもなく、むしろ手抜きかと思う中で出た一打。
「気が抜けていて危うかった」とみるか、「ギリギリを見切っている」とみるか。

杖道は木刀と杖とで行う型稽古。型とはいえ、まかり間違えば大怪我にもつながります。
不意の一撃を躱せるかどうか、このあたりがただ順序の通りに動くのか、真剣勝負のつもりで型を遣うのかの違いとなって現れる。そんな気がします。


さて、稽古が済んだら今度は家の仕事。
クリスマスが近いと言うことで今日の晩ご飯はだいぶ気合いを入れてみましたよ。明日明後日は友人(男)を訪ねて東下りの予定なので先取りです。


ちょっと彩りが暗めですが、まあこれくらい出来れば上々でしょう。
ちなみにメニューはローストチキン、ボンベイ風ローストポテト、ミネストローネっぽいトマトスープ。どこら辺がボンベイ風かというと、スパイスたっぷりなところらしいですね。

ちなみにワタクシ、扶養して下さる方を随時受け付けております。家事一切は引き受けますので。

2012年12月19日水曜日

有名人の今昔

スティーブン・セガールという役者さんがいらっしゃいますね。

あの人の映画、わりと好きなんです。アクションが派手で。時代劇とか特撮ヒーローのようなお約束のおもしろさ。

彼は若い頃日本で暮らしながら合気道、剣道、柔道、空手と様々な武道を学んでいました。

若かりし頃の合気道のパフォーマンスの様子がこれ。TV用にちょっと派手目にしてあるんでしょうか。


この体捌き、急も緩やかもまさに流れる水のよう。とくに包丁を捌くシーンは圧巻。なんとなく後杖の型を思い出しました。


ところが最近知ってしまった彼の様子はこれ。
言い逃れようもないメタボ。
なんといいますかこう、同窓会で久しぶりに会ったクラスのヒーロー/マドンナがすっかり変わってたときの衝撃ってこんななのかな、というそんな気分。この体でどのくらいの動きができるものなんでしょう・・・。

2012年12月13日木曜日

段位の重み

誰しも続けていくうちに「もっとうまくなりたい」と思うものですが、ともすれば「もっと上の段位が欲しい」となります。

ところで、前に職場の人に聞かれました。

「岡山で一番上の人って、どれくらい凄いの?」
「7段ですから、最高位の8段の1コ下ですね。」
「それってどれくらいなのかがよくわからん。」

そこで会社の肩書きでどれくらい凄いかを勝手にたとえてみました。

8段  社長
7段  専務・常務
6段  部長
5段  課長
4段  係長
3段  主任
2段  平社員
初段・段外 新入社員

責任の重さの観点から見ても結構良い線行ってると思うんですが、どうですか。
但し、年功序列ではありません。あってはいけません。

「あの人は○段なのにあの程度の腕前か」と思われると杖道全体にとってもマイナスです。
「杖道の段位なんて飾りだよ、年数さえ増えれば貰えるんだから。」となったらもうだめ。

あなたは果たして欲しい段位に見合う腕前と責任感をおもちですか?

こんぴらさんの本宮前から。高いところからの眺めは素晴らしいけれど、逆にこれだけの人から振り仰がれていると思うと滅多なことはできませんね。

2012年12月12日水曜日

誰のせい?

人間とは都合の良い生きものですね。
型を遣ってうまく合わないとき、大体「向こうが悪い」と言い始めます。

例えば引き落としうちからの攻めが詰まったとき。

杖は「おたく、打たれたら下がらないと。杖先が当るかと思ったよ。」と言い、
太刀は「打ったら休まず出ないと。打ってから間があるからいつ来るのかと思ったよ。」と思うのです。

