昨日一昨日は冨永先生をお招きしての講習会。そして昇段審査会でした。
毎度毎度思いますけれど、冨永先生は80歳を超えているのに2日間立って喋って業を遣って平気というのは、本当に同じ人間なのだろうかと思います。驚異の一言に尽きます。決して脅威のほうではなくて。
先生は「全部教えたよ」と仰いますけれど、それが我々の身に着いたかどうかはまた別の話だし、しかも毎年毎年「工夫した」「研究した」と新しいネタをご提供くださるので、永遠に追いつけないような気がします。
稽古を止めたらそれこそ差が開くだけなのでもちろん稽古にいそしみますけれど。
あと、うちの道場の後輩が冨永先生から「いい遣い手になってきたね」って言われたのを見て嬉しくなりました。
私の教え方がいいから、と言いたいところですが、無論本人が真面目に道場に通って稽古に励んでくれているからですね。継続は力なり、ということです。やっぱり道場に来るというのがなにより大事ですよ。
そして、審査について。
「皆さん、やる気に満ち溢れてるなあ」とこの時は思いましたけれど、実際の審査に入ってみると、なんかこう、稽古足りてないのかな? という気分になりました。もうちょっと詰めてきてほしいなと思いました。
ただ、4段5段を受験する人は流石の出来でしたね。普段合わせてない人とでもちゃんと形になっているので、この辺りはこれまでの稽古が物を言ったのだろうと思います。
段位なんて言ってしまえばオマケみたいなものだし、誰かが言っていましたけれど「段位を貰ったらその段位としての稽古をしてもいいという許しをもらったんだよ」ということですから、段位に見合った稽古を積んでいってもらいたいと思います。
さて、私は錬士6段なりの稽古が出来ているのだろうか。