役に立つかどうかは全く定かじゃないんですけれど、一応鎖分銅の製作過程を公開しておこうと思います。
一心流の鎖鎌は肝心の鎌が素人の手作りじゃ難しいので、分銅の方だけ作り方がわかっても仕方ないと思うんですが、ひょっとしたらということもあるし。
<稽古用鎖分銅の作り方>
・材料
紐:4m程度
ナット:重し替わり
フェルト:少々
綿:両手のひらに一杯くらい
布:20㎝四方程度
なお、紐は6mm径か7mm径の編み紐、または金剛打ちの紐がいいようです。素材は綿。
撚り紐は巻癖がつくのでお勧めしません。
紐・鎖の定寸は1丈2尺=12尺≒364cmですが、とりあえず4mで切ってから作業して、縫い上がってから改めて測り直して切り詰めるのがいいでしょう。
布は「切った端がほつれにくい」「擦り切れに強い」「多少の伸縮性がある」という条件があるとよろしいようです。私が使っている(というかお針子さんにもらった)のは地元名産のストレッチデニム。安いしね。
まず、芯を作ります。
紐の端にナットを通してフェルトでぐるぐる巻きにします。
ナットでなくても適度な重しになれば何でもいいです。
フェルトも古いハンカチとかタオルの切れ端とかで全然かまわないでしょう。
紐の端に結び目を作って、それに布きれを巻き付ければいいです。
巻いたら適当にテープとかで留めておきましょう。
布を切る前に型紙があると便利。
布に型紙を置いて、チャコ等で印をつけて切り抜きます。
直径16cmでは小さく、直径20cmでは大きかったので、直径18cmくらいがおすすめ。
ボタン付け糸で端をぐし縫い(並縫い)していきます。
「ゆっくりでいいから、細かめに縫うんですよ」と師匠の声。
8割くらい縫ったところでいったんストップ。
芯と綿を詰めていきましょう。
綿は芯をまんべんなく包むようにね。
綿が薄いと芯が当たって痛いから。
芯と綿を詰めたら、残りも縫い閉じていきます。
1周縫ったら、今度は布の端っこを拾って紐を縫い通していきます。
これを繰り返していけばだんだん口が閉じていきます。
これくらい閉じたらOKでしょう。
最後は何回か紐を縫い通してほつれないようにして、糸を切っておしまい。
仕上げとして紐の長さを調整するのを忘れないように。
以上、何かの参考になりましたら幸いです。