2024年10月27日日曜日

すごいの

 前々回、「疑義を呈するために偉くなりたい」って書きましたけど、それで思い出したのが一昨年の居合の講習会。岡山で開かれたんですけれど、ちょびっとだけ見学に行きました。

すごい勢いで長広舌をぶってる先生がいて、「はえー、居合の講習ってあんなに熱心にするんだあ」って思ったんですけど、続けて聴いていると何か様子がおかしいというか、どうもそうではない。

あれは実は、受講生が講師を延々と突き上げてる図だった模様。

いやー、居合の世界って凄いんだなあ、としみじみ思いました。
杖道の講習会で、講師を務める杖道委員の先生方をどやし上げるなんて、考えられませんもの。

2024年10月26日土曜日

ぼくとう

 私の武道具に、また普通じゃない木刀が増えました。


なんでや。
別に私は木刀マニアでもなんでもないんですけど。


単体だと普通の木刀との差が分かりにくいので、比較がこちら。

上が普通の一般的な木刀。
今回増えたのはちょっと短くて、薄い。鍔のラインもない。

なんでこんなことになるんでしょうか。誰か教えて。

2024年10月25日金曜日

いたんじ?

 先日の全日本大会で、福岡の某7段の先生から

「杖道委員相手でも『先生、それはおかしいと思います!』ってネタをどんどん書いていってよ!!」

みたいなことを言われました。


あの、まるで私が「杖道界隈の異端児」みたいな言い方をされなくてもいいと思うんですよ。
どっちかというと私は優等生よりだと思ってますからね。
(本当の優等生は自分でそんなことを言ったり書いたりしません)


…でも実のところ、おかしいと思ってることが全く無いではないです。

それは「気合」。

一部の杖道委員の先生が「繰付で繰り付けるとき、体当で当たるときは気合を出さなくていいです」みたいなことを言われてますよね。
8月の講習会でも聞きましたし、全日本大会でもそういう風に遣う選手もいらっしゃいました。

でも、本当は打突には気合が必須だと思うんですよ、私は。

だいたい型の中で気合出さなくていいなら、基本打ちのときになんで気合を出すんだって話でしょう。もうこれからは基本打ちでも気合出さなくていいってことなんですかね?

もちろん
「型の中でも気合にメリハリは必要」
「長い型の中で全部気合を出していると最後が尻切れ蜻蛉になるから、多少は気合を貯めるために声を出さなくてもよい」
という意見は正しいと思います。

でも12本目はともかくとして、7本目とか8本目で気合が弾切れになるだなんて、それは単に稽古が足らんだけに思えます。歳とか体調とかはあると思いますけれど。なんなら12本目でも全部気合を出し切れるようにするのが稽古なんじゃないですかね。

そもそも剣道だって気合が無かったら1本取れないでしょ。剣道やったことないから知らんけど。少なくともなぎなたでは1本取れないです。


やっぱり杖道委員にならんとこういうところに文句を言えない、じゃなくて疑義を呈することができないんですかね。ああ、偉くなりたい。いや、偉くなりたいわけじゃなくて上手になりたくてオマケで偉さがついてきてほしい。

2024年10月21日月曜日

ついしん

 昨日「薙刀を腕力で振り回す」みたいなことを書きました。

多少でもなぎなたをご存知の方は、というか杖道の人でも、「武器というのは腕の力じゃなくて体の運用で振るもの」とご存じだろうと思います。全くその通りです。


実際、なぎなたの世界でも基本的には中ほどのバランスの良いところを握って体の運用でバランス良く振ります。7尺ある薙刀でもかなり石突側を余して握るので、相手との距離は実はイメージするよりも結構近いんですよね。剣と剣に比べれば長いけれども。

ところが世の中広いもので、長い薙刀を精いっぱい長々と遣う(=石突に近いところを握る)流派がありまして、要するに「長いバットでフルスイングするような」練習をしたと思っていただきたい。

そりゃやっぱり胸から肩から上腕からくたびれますって。やっぱり筋肉痛になったし。

2024年10月20日日曜日

おつかれ

 今日は午前中杖の稽古をし、昼からなぎなたの稽古をしました。

疲れました。めっちゃ疲れました。

単に時間が長いというだけではなくて、立ったり座ったり、つまりは人体で一番大きいという太ももを酷使する型をたくさんやったからです。

ついでに長くて重たい総樫の薙刀を腕力(かいなちから)で振り回す型をいっぱい使いました。

もうすでに太ももや上腕、肩が重たくて、明日は間違いなく筋肉痛だなって感じがします。

そういうわけで今日は一杯やって早めに寝ます。明日仕事だけど、朝ちゃんと起きられるかな。皆さんも私がちゃんと起きられるように祈っておいてください。

お休み。

2024年10月17日木曜日

しゃしん

 写真で振り返る、岡山県勢の試合の様子。




2段の部では見事に優秀賞に輝きましたけれど、それ以外では残念ながら1回戦 or 2回戦負け。

ただ、後輩諸氏の試合を見ていると「こういうことに気を付けましょうね」って言う点はちゃんと出来てるようだったので、その点は良かったように思います。
大事なことは「大舞台に出場したこと」「稽古でやっていることが試合でもちゃんと出来ていること」ですからね。

さて、自分自身はといえば2回戦で1-2で負け。

試合を見ていた後輩は「勝ったとおもったんですけどねえ」と有難いことを言ってくれました。優しいなあ…と言いたいけれど、前も同じこと言ってなかった? とりあえず「勝ったと思った」って言えばいいと思ってないかい? という疑問が…。

それはさておいて、やってる本人は「やっぱり負けるだけの理由はあったよね」と思っています。あれが、これが、もっとこうだったら、そう思うことは3つ4つありますとも。

それをまた改善するよう稽古して、また次の大会に臨むわけですね。改善点を見つけられたことが大会に出た意義だと思いましょう。

2024年10月14日月曜日

どくしゃ

 昨日の大会で出場を待っていたら、北海道の人から声を掛けられました。

「blog見てますよ! 大ファンです!!」

…ネタが向こうから跳び込んで来おったでぇ~!

