いつぞや出した、私の木刀コレクションの一部の写真。
「白こそ至高」という最近の風潮に反して、どれもそれなりに年季が入って見えますけど、特に左から2番目のやつね。
どう見ても木そのものの色でもないし、ずっと「なんでこんな色なんだろう…?」と思ってました。
そしたら最近やっと答えというか仮説が得られました。
昔は木刀の保存のために柿渋を塗っていたんだそうですね。
聞いた話では「手ぬぐいとかでキレイにして、柿渋塗って乾かして、椿油を塗っておしまい」なんだそうです。
なるほど、柿渋を塗って年季が入ればこんな色になりそうな気がします。
最近の剣道連盟は「白いのが良いのだ!」っていう雰囲気が強くて、杖道委員の先生も「ジフで磨いてる」と仰ってて、確かに真っ白なんですけれど、私はそこまで白にこだわらんでもいいんじゃないかなと思っています。
定期的に掃除をして、椿油を塗る。
椿油はほぼ透明ですけれど、油を塗ったら白じゃなくてちょっと濡れたような少し茶色っぽい色になります。
昔の先生はしっかり油が染みてから稽古に使ったと言いますからね。
それでいいんじゃないのかなあ。「真っ白」にこだわらなくてもさ。
ただし、私が7段審査に落っこちてその理由が「杖が汚いから」って言われたら手の平を返すことになるでしょう。きっと。
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