2022年6月10日金曜日

しっぱい

 また県の昇段審査が近づいてきました。

「失敗したらどうしよう」
「うまくいかなかったらどうしよう」

打突がズレちゃったら?

ウチバリ・逆バリが外れちゃったら?

誰でも審査を目の前にすると陥る悩みです。

私自身、色んな試合、色んな審査で色んな失敗を繰り返してきましたけれど、失敗しちゃったときにすることはたった1つだと思います。

とにもかくにも、やり切ること。

これだけです。


打突がズレたら?

打った場所をずらしたりせず、「私はここを打ちたかったんだ!」という体で堂々とすること。

ウチバリが外れたら?

当たったという体で型を続けること。


一番よくないのは、「あ、失敗しちゃった、ゴメンもう1回」「やっちゃったー、あれ、どうしたらいいんだっけ?」ってやっちゃうこと。
これをやっちゃったら0点です。たぶん。

失敗したら失敗したで、動揺してない(フリ)でとにかく型を続けること。

途中で別の型と間違えちゃったら、間違えたなりに最後までやり切ること。

失敗してもやり切ってしまえば、100点はないにしても20点か30点はつきます。
優しい昇段審査なら「もう1回やり直して」って審査委員長が言ってくれるかもしれません。
試合でも、相手が同じように何かを失敗するかもしれませんから、とにかく最善を尽くすことが大事です。

だけど、途中で放り出しちゃうと問答無用で0点です。
失格、敗北、間違いなしです。

私自身、とある試合で些細な失敗をずっと引きずって、さらに失敗を重ねて敗北した思い出があります。

それを見ていた先生が
「しょーもない失敗をいつまでも引きずったらあかんわ。失敗はさっさと忘れて、ほかで取り返さな」
と笑って仰っていましたっけ。

「失敗は、ほかの部分で取り返す」

そういう気持ちが大事ではないかなと思います。

ただ、そういう気持ちを身に付けるためには、それだけ失敗を繰り返さないといけないんですよね。それもまた杖道のうち。

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