2018年10月28日日曜日

やっぱり…

またあったじゃん!
鉄扇!

伊賀上野城の展示品。
荒木又右衛門の仇討ちの用品の1つらしい。

しかもちゃんと開く構造っぽい。

ちゃんと添え状までついてて、鉄扇買うときにお店のおっちゃんが言ってた「ホントは鉄の扇なんてなかった」ってなんやったんや…。

荒木又右衛門の伊賀越仇討、俗にいう鍵屋の辻の決闘は1634年らしいので、そのころにはすでに存在していたっていうことなんでしょうか。

実は後世になって芝居や歌舞伎のために作られた小道具ですって話だったらそれはそれで意外性はあるけども。

なんにせよ、「ない」って言ってたものが実はあるってのはよくある話なんでしょうね。きっと。

2018年10月27日土曜日

だじゃく!

行楽シーズンということで、昨日まで愛馬に跨って高野山参りやら熊野詣でやらに行ってきたんですけれど、なにせ日ごろがあまり歩かないものだから足の芯に疲労がたっぷり残ってですね、今日の稽古は実にさんざんでした。

蹲踞礼でもうふくらはぎがプルプルしてるんですから、そりゃもう踏ん張りがきくはずもなく、稽古にならなくってみっともないやら相方に申し訳がないやら。



ちなみに、こちらが高野龍神スカイラインの護摩山展望塔からの紅葉の様子です。

考えるな、感じるんだ。

ちょっとこの日は天気がいまいちで山のてっぺんは雲がかかってこんな感じで少し残念でした。
もうちょっと標高が下るとこんな感じ。


さらに南、熊野本宮大社の大斎原(おおゆのはら、旧社殿跡地)がこんな感じ。


ところと種類によってはかなり色づいていたので、ちょうどこの週末くらいからいい感じになっているでしょう。

杖道の稽古もいいけども、パートナーがいらっしゃる皆さんは日ごろの感謝を込めてご一緒に紅葉狩りなどいかがですか。

2018年10月20日土曜日

どうぶつ!

先日鳥取の渡辺美術館に行った話をちらっとしましたけど、
ここは大変雑多な展示なんですがなかでも充実しているのは甲冑でしてね。
今回はちょっと変わった兜に着目して、動物がのっかってるのを写真に撮ってみました。

ヤマアラシ。

ウサギ。飛ぶように駆ける、のゲン担ぎか。

イノシシ。猪突猛進。

鳥。キジかな?
飛ぶにあやかったのか、尻上がりの意か。

全体じゃなくて一部だけど、鳥の羽の形状。


ここからは空想動物シリーズです。
鬼。
むしろスターウォーズ?

烏天狗!

獅子ですね。

龍その1。

龍その2。より手が込んでます。

獅子その2。
角だけ見るとむしろ鹿?

鬼その2。
なんか鬼に頭からかぶりつかれてるみたい…。

鳳凰。
俗に鳳がオスで凰がメスらしいですけど、
これはどっちなんでしょ。


そして、最後はこれ。

サザエっていうかウン…。
まさか20世紀後半からそんな物の象徴になるなんて、
当時の甲冑師は想像もしなかったでしょうね。

2018年10月17日水曜日

おもいで

既に10日ほど過ぎてしまいましたけども、10月7日に行われた第4回 岡山県杖道大会の一部を動画に撮っておりましたので公開。

「いやーやめてーはずかしー」的なご意見もあろうかと思いますけども、何年かたったら「あーこんなことしてたねー今からしたら下手だったよねー」と笑い話に変えられますように。

・6段模範演武

・5段の部

・3,4段の部

・2段の部

・初段の部

2018年10月14日日曜日

あるやん…

前回「鉄製の扇なるものはなかった」と言ったな。
アレは嘘だ。

あるやんけ!
(渡辺美術館蔵、鳥取市)

やっぱりね、人の言うことを鵜呑みにしてないでちゃんと確かめないといけませんね。
「鉄の扇ってなかったんだってー」と書き込んだ翌日に実物を目の当たりにした私の心境をお察しください。

ただ、これがいつのものかは示されてないし、ひょっとしたら明治以降のものかもしれないし、まだなんとも言い難いところはあります。


ということで、本日は久留米で全日本大会があったんですけれど、今年はちょっとパスさせて頂きまして、鳥取に行っておりました。
たまにはね、日本海の魚を食べて温泉につかってリフレッシュということで。

でまあ渡辺美術館で個人的に気になったものはあとはこの辺り。


両刃の鎌。
両刃ってことは明らかに草刈り用ではないよね。


鎖鎌色々。
鎖をどこにつけるか、様々で面白い。


鎌の後ろの鉤みたいなのはどう使うんだろう…。



十手色々。
上段は木製の稽古用っぽい。


なんか悪者が持ってそうな凶悪なデザイン。


2018年10月12日金曜日

たんけん!

最近手抜き気味の更新が多かったので、ちゃんと武道っぽいネタで更新してみようと思います。

皆さん、ゴブリンスレイヤーってご存知ですかね。
元はライトノベルで、その後漫画にもなり最近アニメ化もされた作品なんですけども。

といっても私は漫画版を通り一遍目を通したくらいで詳しくもないし、
なによりだいぶえっちい描写があるので万人にオススメできる作品ではないんですが、
ごく初期段階で武道的にみて面白いネタが出てくるんですよね。

曰く
「ロングソードは洞窟のような狭所では使い物にならない」


武器を遣う武道をやってらっしゃる皆さんなら、たぶん身にしみてわかってらっしゃいますよね。
障子の穴。

ライトのカバーの傷。

冷蔵庫にぶつけた痕。

家の中で得物を振り回してやらかした経験がきっと皆あるはず。
ない?
嘘だッ!!!


