"I now begin the journey that will lead me into the sunset of my life."
ロナルド・レーガン元米国大統領が、退任後にアルツハイマー病に侵されていることを明らかにした際の文章の一部です。
日本語では「私は今、人生の黄昏に至る旅の途につきます」と言ったところ。
とても美しい詩のような一節です。
老いるとはなんぞや。
私も40歳を通り越して、敦盛の「人生五十年 下天のうちを比ぶれば 夢幻の如くなり」に従えば8割を過ぎたあたり。
最近の「人生80年」によれば、半分過ぎたところ。ぼちぼち人生の後半生について考えるところなのかなと思います。
杖道に関して言えば、まだ修行中とはいえこれまで培ってきたものを後輩の皆さんに譲り渡していかないといけないのかな、なんて思うところ。
何をどうすべきなのか、それもまた手探りなのですが。
ちなみに、レーガン大統領の文章は次のように続きます。
"I know that for America there will always be a bright dawn ahead."
「アメリカには常に明るい夜明けが来るであろうことを知っています」となるでしょうか。
sunset(夕暮れ)からdawn(夜明け)へとつなげていて、本当に詩のよう。
きっと杖の未来も明るいものになる、そう信じています。