2023年11月29日水曜日

ひろしま! その3

 関心のない人からすると、それがたとえ家族であっても杖道の話を聞かされても「ああそう」で終わってしまうもの。

試合結果が貼り出されてました。

「帰ったらこの写真を家族に見せて『ほら、ベスト8まで残ってきたよ』って言います。でも結局『ああそう』で終わっちゃうでしょうね、ハハハ」

ああ、悲しい。


ところで、勝ち上がるために必要なもの、不可欠なものってなんでしょう?

それは体力です。

もちろん試合に勝つのに優れた業が必要なのは言うまでもないんですけれど、「勝ち上がる」と考えると、何試合戦ってもへこたれない体力が必要なのです。

特に5段、6段になると11本目、12本目といった長い型が出てきますから、これを何度もやりきれる体力、タフネス、回復力、そういうものも欠かせないわけですね。

まして決勝に近づくほどに試合間隔は狭まるわけだし、しかも上位に出られる人なら仕杖だけでなく打太刀を務めることも珍しくないわけで、そうするとやっぱり「勝ち上がるには体力」ということになるのです。


うーん、やっぱり健康な肉体がほしーい!!

2023年11月27日月曜日

ひろしま! その2

 写真でたどる広島大会の思い出。

「最初の試合から決勝戦みたいな試合しとるな」

「岡山にこんな隠し玉がいるとは知らんかった」

とは見ていた人達からのご意見。

なお奥の方は6段の部優勝者。そしてその優勝者が全試合で失った2本の旗のうち1本を奪ったのが「岡山の隠し玉」です。残りの1本は決勝戦、つまりは準優勝者。



前大会5段の部の覇者と戦う岡山の勇士。流石に相手が強かった。

こうして写真を撮ってみると、良いところも悪いところも見えてきますね。


大学の後輩達。


奥の彼、あの…ちょっとこう、夏よりもお腹の周りの肉の量が、その…。

いくら「刀や杖を振る時のカウンターウェイトだから」って言っても、さすがに体に障るんじゃないかと思うんですよ、私は。

これからも元気に居合と杖とお酒を楽しむために、少しのダイエットをお願いします。


そして団体戦。




残念ながら、岡山チームは2チームとも初戦敗退。

うち相手の1チームは優勝チームだったので、その点では相手が悪かったと言えなくもない。

前回もそうだったので、「団体戦の初戦で岡山チームに勝つと優勝する」というジンクスができるかもしれませんね。優勝チームはすべてのチームに勝っている? それはそう。

それはそれとして、最後のウチバリの受け方は手首を痛めるので、今後の稽古でちょっと修正が必要ですね、これは。


あ、演武の写真を忘れてた。


元気な子供たちの演武。きっと将来の範士8段は君たちの中から現れるに違いない。


「鎖がかからんかったらどうしよう」って心配してたので、「期待してますからね♪」ってちょびっとプレッシャーをかけておいたんですけれど、




なんだ、バッチリじゃないですか。

「弱音を吐く人は大体強い人」、これ豆知識ね。



福田先生による古流演武。

何となく、「師(匠が)走(って打太刀にネジ込む)」とつまらんことを考えたりする。



和歌山の村上先生と、大阪の坂上先生による全剣連杖道演武。

「6段と7段は大して変わらん、7段と8段も大して変わらん」なんて誰か仰いましたけれど、そうは言っても6段や7段の演武と8段の演武はやっぱり違います。大して変わらんと言いつつも、近くてはるかに遠い世界だなあと思います。

先生方もそうだったんでしょうけれど、一歩一歩地道に稽古していくよりほかないんでしょうねえ。

2023年11月26日日曜日

ひろしま!

 今日は第10回広島杖道大会でした。そして昨日は交流稽古。

途中、コロナで中止になったこともありましたけれど、広島杖道大会もついに10回目を迎えることとなりました。

「広島」という名前ですが、西は鹿児島、東は京都、奈良、和歌山まで参加があり、もはや「西日本杖道大会」と言ってもいいでしょう。

細かいことはまた明日以降にちらほら書いていこうと思うんですけれど、今回の感じたことは何よりも

なんか前と比べてレベルが高いな?


以前は「初2段の試合なんて気合出してりゃ勝てるよ」てな感じでしたけれど、もうそれじゃ勝てないなって感じがひしひしとします。高段になれば猶の事。

「気合出せば勝てる」じゃなくて、「気合も出てないようじゃ絶対勝てない」みたいな世界に入ってきたような。


そもそも、前日の交流稽古からして


参加者多くない??


私なんか「まああんまり稽古したら本番で疲れるし、13時から16時の予定だけど1時間くらい遅れて行ってもええやろ、なんなら途中から団体戦の解説も入るし」くらいのノリだったんですけれど、みんなやる気高すぎィ!!

