2022年4月2日土曜日

とどかぬ

先日、去年亡くなった神戸の高原先生の遺品分けで木刀と鍔を頂きました。

杖道を始めたのはずいぶん昔のことのようで、つい先日のことのようにも思われます。

高原先生の下で稽古したのは3年弱、その間にいろんなことを教えて頂いて、いろんな業を見せて頂きました。 

今でもはっきり覚えているのは「巻落」。

「巻落いうのんはな、上で受けて落とすんとちゃうんや。本手で太刀と合わせるやろ、これを落とすんや。ちょっと太刀構えて。これをな、こうするんや。」

これでウチバリ(いわゆる引落打)を食らったようにストンと太刀を落とされて、先生凄いなあ、私も5段とか6段とかにまで稽古が進めばできるようになるんだろうか、と思ったものです。


あれから20年近く、段位では当時の先生にだいぶ近づきましたけど、いまだにこの巻落は全然できる気がしません。
私はいつか本当に当時の先生と同じことができるようになるんだろうか…。

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