2024年9月25日水曜日

ふらふら

 それでは高知旅の続き。杖道は全然出てきません。

3連休の初日、2日目は講習会。ときたら当然3日目はふらふら一人旅の時間です。

講習会が済んだなら、お昼に鰹のタタキを食べて(前回のあれ)、まずは西へ。須崎の道の駅へ。

何をしにということもないけれど、ちょっとおもしろい魚屋さんがあるので見物に。そして高知土産を買いに。



けったいな飾りつけのガンプラと、でっかいフィギュアでtwitter(x)を騒がせた魚屋さんがあるのです。さらにこの魚屋さん、お土産に「アニサキスペン」を売っています。妙に人気がありなかなか手に入らないそうですが、気になる人は検索してみてください。

あと、本業は鰹のタタキの製造販売とその他鰹製品の販売です。念のため。


さて、お買い物が済んだら一路山奥へ。目指すは奥四万十の温泉。

山奥の清流!

秘境の温泉!

そして湯上りの牛乳!!やっぱこれよこれ。

そして高知の銘酒、美丈夫を一杯。
これで私もイケメンに近づくことができるかも?(今更)


さて、翌朝もゆっくり朝風呂を浴びて遅めに出発。
「酷道」「ヨサク」と名高い国道439号を走ります。


これが439号の一部。車一台がせいぜいで離合(すれ違い)も困難な部分が多々あります。ありますが、実際のところはかなりの部分が改善されて2車線の部分も多いことは記しておきます(ただし画像のような部分もたくさん残ってる)。なお、439号は高地の山の中なのですごく涼しいです。平地で27℃とか言ってても17℃とか18℃とかそんなの。

さて、そんな439号を辿って向かうは面河渓(おもごけい)。





はるばる来たぜ、面河渓。
ざっくり言うと、愛媛県と高知県の境目、石鎚山の南西らへん。

せっかくなので私も靴を脱いで水に足を浸してみました。気持ちいいー!!とっても冷たくて、5分もしないうちに痛く感じるくらい。
なおこの後川底のコケに足を取られて大開脚してジーパンが膝のあたりまでびっしょりになりました。コケて全身びっしょりにならなかったあたりに杖道の修行の成果が出てますね!…出てますよね?


面河渓を堪能した後はさらに車を走らせて、石鎚スカイラインを抜けて石鎚神社の土小屋拝殿へ。西日本最高峰の石鎚山の頂上近くのこの辺りまでくると気温も14℃とかで、半袖ではちょっと肌寒いくらい。


母方の祖母が石鎚教の熱心な信徒で、90歳近くまでここから鎖を辿って頂上へお参りをしていたんですが、さすがに私はそこまでする元気も時間も信仰心もないので、ここでお参りして祖母に祈りをささげておしまい。

あとはUFOラインを伝って愛媛県西条市に降りていきます。

居並ぶ山々を見下ろす絶景。
こんな山々に遮られた高知は、かつてはさぞ秘境だったでしょう。

3連休の天気がもっと良ければ車ではなくバイクでとことこ走りたかった。


相変わらず離合困難な道をえっちらおっちら下ってきて、西条市です。降りて来た途端に暑ーい…。

西条市と言えば「打ち抜き」。

地面に管を打ち込めば水が噴き出してくるという石鎚山系の地下水豊富な土地。
なにが凄いって、「この地域では上水道が普及していない」とか言うほどに上等な地下水があふれてるってこと。下水道が未整備って土地は(私が住む地域を含め)いっぱいあるけれど、上水道が未整備って言うのはここくらいじゃないでしょうか。

せっかくなので少しだけお水を頂いて、後は高速に乗って我が家まで帰ってきました。

他の皆さんはせっかく3連休なのに1日で日帰りとか2日目で帰るとかもったいないなあと思いつつ、私はふらふらと3連休を堪能させていただきました。

以上、高知旅のお話でした。

2024年9月23日月曜日

よそいき

 土曜、日曜と高知で開かれた四国全体の講習会に参加して稽古してきました。


講習会の写真?