しかも16時終了のはずがなぜかいつまでたっても終わる気配がなく、私は「こんなん付き合ってらんないわ」と、こそっと失礼しちゃいました。例によって1番元気だったのは8段の先生方でした。凄い。

やっぱり参加者のレベル高いですわ。

2023年11月23日木曜日

じみちに

 私が6段を頂いて1年半。そのうち2年たちます。

その間、なにか成長したかというと、全然そんな感じがない。マジで全然成長してない。4年後に7段審査あるわけですが、全然通る気がしない。もし通っても、その10年後に8段通るかって、そんなことあるわけないと思います。

そういうわけで、せっかくのお休みですが空いてる武道館を2時間ほど借りて1人稽古してきました。

2時間の稽古で何か変わるとは思っていませんけれど、こういう地道な稽古が未来を作ると思ってやるしかないんですよね。


さて、2時間の稽古のわりに今日は妙に疲れた感じがしますね。1人でのんびり稽古してたのに、いつもの稽古よりさらにくたびれたように思います。

多分これは、座ったりしゃがんだりする型をいっぱいやったせいですね…。人体で一番大きいらしい大腿筋の出番が多いとね。


座ったりしゃがんだりでやたらに疲れる、こういうところに「やっぱり昔の人とは体の出来が違うんだな」って思います。

昔は床に座って立ってが当たり前の世の中で、今は椅子が当たり前の世の中ですからね。

現代人には座ったりする型は大変です。


ということで、ちょっとお酒入れて早めに寝ます。お休み。

2023年11月21日火曜日

はっけん

 日曜はなぎなたのお稽古があるわけなんですけれど、稽古しながら「この部分は杖と/太刀と共通点があるな」と気づくとなんとなく嬉しくなるんですよね。

ただ、なぎなたは素人同然なので稽古のたびに毎回指摘をたくさん受けるわけなんですが、なぎなたの先生も「この人、本当に錬士6段なのかしらん」とか思ってたりしないんでしょうか。

でもまあ、剣道7段の先生が杖をするのを見ててもやはり「剣の先生でも杖は年数なりなんだな」と思う時があるので、やっぱり使い慣れない武器を持つと誰でもそうなるんでしょうね。

2023年11月18日土曜日

ファット!

人間、たまには油と砂糖と炭水化物の塊を食べたくなる時があるんですよ。

 

で、こんなものを作ってみた。


こんなの食べたらまた太る?

デブが怖くてケーキが食えるか! (3日後にベルトのきつさに悶えるフラグ)


このblogは杖道に関するblogです。念のため。

2023年11月14日火曜日

ようやく

 まことに今更ですが、岡山県剣道連盟杖道部のwebサイトができました。

…今年度の頭から。

半年もたって本当に今更だし、そのうちにと思っていたらこんなに時間が経ってしまって、ようやくのお知らせです。


さて、そうなるとそろそろこのblogも潮時かな?

いやー、10年も続けてきてしまったんですけれど、いつ辞めたらいいか分からなくって。

でもまあまだ書くこともちらほら湧いて出てくるし、もうちょっと続けようかな? (と言ってるうちにまた10年たちそう)

2023年11月12日日曜日

これから

 今日は秋の審査会でした。

皆さん、試験前にやる気一杯ですね。


16名が受験して、14名が合格。残念ながら2名の失格者が出ました。

去年くらいから「4,5段はこれまでよりも少し厳しく見ましょう」ということになっていましたので、4段以上の審査で明らかな型の間違いが見えちゃうとどうしても合格にはしにくいのでしょう。

ただ、失敗も経験の内と思って、改めて練習を積んで次の審査に臨んでほしいなと思います。

審査を受けるのもお金がかかりますから、そう簡単にも言えませんけれど。


さて、それはそれとしてウチの道場の皆さんの直したいところもいくつか見えてしまったのでそこら辺の稽古を考えましょうか。

2023年11月7日火曜日

もってる

 「武道ってどんどん変わるんだよ」っていう話をした次の稽古日に、


「50年前に杖道を少しやってました」

「50年ぶりにまたやってみようかなと思って」

「おぼろげにしか覚えてないですけど、なんかずいぶん変わった感じがしますね」


っていう人が道場にやってくるなんて、そんなことある?

我ながらなにかもってるな、これは。


50年前どころか、私が杖を始めた20年前と比べても相当変わっているわけですから、そりゃあもうずいぶん違っているでしょうねえ。

でも「あれが変わった」「これが変わった」と言いつつも気が付けば新しいやり方になじんじゃっているわけで、人間の適応力って大したものですね。

2023年11月5日日曜日

ほんとう

「本当の業はあんなものじゃない」

「あんな稽古では本当の業は失われてしまう」

みたいな話をする人、たまにいますよね。


でも、「本当の業」って何でしょう?
少なくとも私には全然分からないんですよ。


例えば「先生の業はこうだった」みたいな話はあると思います。でも、先生の先生の業って、分かります?

そこまでは知ってるって人もいくらかいらっしゃるでしょうけれど、先生の先生の先生の業って知ってる人はほぼほぼいらっしゃらないでしょう。

神道夢想流でも高山先生、白石先生の業を見たことある人って、もうこの世にいらっしゃらないんじゃないでしょうか。

そう考えると、少なくとも「昔から伝わるものが本当の業」なんて誰も言えないように思います。だって、せいぜい先々代の業までしか分からないんですから。


また全剣連杖道に限って言ってもこの10年20年であれこれ変わってるわけで、「変わらないでいる」っていうことが武道においてありえないのではないか、みたいな印象があります。


「変わらないこと」と「本当の業」は一緒ではないよ、それだけが私にわかることです。