今日はなぎなたの昇段昇級審査でした。
無事初段に合格してきました。
してきましたが、「前の手じゃなくて軸の手を大事に使いましょう」という、「あなた、20年も杖道で何を稽古して来たの?」とも聞こえるようなコメントを頂きまして、結構へこんでいたりもします。
まあね、剣道7段の先生だって杖道ではそれなりにご苦労をされていますから、持つものが変われば誰でも苦労するものだと思って、なぎなたの稽古も地道に取り組みます。
それにしてもなぎなたの初段審査って、結構厳しいんですね。岡山の杖道の初段審査なんて「受ければ受かるよ」くらいのものなんですけれど。
筆記の方でも「ハンドブックを網羅するくらい覚えておきましょう」なんて厳しめのコメントを頂きまして、杖道では初段の内から「解説書をそらんじておきましょう」なんて言わないよなと思いました。
ちなみに「網羅」という言葉、網とは魚を獲る網、羅は鳥を捕る網、つまり空と水とのすべてを捉えるように把握し尽くすことを示す言葉だそうでして、「初段の頃から『網羅』かあ…」と、杖道でももうちょっと厳しく当たらないといけないのかな。
ちなみにこの先生、1級2級の合格者にも「中段に構える意味を考えてください」「上下振りはすべての基本、ただ上げて下ろすだけではなくてその過程においてたくさんの意味がある。難しいことを言うようですが普段の稽古で意識してほしい」とのコメントを出されていまして、いや、確かにその通りだと思うし、基本が何より大事だと思うし、最初に習うことが一番稽古することでつまりは奥義であると思うし、でもそれって1級2級の人に言って通じるかなあと思っちゃいました。
でもでも、それをちゃんと伝えるっていうのは本当にいい先生ですね。
それともう1点。
筆記の採点を受けている間、「大丈夫かな、ちゃんと書いたつもりだけど本当に通るのかな」と結構不安な気持ちになりまして、そういえば杖道でも審査のたびにそんな気持ちだったなと懐かしくなりました。これが「初心に返る」ってことなんですかね。杖道ではそれなりに偉くなってしまって、そんな気持ちを忘れていましたから。
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