「稽古は本番のごとく」「本番は稽古のごとく」
よく言われることですが、
言われてできれば苦労はしねえよ!!
と思うことでもあります。
先日の審査でも、「稽古の時は今よりずっと上手にできていたのになあ」と思う場面がありまして、現実的には「本番では稽古の6割くらい、8割もできたら御の字」じゃないかなと思います。
どうすれば本番であがったり緊張したりしなくなるのか?
多分、たくさんの「本番」を経験するしかないんでしょうねえ。
演武に出て、大会に出て、審査に出て、色んな人と稽古して…。
「稽古は本番のごとく」「本番は稽古のごとく」
よく言われることですが、
言われてできれば苦労はしねえよ!!
と思うことでもあります。
先日の審査でも、「稽古の時は今よりずっと上手にできていたのになあ」と思う場面がありまして、現実的には「本番では稽古の6割くらい、8割もできたら御の字」じゃないかなと思います。
どうすれば本番であがったり緊張したりしなくなるのか?
多分、たくさんの「本番」を経験するしかないんでしょうねえ。
演武に出て、大会に出て、審査に出て、色んな人と稽古して…。
ごくごく当たり前の話ですけれど、
最高気温35℃とか36℃の日にエアコンも使わずガンガン稽古するなんて命知らずなことはしてはいけません!
繰り返し言いますけれど、当たり前のことですよ。
こういうことを書くということは、つまりこの土日は稽古にいそしんでいたと、つまりはそういうことですね。めっちゃしんどかった。
稽古をしていたと言っても、いつもよりゆっくりゆったりと、休みを多くとって水分もしっかりとって、稽古後はしっかりクールダウンして早めに休んで、そういう稽古をしていました。
しかし6月からこんな暑さでは、梅雨が明けてからの今年の夏は、どんな稽古になるんでしょうかね…。
久しぶりに冨永先生を招いての講習会が開かれました。
やっぱり、講習会はいいですね。
色んなお話も聞けて、色んな稽古もできて、早くマスクもなしでコロナ以前の稽古ができるようになってほしいと改めて思いました。
また先日のテレビ放送についてのお話とか、審査にまつわるあれやこれやのお話とか、ほかにもあれこれ聞くことができてそれも大変面白かったです。
久しぶりの講習会だけに、「遠くから先生に来ていただいて教えを受けられることがどれだけ有難いか」がよくわかりました。
ところで、2日目のお昼休みの時間になぎなたを持ち込んで「最近なぎなた始めたんですよー」てな話をしていると、剣道7段をお持ちの先生が寄ってきて「お、いいじゃん、遊ぼう!」ということで、お互い素面素小手で切って切られてのお遊びをやりました。
なぎなたが上段に構えたほうが剣は入りにくいかなと思ったら「そっちのほうが入りやすそう」と言われてみたり、「案外、小太刀のほうが入りやすそう」とか言って小太刀だったり2刀流だったりと向かい合ったりしてみて、色々遊びました。
お遊びの最中に木刀が私のヒジあたりにちょっと当たって、道着の上からだったしホントに軽くちょびっと当たっただけで何ともないと思っていたんですけれど、今日になってみると当たったところがうっすら青あざっぽくなってて触ると地味に痛くって、「剣道7段、おっそろしいな」と改めて思いました。
また県の昇段審査が近づいてきました。
「失敗したらどうしよう」
「うまくいかなかったらどうしよう」
打突がズレちゃったら?
ウチバリ・逆バリが外れちゃったら?
誰でも審査を目の前にすると陥る悩みです。
私自身、色んな試合、色んな審査で色んな失敗を繰り返してきましたけれど、失敗しちゃったときにすることはたった1つだと思います。
とにもかくにも、やり切ること。
これだけです。
打突がズレたら?
打った場所をずらしたりせず、「私はここを打ちたかったんだ!」という体で堂々とすること。
ウチバリが外れたら?
当たったという体で型を続けること。
一番よくないのは、「あ、失敗しちゃった、ゴメンもう1回」「やっちゃったー、あれ、どうしたらいいんだっけ?」ってやっちゃうこと。
これをやっちゃったら0点です。たぶん。
失敗したら失敗したで、動揺してない(フリ)でとにかく型を続けること。
途中で別の型と間違えちゃったら、間違えたなりに最後までやり切ること。
失敗してもやり切ってしまえば、100点はないにしても20点か30点はつきます。
優しい昇段審査なら「もう1回やり直して」って審査委員長が言ってくれるかもしれません。
試合でも、相手が同じように何かを失敗するかもしれませんから、とにかく最善を尽くすことが大事です。
だけど、途中で放り出しちゃうと問答無用で0点です。
失格、敗北、間違いなしです。
私自身、とある試合で些細な失敗をずっと引きずって、さらに失敗を重ねて敗北した思い出があります。
それを見ていた先生が
「しょーもない失敗をいつまでも引きずったらあかんわ。失敗はさっさと忘れて、ほかで取り返さな」
と笑って仰っていましたっけ。
「失敗は、ほかの部分で取り返す」
そういう気持ちが大事ではないかなと思います。
ただ、そういう気持ちを身に付けるためには、それだけ失敗を繰り返さないといけないんですよね。それもまた杖道のうち。
最近道場で教える側に回って、改めて気づいたことがあります。
それは、型や技「ではない」部分の大事さ。
前から人の稽古を見て「型の練習ばっかりじゃなくて、もっと基本打ちからやればいいのに」みたいなことはちらほら思ってましたけど、最近は基本打ちですらない、もっと別の場所をきちんとやらないといけないんだなと思うようになりました。
一言で言えば「所作」とか「礼法」とか、そういう部分なんでしょうけれど、もっと広くとらえてもいいように思います。
当たり前の話ですけれど、高段者になればなるほど普段の振る舞いが洗練されているし、それなりな振る舞いの人はそれなりの段位なわけですよね。
もちろん型や技の稽古も大事ですけれど。
私自身、稽古が進んでまた考えることも思うことも変わってきたわけですが、1年後か2年後にまた全然違うことを考えているのかもしれません。