前回、じゃなくて前々回の新旧対照表の件ですけども、ずーっと解説本を眺めてていくつか気づいたことがありましてね。
1.
・本手の構えの説明において
右本手「目の高さにし」
左本手「目の高さにして」
・逆手の構えの説明において
右逆手「目の高さにし」
左逆手「目の高さとし」
という表記の揺れ
2.
太刀の解説図では「切先」、ほかでは「切っ先」という表記の揺れ
3.
p.39,p.74の3行目及びp.89では「すべらせて」、他では「すべらして」という表記の揺れ
4.
相対動作の打太刀の合わせ方の説明において、
・引落打「下から中段に構えて杖に合わせる。」
・巻落「下からそのまま中段に構えて杖に合わせる。」
という表記の揺れ
5.
「繰付けた」「繰り付けた」という表記の揺れ
6.
「繰放す」「繰り放す」という表記の揺れ
7.
新版p.79の4行目のみ「顔に『付けて』」、他は「顔につけて」という表記の揺れ
まあこの辺は探せばもっと出てくるだろうし、正直私からすると心底どうでもいい話なので、次の版を刷る際かなにかのついでにでも直してもいいしほったらかしでもいいしと思うんですけれど、もうちょっと突っ込んだ話がありましてね。
8.
突外打で打太刀が突く際の説明については「右足を進め」であるが
左貫で打太刀が突く際の説明は「右足を踏み込み」である。
太刀遣いが違うことはないと思われるので、表記の統一が望ましいかも?
9.
同じく突外打について、旧版では「右本手にて太刀を打ち落としつつ右足を『踏み込み』顔面を攻める」とあるが
新版では「右本手にて太刀を打ち落としつつ右足を『踏み出して』顔面を攻める」となった。
全体を通して「踏み込む」「踏み出す」それぞれ使われているけれども、この違いは何ぞや?
この2点はちょっと気になるかなーと思いました。
大変なんですよ、校正作業って。
改訂にあたられた先生方は、本当にお疲れ様でございました。
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