2014年3月25日火曜日

かんこれ!

一部で人気沸騰中の「艦これ」というオンラインゲームがあります。

かわいらしいお嬢さんがたのイラストが大変ウケがよろしいそうですが、そんななかで突発的に話題を攫っていったのがこの画像。

(全身画像はこちら

曰く、
「足あげたりしないよ!」
「左手の親指に矢が乗ってない!」
「右手が下がりすぎだよ!」
とかなんとか色々と。

ちなみに正しい(と思われる)弓の構え方はこちら。

まあ、言われて見れば右手の位置や左手と矢の関係は「ああ、なるほど」と思うし、しっかり引き絞るためには両足で踏ん張らないとね、と思います。

「ファンタジーの世界で何言ってんの」との意見もありますが、一方で「やっぱりいくらかちゃんとして欲しい」という意見もあるわけで、どこまで求めるかっていうのは描く側としても見る側としても線引きが難しい。

こういう話は弓に限らず刀なんかでもそうで、例えば高知に旅したとき見掛けたこのポスターね。
多少剣道や刀を使う武術を学ぶと「太刀の向きが逆じゃん!」と、直ぐに突っ込みたくなるわけです。

ただ、やっぱり全然知識も経験もない人にとっては「細かいことはおいといて、萌えるかどうかでしょ!」となるわけですよ。
かたや、多少なり知ってる人からすると「押さえるところは押さえてくれないと、萌えないんだよ!」となる。
さりとて描く人だって何でも知ってるわけでなし、調べるにも限りがあるし、そういう基本的なところや細かいところが大事だってやったことがなけりゃわかんないし。

むつかしいですねえ。

なお、冒頭の「艦これ」については主にtwitter上で大変愉快な広がりを見せているようですので興味を引かれた方は一度ご覧になってはどうでしょう。まとめ記事はこちら

2014年3月18日火曜日

ほんみで!

本身(ほんみ)、というのは武道関係者しか通じない言葉だろうと思います。

日本刀の真剣を指す言葉ですね。

先日の合宿で恒例の500本素振りをした際に、
「あなた一人だけ木刀だなんてダメでしょ!」
と渡されたのが、まさかの本身。しかも私より体格の良い先生の刀だから、長い!そして重い!

数え上げの声を張り上げながらなんとか500本振り切りましたけれど、後半はもう腕が上がり切らなくなっていて大変辛かったです。

そしてそれ以上に、抜刀と納刀にめちゃめちゃ緊張しました。下手したら指が落ちてしまいますからね。

たしなみとして太刀を抜いたり納めたりだけは…、と年明けから模擬刀を借りて稽古しておいて良かった、と心底思いましたですよ、はい。




それと先日の備忘録として、教えていただいた水鴎流杖術の型の名前だけは控えておこうと思います。
浮船、柳雪、矢筈、山風、後詰の5本。全部で16本あるそうですが。
名前だけでもあれば、あとからぼんやりと思い出せそうなので。


おまけの一心流鎖鎌寸法図。何とか近所の木工所ででも作ってもらおうかしら。

ふみこむ!

14日~16日の間、兵庫の山奥に泊まり込みで稽古に行って参りました。

今回も日頃の稽古不足をあっというまに補う勢いの、中身の濃い稽古が出来たと思います。

さて、帰ってきてみるとなにやら右足がちょっと痛みます。
振り返ってみると「ははあ、あれか…」と思い当たったのが古流の表の型、「寝屋之内」。

座して太刀の接近を迎え、太刀が仕切り直そうと下がって振りかぶったところを追い打つ型。
打ち込むその瞬間、右足をダン!と踏み込むわけですけれど、ちょっと調子に乗って何度も強く踏み込みすぎた模様。
このあたりの加減がまだまだ未熟な模様です。

そうした失敗はさておいて、今回は水鴎流杖術の型や一心流鎖鎌の型を教えてもらったり、なかなか収穫の多い稽古になりました。

もちろん肝心の杖道・神道夢想流杖術でもたくさんの手直しを頂き、また若い武道家達との交流が出来て大変楽しかったです。

皆さん、また半年後に会いましょう。



ウチの道場もこの半分、いやそのまた半分の4分の1でいいから人が増えないかなあ。

2014年3月9日日曜日

うたれる!

やっぱり稽古をしないと腕が後退するばかり。

一人稽古はぼちぼちしていても、やっぱり型は二人で遣わないとダメだなあと反省しきり。
一人稽古だと「打たれる」稽古ができないんですもの。

型稽古の割合が減っていた分、「打たれ弱くなった」としみじみ感じた次第。

2014年3月3日月曜日

しんせん!

ここのところ、

仕事が忙しかったり、

プライベートがバタバタしていたり、

ちょっと調子が良くなかったりして、

更新も稽古も十分に出来ていない状態が続いています。やれやれ、困った物です。

とかなんとか言いつつも、ちょっと空いた時間でこんなの見てきました。





















久方ぶりのエヴァ×日本刀展。
カヲルくんの刀は最近の作らしいですよ。
写真じゃよく分かりませんけれど、鞘の鎬がまっすぐじゃなくて波打つようになってるところがミソらしいです。

最近備前長船刀剣博物館はこういう新しい分野とのコラボに熱心で好感がもてますよね。
刀好き、っていうとどうしてもオジサンだけの閉鎖的な世界のイメージがあるわけですが、こうした取り組みだと取っつきやすくなりますね。

別段これまでの歴史を否定しているわけでもないし、
かといって目新しい新技術があるわけでもない。

よくいうところの「見せ方」ですよね。「昔っからの技術でこんなの作ってみました」って。

杖も、もうちょっとこう、なにか新しい取り組みって言うのをやってみたいなと思いはじめますね。こういうの見てると。


ちなみにこの展示は、岡山駅から徒歩10分ほど、林原美術館にて3月23日まで開催中です。