お互い、自分が悪いとは気付かない不思議。

やはり自分の事よりも他人の事がよく見えるもの。

それだけに周囲からの指摘は大事にしたいですね。


写真はこんぴらさんのすっかり丸裸のアーチが続く参道。

2012年12月10日月曜日

師の教え

学生時代、私の担当教官が教えてくれました。

「だれかがあなたの研究に質問したり意見を付けたりするのは、その分あなたに注目していると言うこと。何も言わない人は無関心だということ。
だから質問や意見に対して逃げたり面倒がったりしてはいけない。誠実に受け答えしなさい。
同じように、あなたも他の人の研究に積極的に意見を言いなさい。それが本当に敬意を払うと言うことですただし、言い方には気をつけて。」

教官は当時30歳になるやならずやの若い方でしたが、この言葉、社会人になっても忘れたことがありません。

同じように、サービス業の間にはこんな言葉があるそうです。

「怒って下さるお客様は有り難いのだ!本当に恐ろしいのは黙っていなくなるお客様なのだよ!」


稽古の最中、あれこれ手厳しいことをいろいろな人からいろいろな言い方でされます。
中には「そっちがおかしいんじゃないか」とか「そんな言い方でなくても」と思うことも多々あります。
しかしそれで腐ったり怒ったりしてはいけません。

うるさく言ってきた人が何も言わなくなったとき、それは見限られたとき、見放されたときに他ならないから。

2012年12月9日日曜日

精進あるのみ

仕事でも学問でも武道でも、なんでもそうだと思いますが

苦手だからとか、

初めてだからとか、

下手だからとか、

そんなことばっかり言ってやらない間は向上など無いのです。


もちろん飲み込みの早い遅いはそれぞれあるでしょうけれど、それはやらない理由にはならないのです。

下手でも何でもとまずはにかくやってみて努力して稽古して、失敗しても繰り返し続けていると、そうしたらそのうちになんとか出来上がってくるんじゃないでしょうか。



そう思って今日もまた教えの通りに型を遣うのでした。


写真はこんぴらさん。1段1段上ったその先に目指すお社はあるのです。

2012年12月8日土曜日

武道フェスタ!!

つい紹介が先延ばしになりましたが、来週はビッグイベントがあります。

第1回 岡山県武道フェスタ
平成24年12月16日(日) 9:30 - 15:00
場所は岡山市北区いずみ町の岡山武道館。入場無料。

古武道に限らず、空手、柔道、剣道、合気道、相撲、弓道等々、様々な武道が一堂に会する大きなイベントになるようです。

他のblogなど見てみると、空手の型部門世界一の選手が来たりもするそうなので行ってみる価値は大いにあるかと思います。

杖道・杖術に限らずこうして武道に触れる機会が増えることは大歓迎。我が道場の門人が増えるとなお結構。

会場にはB級グルメなどの屋台も出るそうですから、お時間のある方は是非。

なお、わたしはまたまた仕事のために参加できません。本当に残念です…。

2012年12月2日日曜日

得物を包丁に持ち替えて

平日も稽古日はありますが、仕事がありますから私の稽古日はいつも土曜日。

寒くなったら暖かいとき以上に布団から抜け出すのが大変で、盛大に寝坊して今日も重役出勤で道場に出て行きます。

今日は神道流剣術の「合寸(右)」「合寸(左)」「鷲」「乳拂」と、制定技から9本目~12本目を稽古。

段々と教える側に回ったり模範演武に指名されたりするようになってきましたけれど、考えてみれば次に昇段すればそろそろ「先生」なんて呼ばれ始めるわけですよね。めっちゃプレッシャーです。


気持ちよく体を動かしたら、今日は珍しく午後から半日の自由時間。

ということで、久しぶりに甘いものでも作ろうかと思い立ちこんなものをこさえてみました。
ちょっとわかりにくいけれど、パイ生地でリンゴのスライスを挟んで焼いたもの。お味はまあまあ。しかし、もうちょっとリンゴを厚めに切った方が歯ごたえが出てよかったかしらん。

杖をなさる人はみなさん多趣味でいらっしゃって、碁を打つ人有り、詩歌を吟じる人有りですが、なかにはこんなことにいそしむ人間もいたわけです。

剣士たるもの、包丁を握っても切れ味鋭くありたいものです。