杖道や居合の世界でも、剣を持っては免許皆伝、筆を執っては大組織の幹部、そのうえお金持ちで美形で、なんて人がたまにいらっしゃって、私も俗人でありますから「一つくらい分けてくれないかなー」と思ったりもします。
杖道をする、続ける、と言う点においては別段何かの才覚が必要ということはない。
そう言いたくはあるけれど、健康な心身と安定した経済状況は欠かせないのが現実であると言わざるを得ません。
段階が進めば解説書をはじめとして書籍を読み書きしたり、ある程度の知識や教養も必要になります。
上に立てば組織運営の才覚も求められるようになってきます。
そうやって考えていくと、武道の才能と言うのはすごく複合的なもので、何か1つ持ってればいいのだというものではないのでしょうね。
先にちょっとひがんでみたりもしましたが、逆に「いくつも持って生まれたような人が同じ道に入ってくれて、支えてくれるのはとてもありがたいことだ」とも言えるわけですよ。
「この人がいれば安泰だ」と思えるような人が仲間だということはなかなかないことですからね。
かといって、自分には何もないからといって武道、杖道を敬遠する必要も全くないと私は思います。
プロになれなかったら野球やサッカーをする意味がないのか?
プロになれなかったらピアノやギターを弾く意味はないのか?
そんなことは決してないのと同様に、人生に彩を添える、人生をより楽しいものにする、そういう意味での武道、杖道には大いに意味があろうと思いますので、ぜひ杖道を大いに楽しみましょう。
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