おかげさまで、「北は北海道から、南は鹿児島まで、読者がいます」と大手を振って言えることになりました。東北や関東甲信越には1人も読者がいなくても、何も間違っておりません。

そういうわけで、大ファンらしいのでこのようにネタにすればきっとご本人も喜んでくださることでしょう。


さて、そんな大ファン氏と、お腹の立派な大学の後輩氏との試合の様子がこちら。


うーん、質量と質量の戦いかな?

後輩氏のお腹には「夢と希望」が詰まっているらしいですが、大ファン氏のお腹はご本人曰く「贅沢でいっぱい」らしいです。
私も「贅沢しすぎてお腹が膨らんじゃいました」って言ってみてえなあ~。羨ましい。


いらんことを色々書きましたけれど、どっちも上手い。めっちゃ上手い。決勝戦と比べても決して見劣りしない良い試合でした。

決勝戦と比べても、ということはつまり、後輩氏は見事6段の部で優勝しました。さすが私の後輩ですね!!

何様のつもりやねん、という声もあるんでしょうけれど、後輩が杖道を始めるにあたっては私の存在がいくらか働いているはずなので、「大谷選手が活躍してくれて同じ日本人として嬉しい」と言うのと同じくらいの感じで、私も後輩が優勝してくれて嬉しいです。後輩だけじゃなくてペアの相手も上手いからそりゃ優勝も当然なのですが。

相手のA氏は写真に写ってるお父さんだけじゃなく子供も杖道やっててまさに杖道一家で、それでみんなお上手だから困っちゃうな。

何か困るって、大会となるとそういう人たちと試合しなきゃいけないことですよね、もちろん。

2024年10月13日日曜日

ただいま

 今日は京都で第51回全日本杖道大会が開かれました。役員、スタッフの皆さん、参加された皆さん、お疲れ様でした。

2段の部で岡山が優秀賞に輝いたりとか、私もとりあえず1つは勝てたりとか、色々書きたいことはあるんですけれど、今日は何といってもこれ。


杖袋が軽~い!!


何のことやら分からない?

今日の私の杖袋の中身がこちら。

大会にいるものしか入れてません。


そして、普段の私の杖袋の中身がこちら。


ね? 分かったでしょ?

なんか見たことなさそうなものが混じってるとか、そもそもなんでそんなに詰め込んでるのかとか、そこらへんはそのうちおいおい書きます。

2024年10月12日土曜日

たいかい

 明日は京都で全日本杖道大会です。

私も全日本大会は久々の出場でちょっと楽しみでもあり緊張もしています。


昨日道場でも言いましたけれど、

「勝つ負けるは相手があっての話、大事なのは普段の自分の稽古通りのことができるかどうか」

だと思います。

100%は難しくても、普段の稽古の80%、90%が出せればまずまずというつもりで臨みます。


しかし、京都はまた混んでそうだなあ…。

2024年10月6日日曜日

せんじん

 先人たちが築き上げ、何百年も受け継いできたものを、さらにまた次の世代に繋ぐ。なんと大変なことなんでしょう。


それはそれとして山陰のお寿司はとってもおいしい。


私のことを暇人だと思ってる人がいるかもしれませんけれど、断じてそんなことはありません。

それこそ働くヒマがないくらい忙しいですとも!!

2024年10月3日木曜日

きっさき

 こちら、私の木刀の一部です。



ちょっとわかりにくいけど、右から剣峰、平峰、剣峰、平峰の順。

念のため記しておくと、平峰、剣峰は木刀の断面の形状の話です。


そして、杖道委員長の森本先生は仰いました。

「引落打では、横手筋(よこてすじ;切先のすじ)から先を狙って打てるようになりましょう。そこが一番弱いですからね」

「平峰と剣峰ではちょっと先の形が違うので、杖の筋も変えて打つんですよ」


最初にこの話を聞いた時は「正気か?」と思いましたよね。

私なんぞは「杖が峰に上から当たれば落ちるんだから、後はすべりで勢いつければいいよ」くらいのことしか考えてなかったんですけど、そんな木刀の先っちょのそのまた先端だけ狙って打つとか何考えてんのって、大抵の人は思うんじゃないですかね。少なくとも私はそう思いました。

しかもまた平峰と剣峰でそこまで差があるのかと思うじゃないですか。実際に上のように並べてみても私にはわかりません。


しかし、しかしですよ。

いつか書いたように「刀の素振りは、刀の重ね幅だけ開いた戸の隙間に振れるようになればよろしい」という、トンデモを言ってのけて、しかもやってのけた居合8段が近所にいらっしゃるわけで、それと同じ類のお話なんでしょうね。

やっぱり8段を目指そうと思うとそれくらい細かい業が遣えないといかんのか。先は遠い。