2018年2月20日火曜日

ちゃっく!

前々回、礼について書こうか書くまいか迷った、と書きました。

全剣連式の立礼について今一つ納得行く答えが見つからないから、ということを書いたわけですけど、もう一つ理由があるんですよね。

例えばですよ。

「僕はおしゃれにはちょっとうるさいからさー、人のファッションについ口だししちゃうんだよねー」
「やっぱり男はウィンザー公みたくびしっと決めてなきゃダメだよねえ」
「こないだ誰それさんの講演で、よくあんな格好で人前で話せるもんだと思ったよ」
「あなた、そんな上着じゃダメだろう、色が全然合ってないじゃないか」

みたいに、聞きもしないのにベラベラと口うるさい人がいたら
うわ、クッソうぜぇ…
って思いませんか。

これがココ・シャネルだかイヴ・サンローランだかが言うならまあちょっと聞いてみようかとおもいますけどもね。
そこらのファッションかぶれのおっさんだったらどうしようもないでしょ。

これと同じで、礼についてあれこれご高説を垂れてる時点ですでに失礼じゃないの、って私は思うわけです。

ホントにおしゃれな人は聞かれもしないのに人の服にあれこれ言わないし、粋な人は自分のこと粋だって言わないし、礼をわきまえてる人の物言いはおよそ控えめなものじゃないですかね。私見ですけど。

前にも書きましたけど、論語にも「礼はその奢らんよりは寧ろ倹せよ」という節があり、また「剛毅朴訥、仁に近し」とあり、私はこれを目指したいと思うのです。

「すでにウザいよ、あなた」と思われてるかもしれないけど、せめて心はかくありたいと思う次第。

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