稽古に忙しかったので全然撮ってません! 当然ですよね。


四国の皆さん、というか愛媛や高知の皆さんとは広島大会その他で顔は知っているんだけれどもちゃんとお話ししたことはなくて、講習会だけでなく夜稽古もとい懇親会もあり、ご縁を深めるいい機会になりました。

でも「ゆっくり杖道の人や~」って言われると、顔から火が出そう。

徳島の皆さんは杖道部が発足してまだ間もない中で一生懸命されているようで、今後に期待したいところですし、何か手助けできることがあればお手伝いしたいですね。


とまあ、なにやら偉そうなことを書いてはいますけれど、現実的には「ネットでブイブイ言わしてても実物はこんなもん」ということを四国に広めてきた、というのが正しいのかもしれません。

比較対象が杖道委員長では致し方ないと言えばそうですが、それを除いても下手を晒してしまったなと思う点も多々あり、まだまだ先は長いですね…。

杖道を始めた時は「6段、7段の先生はすごいなあ」と思ったものですが、いざ自分が6段を頂いてみると「どうして僕はこんなにヘタクソなんだろう」と思うばかりです。
でもまあ、下手だなあと思うってことはそれだけ稽古に行ってるということでもあるわけで、ヘタクソと言われたり思ったりした分だけ上達してると思うことにします。そう思わないと、稽古に行けなくなっちゃうよ。

というところで今日はここまで。明日(か明後日か明々後日か)は旅の話の続きを。

2024年9月16日月曜日

たいかい その2

 昨日なんだか偉そうなことを書きましたけれど、あれは自分が言われてきたことでもあり、自分がもっと気をつけなきゃいけないなと思っていることでもあり、つまりは一緒に稽古に励みましょうねということですね。


さて、では大会の一部を動画でどうぞ。

・演武:6段の部


・演武:7段の部


・試合:2段の部



・試合:3段の部



4,5段の部は撮り忘れました! ごめんなさい。

ちょうど私が審判で立ってたものですから。1試合くらい審判外れるだろうと思ってたらそうはならず。3位決定戦が発生してたら撮れたはずだったんですけれどそれもなし。

誰かに頼んでおけばよかったですね。失敗失敗。

2024年9月15日日曜日

たいかい


今日は第8回岡山県杖道大会が開かれました。

9月も半ばとは思えないほどの暑さの中、熱心な皆さんが集まって普段の稽古の成果を発揮しておられました。どれくらい熱心かというと、休憩時間でも色々と稽古したりアドバイスを求めたり、休むことを知らないとはこういうことかと思うくらいです。

動画は明日か明後日か明々後日あたりに上げるとして、審判として参加した私の個人的な講評を少しだけ。

2段の部。気合をもっとしっかり出してほしいと思いました。短くはっきりと、そして正しいタイミングで。ハリのときには太刀を打つときに気合です。太刀を持ったらなお気合が大事。太刀がしっかり気合を出すことで、杖も気合を出さなきゃと思うから。

3段の部。型は覚えてきてる頃だと思うので、型でない部分と思われがちなところをもっと気を付けてほしいと思います。例えば、立礼の際に相互に合ってなかったり、型が終わって開始線に戻るときについ下を見たり、お互いに全然呼吸が合ってなかったり、あるいは太刀と杖を構えた時に10cmずつとれていなかったり、そういうところ。

4,5段の部。型の細かいところをもっと大事にしましょう。構えた時、打突した時の手や足の位置、向きとかは言うまでもないところ。初2段に対して先輩としてアドバイスできるように、解説書もしっかり読んでもらいたいです。

初段、段外は今回参加がありませんでしたが、もし見てる人がいたら2段の部を見てもらえればありがたいです。


今日はこんなところで。

2024年9月8日日曜日

でんたつ

 今日は伝達講習会でした。講師は先日7段に合格した某氏と、なぜか私です。

そして、前々回にも書いた話ですが、やっぱり坪井先生はたくさん質問をしてくださいました。ほらね、ちゃんと地区講習会でいろいろ質問・確認しといてよかったでしょ。

念のため書いておきますが、坪井先生以外の方もたくさん質問してくださいました。無事、答えることができました。私の力、と言いたいところですが、相方のおかげという面も多々ありました。やっぱり40歳で7段通る人は違いますね。


