2016年11月16日水曜日

よもやま!

70年に1度クラスのスーパームーン!
…の十六夜。
たまにはお月見もよろしいものです。



あとなんかピンク色の女子力高そうなおかずが出来たのでついでに上げてみる。
新ショウガとミョウガの甘酢漬けです。
添加物など一切なしの天然そのものの色ですよ。





あと、月に関連して思い出したんですけれど、将棋の加藤一二三九段が1970年に書かれたこのコラムがとても好きなので、一緒に載せておきます。

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COMPUTER ESSAYA「将棋」加藤一二三 (『 Computer report 』1970-10 日本経営科学研究所)

(中略)

コンピュータ(HITAC)を使って詰め将棋を解くプログラムはほぼ完成されておりまして、次には指し将棋をやらせてみようという段階です。
ご存知の通り、チェスの方では、すでに、かなり強い人間と勝負のできる電算機があるのですから将棋も囲碁も、用具やルールこそ違え、究極は及じ理論体系で律することのできるゲームなのでしょう。
興味は、どのくらい強くなるか、また、どのくらい早く指せるかという、人間的な現象にしぼられるでしょう。

最近のソ連のチェス誌に、ボトビニク(元世界チャンピオン・工博)の談話が出て
「近い将来、コンピューターの実力は、世界の一線級プレイヤーに追いつくであろう」
と予言しているのですが、もしそうなったところで、決して世界何億のチェス愛好家が、チェスを見捨てたり、「興ざめだからヤメてくれ」とボトビニク博士に手紙を送ったりはしないでしょう。

月にロケットが到達して、ウサギがいないことを証明してみせても、子供達は童話の世界で遊ぶことをやめないでしょう。

俳人は、澄んだ目で月を眺めて、新しい句を詠むでしょう。

私も、そのようにありたいと思う一人ですから、積極的に数学関係の方々とのおつき合いを深めたいと思います。
私の将棋の力がコンピュータと将棋、というひとつの登山ルートから、科学の山頂を攻撃するについて少しでもお役に立てば幸いです。

そういう形での努力は、われわれ専門棋士にとっても大きな利益を生むはずです。

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50年近く前の記事とはとても思えませんな。

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