短い道具を重宝せよという話は昔からいろいろ話があるもので
・柳生新陰流第5世 柳生厳包は常に手元に置く小太刀(脇差)こそ大事として特注の短刀を作らせ、実際にこれを以て夜襲を撃退し、この短刀は「鬼の包丁」と言われるようになった
とか、あと以前紹介しましたけども
・竹内流の開祖が山籠もり修行をしていると山伏の姿をした何者かが現れ、「長刀に益なし」と告げて刀を2つに折り短刀(小具足)の技を授けた
とか。

むろん開けた場所で団体戦をするのであれば槍が最強ってのはさんざん言われた話です。
また槍や薙刀を遣う流派でも「四畳半の部屋の中で自在に操れるようになれ」といったような指導を受けることが多いそうです。

それはそれとして、やっぱり一般論としては立て込んだ場所では短い得物が取り回しやすいよねというのは真理でしょうね。


そして短剣といったら、やっぱりあれだよね。
中和流短剣術/一角流十手術。

短剣術とはいうものの、実態としては鉄扇をはじめ「なんか短くて握りやすくて使いやすいもの」というくくりっぽいですね。
詳しいところは皆伝の先生方に教わってください。

で、稽古用の模擬じゃまだ物足りなくて、夏の間についこんなものを買ってしまった。
一応扇としても実用可能。

実際にはこんなふうに骨が鉄でできた扇子なんてなかった、少なくともメジャーではなかったし資料としても見つかっていないようです。
張り扇の形をした鉄の塊を手慣らしとか鉄扇とか言っていたらしいです。

しかしねえ、こんなものを護身用とかいって持ち歩いてたとしてですよ。
暴漢に出くわしてこれ一本でどうにかしろってのはなかなかにハードなミッションですよ。
それを何とかできるようにするのが稽古の値打ちなんですけども。
ハードだなと思うのはやっぱり私がまだ未熟だというそういう話なんでしょうね。

ちょっと話がとっ散らかりましたけど、今日はこの辺で。

2018年10月10日水曜日

ふしぜん

口ばっかり動かしてて自分の体が全然動いてないって、なんかすごく不自然な感じがする。

稽古に来てるのに稽古してない感じ。すっごくへん。
5段6段なんてまだまだ道半ばもいいところで、今のうちからこんなことでどうやって上達していったものか。

いやーしかし範士8段の先生なんて大概そんな感じになるはずだし、普段の稽古ってどうしてらっしゃるんだろうかと疑問ですね。
上達につれて稽古のありようが何かしら変容していくということなんでしょうかねえ…。

2018年10月6日土曜日

だめだめ

しばらくぶりに真剣に古流の稽古をやってみたはいいものの、流れだけは出来ていても、技として型として、あんまり出来がよろしくないなと。
制定型と違って、できることなら全体が一つのよどみない流れのように、いわば草書のごとく遣えたなら言うことはないんですけれど、まだ行書どころか楷書もおぼつかない感じ。

ま、理由は単純。稽古不足です。
そりゃいつも制定型ばっかりやってるんだから、型をこなした回数が全然足りてないのは当たり前すぎる。

かといって、初夏に県の昇段審査があり、夏に全国の昇段審査と地区講習会があり、秋に県大会と県の昇段審査と全日本大会とがあり、年明けにまた審査会と地区講習会があり、
どうしても日ごろ制定中心にならざるを得ないのは仕方ないといえば仕方ないのかもしれません。
あーでもなー、だからって古流をほっぽらかしにしていいわけでもないしなあ。

そんなわけでちょっとしばらく集中してこっちに精を出してみようと思います。
大勢の前であんまりふがいないことするわけにもいきませんので。
やっぱりねえ、「古流初めてでーす♪」みたいな後輩相手にして技がかかってるような気になってたらいかんとですよ。

そして礼法について改めて思い起こす論語の一説。

子大廟に入りて事毎に問う。
或るひと曰く、敦か鄒人の子を礼を知れりと言うか。大廟に入りて事毎に問う、と。
子之を聞きて曰く、是れ礼なり、と。

2018年10月2日火曜日

かわりめ

稽古にはいきたい

しかし体がついてこない


悲しいことです。
やっぱり今年の夏はとりわけ暑さが厳しかったからか、ちょっと季節の変わり目で調子がでない感じがありありと現れてるように思います。

朝が特にね、胸が重苦しい感じでちょっと起き上がれない日が多いんですよねえ…。
健康な肉体が欲しい。



・追記
10月7日は岡山県杖道大会の予定なんですけども、
これ、ちょうどその日に台風がストライクしそうですよねえ。
やっぱり警報出たら中止なんだろうか。

2018年10月1日月曜日

かさねて

10月に入りまして、今のうちからお知らせ。

第42回岡山県古武道祭
2018年(平成30年)11月18日 (日)
岡山市北区いずみ町 岡山武道館にて
観覧無料


で、杖道からは今年は私が演武に出ることになっておりますので、そこに向けた稽古を詰めていかねばならんのですが、
次の土日もまた台風きそうなんだよなあ…。

前回も書いたように、すでに相方と稽古できる機会はごく限られてきてるので、ちょっといろいろ苦しくなってきましたぞ。



しかし、なんですな、
「代表で演武に出てくれ」とか
「稽古したいから付き合ってくれ」とか
そういってもらえるということは、それだけの値打ちが自分にあると認めていただけているということで、
ま、私もまんざら捨てたのもでもないといいますか、口先ばっかの3年寝太郎じゃないといいますか、そういう感じなんでしょうかねえ。

これを天狗になると言います。