坪井先生に「坪井先生のためにいっぱい質問してきましたよ」と伝えましたところ、

「質問はせんといかん。質問したいこともわからん人もおる、代わりに質問してくれと言う人もおる、確認せんといかんこともある。当然のことじゃ」

とのことでした。

杖道委員の先生方は「全体での質問時間は設けません」と仰ってましたけど、やっぱり質問時間は欲しいですよね。冨永先生も「講習会は『稽古会』じゃない、普段地元で稽古していてわからないことや確認したいことがあって来ている人もきっといるのだから、杖道委員はそういう質問にどんどん答えないといけないし、受講生はどんどん質問しないといけない」と仰ってますからね。

その結果がかつての坪井先生や阪本先生の質問攻めだったのなら、一部の先生方には申し訳ないことなのですが。


しかし、朝晩ちょっと涼しくなってきたとはいえ、気温が35℃に達するような日に講習会というのはまことにつらい。

あと、昨日は淡路島まで神戸の古巣の合宿に日帰りで参加してきたので、その分もあってさらにつらい、というかつらかった。

余談ですが、地区講習会で私がした「逆手で合わせたら本手で合わせるよりなんかいいことがあるんでしょうか」っていう質問を、神戸の後輩が「逆手で合わせることの武道的意義について」って言い換えてたのは「コイツ、センスあるな…」って気がしました。やっぱり彼らは侮れない。

2024年9月4日水曜日

きょうは?

 今日は何の日?

はい、私の誕生日です。

以上。



40代にもなると何がめでたいということもないわけですが、それでも節目ですからね。

そういえば、「門松は冥土の旅の一里塚馬籠もなく泊まりやもなし」なんて歌もありましたっけ。一休さんの詠んだものらしいですが。

でも「お前が言うにはまだ早い」と思ってらっしゃる先生方は多そうです。

2024年9月2日月曜日

しつもん!

 先日の講習会、5,6段の部で色々と釣賀先生に質問をしてしまいました。

それを見ていた皆さんから

「えらい質問攻めにするなあ」

「ゼニ払った分だけ回収しようと質問しすぎでしょ」

なんてコメントを頂きましたが、「地元に帰って坪井先生の前で伝達講習会をする」という責の重さを知らんからそんなことが言えるんですよ。

適当こいて帰って適当な伝達したら

「先生はなんと言っとったんな。なんで質問せんの。ちゃんと確認せにゃーおえまーがー。なにゅーしに広島まで行ったんなー。あんた帰ったら講師やるってわかっとったんじゃろーが、しゃんとせにゃーおえんで」

と、こんなことをおっしゃるかどうかはわかりませんけれど、背中に汗をかくことは間違いなさそうです。

最近の人はあまりご存じないかもしれませんけれど、ちょっと前の杖道委員の先生方からしたら坪井先生からの「質問!」の一言にはうんざりしてらっしゃったんじゃないでしょうか。

だから私もしっかり質問しておく必要があったんですね。


でも、型や申し合わせ事項の説明は全体に対してしておいて、「質問は段別に分かれてからしてください、時間もないので」ってのはちょっと残念です。やっぱり質問と回答は全体で共有したほうがいいと思うので。

今回私が釣賀先生をもうちょっと質問攻めにしておけば「やっぱり段別に分かれてするほうが僕だけ質問されまくって逆にしんどいから、杖道委員全体で回答できるように全体の時に質問を受け付けよう」とかってなってくれたりするんだろうか。そういうことのために質問をするわけではないんだけれど。


さて、そういえば地元から持って行った質問がありました。

「太刀と杖が合わせる形がありますけれど、なんで逆手の構えばっかりなんですか? 逆手だと本手で構えるより良いことがあるんですか?」

これに対して釣賀先生、

「ごめんなさん、わかりません。全剣連杖道形はおおよそ神道夢想流から来ているんですけれど、清水先生は何か考えがあって選ばれたのか、ほかの人に聞いてみます」

「逆手だと何が良いんでしょう…次の攻撃に移りやすいとかですかね、ちょっとわからないです」

だそうで、わからないことは素直にわからないという正直なところは好きですね。でもちょっと残念でもあります。

ちなみに後輩の

「本手の構えは『こっち来んな』で、逆手の構えは『やんぞコラ』じゃないっすかね」

っていうコメントはよかった。案外そうかもしれんと思いました。