2017年3月31日金曜日

じんこう…

銃剣道が中学校の武道教育の選択肢の一つに入れられる、っていうニュースを聞いて気の短い人たちが盛んに
「軍国主義の復活だ!」
「徴兵制の前触れだ!」
とか叫んでるみたいですね。
真面目に銃剣道やってる人たちはたまらんだろうなあと思います。

大体その理屈で言うなら、サバゲーやモデルガンマニアはなんかもっとヤバイだろとか、海外で射撃やってきた私はトリガーハッピーな殺人狂じゃん、てことになりはしませんかね。
もっと言えば剣道は戦国時代の復活だとか幕末の動乱の再来だとか、そういう話でしょ。
得物が刀から銃剣に変わっただけで批判の雨あられって変な話ですよね。
それに銃剣なんていまどき誰が使うんですかね。
銃剣=軍国主義だ、って人は竹槍持ってB-29を落としに行く時代で頭が止まってるんじゃないですかね。

そもそも武道で訓練してもそれを人を傷つけるために使うことを戒める理性と見識を養うのが教育でしょ。
銃剣道やっただけで脳みそが軍国主義に染まる程度の教育しかしてないんだとしたらそのほうがもっとヤバイよね。


もうちょっと冷静な人たちは
「そもそも教えられる人がどれだけいるんだ?」
と現実的な面から疑問を呈してらっしゃる様子です。

そこで私は思いましたね。
今こそ杖道の出番だと!

で、ちょっと調べてみたら
銃剣道人口:約31,000人
杖道人口:約20,000人

負けとるがな!!

てことはですよ、「柔道や剣道以外で、大がかりな施設や道具が必要なく、けがや事故のリスクが小さい武道で、かつ競技人口が多いものは何か?」って考えたら銃剣道だった、っていう面があるんじゃないですかね。

弓道は弓道場がいるし、薙刀や槍は相当広い武道場や用具庫がいりそうだし、空手は怪我の発生率が半端無さそうだし、合気道も畳がないとダメかなあ…、って考えて消去していって残った中で、人口が多かったのが銃剣道だったと。

改めてもうちょっと調べてみたら、日本武道協議会っていうのがあって、その加盟団体9種目が選択肢としてあげられてる模様。
だから軍国主義云々じゃなくて、団体としてまとまってる種目を加えたらその中に銃剣道もあったというだけの話じゃなかろか。
元からすでに9種目が挙げられていて、要綱の文章が「剣道、柔道、~~~、など」ってなっていたのを「『など』ってなんで銃剣道だけ省略するんや、ちゃんと書こうや」というだけの話だった模様。


毎年のように深刻な事故が起きる柔道とか(事実)、防具が高くて臭い剣道とか(偏見)、そういう部分で比べたら良い面もあるんじゃないかなと思いますね。
(スポーツ別の事故率はこちらの記事がよくまとまっているようです。
http://www.abiko-wakatake.com/cms2/index.php/kendo-zatsugaku/263-trivia-06)

あと銃剣道は防具がかっこいい。
これ大事。

ちょっとひねくれて
「自衛隊員の再就職先の確保じゃねーの」
なんていう人もいるようですけど、週何コマかの非常勤講師でそんなにお金稼げないと思うなあ…。

このblogは杖道普及のためのゆるくてかるいblogです。
みんな杖道をやろうぜ!

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