なんかこう季節の変わり目だったり夏からイベント続きで忙しかった反動だったりするのか、ちょっと休みがちな1週間だったわけですけど、そんななかでも多少は外出などして、博物館の日本刀の展示を見に行ったりしてました。
古いのから新しいの、短いのから長いのまでいろいろありましてね、中には磨り上げて(既製の刀を短く詰めること)なお3尺に届こうとする大太刀があったりして
「よくもまあ昔の人はこんな長い刀を振り回していたもんだ」
と思ったりもしたんですよ。
今の全剣連居合だと「右手に持って自然に垂らしたとき、切っ先が地面に触れるか触れないかくらいの長さ」がちょうどいいとされてるそうです。
ちなみに身長175cmの私が素振り用に使ってる模擬刀が2尺5寸5分(約76.5cm)です。
そこからすると、平均身長が160㎝弱くらいだったといわれる鎌倉・室町の皆さんの技量や膂力がしのばれるようです。
刀の長さというのはリーチの長短の問題もありますが、結局のところ好みの問題じゃないかと思うわけですけれど、流派による違いというのもあるようで、
例えば地元岡山の古武道の雄たる竹内流では
「流祖が山籠もりの修行をしていたところ修験者の姿をした神が現れ、『長刀に益なし』と宣い、流祖の刀を半分に折り小刀の技を授けた」
という伝承があるそうです。
やっぱり合戦で野山を駆け巡る時代は、遠い間合いは長物に任せておいて、刀は短いほうが取り回しが良かったりしたんでしょうか。
かたや林崎新夢想流居合術では3尺3寸という長い刀を用いるそうで、本当にいろいろです。
で、私が最初に師事した杖と居合の先生は身長160㎝あるかないかの小柄な方でしたが、長い刀がお好みだったそうで、
「ワシは2尺7寸までなら普通に抜ける!それ以上も抜けるけど、そこからは曲芸の範囲やな」
「刀は長いほどいい!なぜならかっこいいから!」
とおっしゃっていたそうな。又聞きですけど。
四の五の言うより「かっこいいじゃん!」って、何より強い理由じゃありません?
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