2014年10月29日水曜日

2014年10月25日土曜日

やっとだ!

初夏に動画をアップしてから早半年。
ようやく続編の撮影が叶いました。

今回は神道流剣術。



杖道の元になったのが神道夢想流杖術。
その神道夢想流杖術の元になったのが神道流剣術。
非常に古めかしい香りがして個人的にとても好きです。
大太刀八通、小太刀四通からなる簡素な形で戦国の世から今まで伝えられています。

大太刀の型は順に
1.相寸 (右) [あいすん]
2.相寸 (左)
3.鷲 [じゅ]
4.乳拂 [ちばらい]
5.左輪 [さりん]
6.二刀合 [にとうあい]
7.受返 [うけかえし]
8.摺込 [すりこみ]

小太刀の型は順に地域差があるようですが、
1.受流 [うけながし]
2.咽中 [いんちゅう]
3.三受留 [みうけどめ]
4.突出 [つきだし]

今の剣道などには見られない太刀腰という足腰の使い方や下からの斬り上げなど、いかにも古武術、という感覚を味わえます。

本当は「くるみ竹刀」という、革で割り竹をくるんだものを稽古に使用するんですけれど、手元にないので木刀で代用。

みんなもやろうぜ!!

2014年10月19日日曜日

いっぷく

この土日は今ひとつ体の調子が優れなかったので自主休講。

自主休講って言葉、久々に使ったな…。


しかし、これでまた色々と先延ばしにしてしまいました。動画撮影とか、動画撮影とか、動画撮影とか、動画撮影とか…。

はやくカメラテストくらいやってしまいたいと思いながら、ついのばしのばしにするのは悪い癖ですな。

2014年10月13日月曜日

せんぱい!

学生時代にかわいらしい後輩から「せんぱい!」なんて呼ばれてみたかったと、しょうもないことを思って見たりすることもあります。

そんな馬鹿馬鹿しい妄想は脇へ置いておきまして、道場での真面目なお話をしたいと思います。


有り難いことに最近道場に新顔さんが立て続けに入ってこられましたので、着付けの仕方から太刀の持ち方、杖の構え、礼の作法と、一から教えることになっております。

自分が入門したばっかりの頃はどうやって教えていただいたんだっけ、何から教えていただいたんだっけなあと、10年前のことを一生懸命思いだしているわけです。


この「教える」ということがなかなかに難しい。

まず相手のレベルに合わせなきゃいけない。
入門したばかりの人にあまりあれこれ細かいことを伝えてもムリな話だし、かといってあまり何も言わないとおかしな癖が付いて先々になって矯正が難しくなるし。

相手の目標も考えないといけませんわね。
壮年老年にさしかかって健康のために始めた人と、学生さんなんかのバリバリ杖と太刀を振り回したい人とではアドバイスの仕方も内容も違ってきます。

さらに言えば、自分の言おうとすることが正しいのかどうかという問題ね。
論語にもこんな一節があります。
「曾子曰、吾日三省吾身、為人謀而忠乎、与朋友交言而不信乎、伝不習乎。」
「曾子曰く、吾(われ)、日に三たび吾が身を省みる。人の為に謀りて忠ならざるか、朋友と交わりて信ならざるか、習わざるを伝うるか。」
「曾先生は仰った。『私は日に3度反省する。人のために考えて心から接することができていなかったのではないか。友人と誠実に交遊できていなかったのではないか。ろくに理解できていないことを人に教えたりしていないだろうか。』」

この「習わざるを伝うるか」という節ですね。

まだ初段か2段のころに、ちょっと後から始めた人に賢しらぶってよく修得できてもいないことをベラベラしゃべったことが私にもありました。前にも書きましたけれども。

どこから持って来たんだかよく分からないことを言っているような人があり、自分勝手な解釈で講釈をしているような人があり、このあたりは真にもって人間の業の深いところであるなと思いながら、自分も好き勝手言ってないだろうかと省みるばかりです。

ちなみに論語にはさらにこんな節も。

「先ず其の言を行い、而して後にこれに従う(言おうとすることをまず行動で示して、それから言葉にするのだ)。」
「古者、言をこれ出ださざるは身の及ばざるを恥じてなり(昔の人はできもしないことを言うのは恥ずべきこととしていた)。」
「君子は言は訥にして行に敏ならんと欲す(立派な人は口数少なく実行に務めるよう有りたいと望む)。」

論語は一読して損はないと思いますですよ。

2014年10月5日日曜日

ようこそ!

昨日道場に行きましたらば、なんだかいつもより賑やかじゃありませんか。

なんと外国からのお客様が、それも見学ではなく自前の道着を持参して実際に杖を振っていらっしゃる。

聞くと、姉妹都市の交流事業の一環で遠くニュージーランドからお越しのお客様。地元で居合や合気をなさっているとかで、杖道にも興味があって急ではあるけれども道場にお越しになったという次第。

なんでもニュージーランドの先住民族にも杖に似た棒術があって、今回の来日にあたり是非とも杖道を見たかったということですから、こちらの先生方の説明に熱が入るのも納得です。
あんなに一生懸命語る先生はなかなかお目にかかれません。


私も僭越ながら基本打ちを5本と制定型を3本ほど、一緒に稽古しました。
元々武道の心得があるだけにやはり飲み込みが早いことに驚かされます。

わずか2時間の稽古ではありましたが、お帰りの際の様子を見ると満足して頂けたようで何よりでした。

南半球で杖道の道場ができる日がそのうちやってくるのかもしれません。

…その前に我が道場が人不足でなくなってませんように(わりと切実に)。


そんなこともあり、動画の撮影は順調に遅れております。
いい加減半年くらい間が空いてるので、誰か早く相手をしてやって下さい!!