2016年2月1日月曜日

かんこう!

今日はちょっと至極くだけた話題でお送りします。
ちょっとアダルトな感じなのでそこのところをよろしく。


本年は岡山で全国杖道大会が開かれる、ということで今日はちょっとマイナーだけど大変インパクトの強い観光スポットを紹介してみたいと思います。


まずは初めに、倉敷市の青江神社から。
桜の名所である酒津公園のほど近くに鎮座ましますこの社、刀好きなら聞いたことがあるかと思いますが、吉備の国で備前長船に並ぶ刀工集団といえば備中青江、その青江鍛冶が氏神様として崇めていたという神社です。



本殿には素戔嗚命、五十猛命、金山彦神、金山姫神が祀られています。
「津の神、岬の神」と書かれている五十猛命がここに祀られているのは、酒「津」、青「江」の地名からもわかるように、このあたりは元々高梁川の河口にあたり海のすぐそばだったからですね。
また五十猛命は林業の神として祀られることもあるそうで、その場合製鉄において大量に必要となる燃料=木炭の確保を願っていたかもしれません。

さて、肝心の製鉄・冶金の神である金山彦神、金山姫神が特に独立して祀られているのがこちら、同じ境内にある金山神社。
境内には他の摂社、末社もありますが、こちらだけは別格に拝殿付きでとても立派。


そしてその拝殿に奉納されているのがこちら!!
えっ!?

大変立派な陽物。

なんで製鉄の神様が性的な神様として祀られてるか(韻を踏んでみました)、ということですが、聞きかじりによると
1. 「熱くて硬い」からの連想
2. ふいごの押し引きの様子から男女の交わりを連想
によってということなんだそうです。
全国的にも金山彦神・金山姫神は同じように冶金の神であると同時に性神として崇められているんですって。

この青江神社のすぐ近くにはシャレオツスポットとして有名なカフェ三宅商店がありますので、デートのお供にこちらもいかがですか。
盛り上がるか平手を食らうか、それは私の知るところではありませんけれど。




さて、青江神社から1時間ほど車を走らせて、国道429号を北へ吉備中央町に向かい、県道72号を西に少し行ったところにあるのが次のスポット、「鬼突石」です。

それがこちら。ジャン!
なんの岩なのかって?

説明文をお読みください。
綺麗な女の子が鬼に追いかけられてました。
逃げ疲れた女の子は一か八か、かぶっていた衣を石に被せ身を隠しました。
鬼は石を女の子と思って腰を一突き!
なんということでしょう、鬼の逸物は石にこんな穴を穿ってしまったのでした!
というお話。

あな恐ろしや、鬼のチカラ。
穴だけに。

お粗末。

なおこの近くには鳴滝という名勝もありますので、よろしければそちらもどうぞ。





本日最後のスポットはオオトリにふさわしい金勢大明神です。
場所は岡山県赤磐市。岡山市北区建部町とのほぼ境目に位置する神社です。
山奥のほぼ消滅しかかったドが付く田舎のそのまた奥。
どんな神様か、百聞は一見に如かず、こちらです。


 まずは参道脇の陽石。ごりっぱです…。

でもって看板。由緒深いんですよ、バカにしちゃだめ!!

境内入り口の仁王様ならぬ、狛犬ならぬ…形容するべき言葉が見当たりません。はい。

手水鉢と導水路。やっぱりこの形なのね。

境内の灯篭代わりの陽石、と植栽。刈り込み方も徹底してます…。

垂木っていうんでしたっけ、こちらもやっぱりそうなの?それともただの擬宝珠型?

そして境内で一番立派な陽石。下の付属物までバッチリ。
どこもかしこも手入れが行き届いていて、地元の皆さんに熱く信仰されていることがひしひしと伝わってくるようでした。

例大祭は毎年4月29日!
気になった方は杖道大会に関係なくぜひ!


なお、謂れについても看板が立てられておりました。
来歴はよくわからないとなっていますが、一部の好事家によるとどうやら明治初めごろに倉敷の金山神社(最初に紹介したところ)から勧請したのではあるまいか、という説があるそうです。
まあそんなことする前から若人たちが致していたわけですけど。

オブラートに包んであるけれど、要するに「田植えが済んだらお楽しみ」「稲刈り済んだらお楽しみ」って感じだったんでしょうね、きっと。
まあ明治初期までは日本中大体そんな感じだったという話ですけども。

 一応までに知ったかぶって話を並べておきますと、いかに乱婚/乱交形式といえどもやはりそこは狭いコミュニティですからしてルールはしっかりあったそうですよ。

ここで具体的にどうだったかは知りませんけれど、全国的には「好きなように誰とでもとっかえひっかえ」なんてことはあまり無くて、「パートナーが決まったらその夜はその組で」というのが大概で、
あとは「3人相手をしたらおしまい」なんてのもあったそうです。
後者の場合、美男美女はあっという間におしまいですが、そうでない人はなかなか順番が回ってこなくって歯がゆい思いをしたとかしなかったとか。


以上、セクハラと訴えられても文句言えない日本の古い神様と習俗にまつわる裏観光ツアーでした。

なにせ少子化著しい日本ですから、あまり避けてばかりいないで時にはあけっぴろげにこういう神様を拝んでみるのもいいかな、と思ってこんな記事にしてみました。
おちゃらけてはいるけれどふざけたつもりはないんでございますですよ、ええ。

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