2020年8月30日日曜日

ごうれい

 「号令がいいね」と先生が言ったから 8月30日は審査記念日


などとしょうもない短歌を捻るなどしてみましたが、今日は岡山県の杖道昇段審査会でした。


事前の打ち合わせの最中の先生方。


コロナの関係でいつもとは色々勝手が違う審査ですから、事前の打ち合わせも大変重要です。

毎度のことですが、ワタクシ号令係を仰せつかりまして、こちらもまた色々と頭をひねることがありました。

マスク云々もそうですけれど、

「接触感染を避けるために仕打ち交代はしない、道具は各自のものを用いる」

ということで変則的な動きをしないといけないので、号令もそれに合わせて変則的なものにならざるを得ませんでした。

そして冒頭の話につながるわけですが、審査員の先生にお褒めの言葉をいただいたということで、まあまあうまくいったのかなと思っています。


審査の結果につきましては皆さん合格ということで、まずはおめでたいことです。

他方で、審査員長がおっしゃったように「所作をもっときちんとやりましょう」というところは各道場で今後しっかりやらないといけないのかなと思いますね。

杖や太刀の持ち運び方、取り上げ方、開始線での足の運び方その他色々、細かいことですけど重なるとやっぱり目立つし、そういう細かいところもまた武道の重要な要素でしょうから、一緒に改めて勉強していきたいところです。


いやー、それにしても今日もまた大変に暑かった。

号令係で立っているだけで汗が噴き出してきて止まりませんでしたからね。

まだ暑い日が続きそうですから、熱中症には気を付けましょうね。

2020年8月22日土曜日

ぬきうち!

 杖道の型で、帯刀から始まる型が2つありますね。

10本目の正眼と、12本目の乱合。


先日の稽古で後輩諸氏に10本目を説明しているときにふと思い立って、

「皆さん、ちょっと『仮に仕杖に打ち止められなかったらどう抜いて切っているか』、やってみてもらえますか?」

ってやってもらったら、まあやっぱり様にならないことと言ったら。

と言っても、私も人のこと言えるほど上等なものじゃないんですけどね。


黒郷委員長や冨永先生をはじめ、いろんな先生方が折に触れておっしゃってますけれど、「杖と同じかそれ以上に、太刀の稽古をしなさい」「十分に太刀が遣えてこその杖」なんですよね。

どうしても皆さん杖のほうばかり稽古しがちだし、それは「杖が面白そうだから」と杖道を始めた人が多いでしょうから仕方ないところもありますけれど、やはり太刀の稽古もしっかりしておかないと杖のおいしいところに至れない面もあると思います。

杖道の先生には居合道や剣道を一緒に修めていらっしゃる方も多いことですし、やはり普段から機会をとらえて斬り付け、斬り下ろし、抜刀、納刀なんかの基本的な稽古を積みたいものですね。

皆さん、普段から杖の基本打ちのほかに太刀の素振りとか、されてますか?

2020年8月19日水曜日

あんぜん

 大変に暑い日が続いておりまして、コロナよりもよほど熱中症のほうが危ないわけですからして、この季節の稽古はとにもかくにも水分補給と休憩を大事にしてくださいね。

剣道連盟からは稽古ではマスクをせよとお達しが来ているわけですが、無理して熱中症になっては何にもならないわけで、この辺りはある程度は柔軟に対応してもいいように思いますね。


杖道であればマスクを外す代わりに含み気合にするとか、相対動作や型稽古からいったん離れて基本打ちや素振りに取り組むとか。


何にしてもご安全に。

2020年8月8日土曜日

そくほう

 早速昨日の審査会の結果が公表されていますね。

8段審査結果

7段審査結果

6段審査結果


ネットのおかげで当日すぐに結果を知ることができるのは大変ありがたい一方で、現場のスタッフからすると忙しいし大変だよなあと思います。

「明日の午前中に出せばいいから、ゆっくり確かめながらやろう」っていうわけにはいかなくなってますからねえ。私個人の感覚では別に翌日だって全然構いはしないんですから、そこまで速報性が必要なのかっていうのは思わなくもないです。


さて、結果についてみてみると、岡山から6段合格者が1名出まして大変喜ばしいことです。

この方は5段までずっと私と一緒に昇段してきた方で、自分自身が合格したような喜びもあり、一緒に受審できなかった残念さもあり、先を越された悔しさもあり、しかしとにかくめでたい。

鳥取でいつも稽古の相手をさせてもらってる方は残念な結果になってしまって、また一緒に稽古に励まないといけないなと、私も思うところがいろいろあります。


全体を見ると、受審者は6段が例年50名前後からの29名とかなり少な目ではあったものの、ほかは7段が38名、8段が25名とほぼ例年並みかやや減かというくらいで、「コロナの関係で受審者はかなり減るのではないか」という予測をひっくり返した感じですね。

合格率は8段は0、7段は1割、6段は3割というところで、例年通りか気持ち渋いかという数字。

一部で「イベントが軒並み中止になって収入が減っていて全剣連もお金が欲しいだろうから、登録料目当てに合格者を多めに出すのでは」「『コロナで大変な時によくぞ来た』というご褒美に少し審査が甘くなるのでは」という意見も見られたんですが、数字だけ見ると全くそんな忖度は働かなかったようで、なんというかある意味安心しました。

そりゃそんなオマケで通ろうなんて考えてる人がいたら落とされて当然だよなと思いますからね。


さて、次の審査に向けて稽古の段取りをいたしますか。

2020年8月6日木曜日

あしたは

明日はついに杖道の8~6段審査会ですね。

私は諸事情あって受審できなくて残念ですが致し方ありません。
一緒に稽古に励んだ人たちが1人でも多く通ってくれたらいいなと、岡山で祈っております。

コロナの感染拡大が声高に言われる中での審査会と言うことで、まずは何よりも皆さんが元気で行って帰ってこられるのが大事です。
和歌山のスタッフの皆さんも受審者の皆さんも色々と気づかわしいところかと思いますけれど、審査会の無事と成功を願います。

これでうまくいったら次は居合、剣道と広がっていってほしいところですからね。
関係者の皆さんを応援しております。

2020年8月1日土曜日

GoTo

先日より政府のGoToトラベルキャンペーンが始まっておりまして、一部では「このご時世に感染を広げるようなことはよくない」という批判もあるようです。
それもわからなくはないですね。

ただ、私たちが杖道、あるいは何らかの武道で、大会を開いたり講習会をしたり演武に出向いたりするそのたびに、宿泊施設や飲食店やその他いろんな業種の人々のお世話になっているわけですよ。
いまそういう業界が大変な苦境に立たされていて、それは決して他人事ではないだろうと個人的には思います。
今後落ち着いて改めて審査会や大会を開こうとしても、「宿がない」「足がない」「お弁当を注文するところがない」となってしまうと簡単には開催できなくなってしまうわけですよね。

そういうことを考えると、リスクの高い人や地域でなければ、宿泊や飲食を伴う小旅行をすることも先々の武道界のためになるのではないかと思います。
大人数で長距離を、と言うものでなくても、少人数で都道府県をまたがない形でなら十分許容範囲ではないでしょうか。

普段はなかなか行けない近場のちょっといいお宿に1泊旅行、なんていかがですか。