2012年1月7日土曜日

白い胴着袴は偉い人専用です

今日は「杖道では白の胴着袴は高段者しか着けてはいけないのはなぜ?」というテーマでお送りします。

といっても、私も又聞きで知ったことなんですけれども、東京の松井健二先生(杖道八段範士・神道夢想流免許皆伝)曰く「稽古をしても汗染みたり汚れたりしないような心技体を会得してから着るものだ」ということなのだとか。

なるほど。納得できる理由です。夏でなくとも私のような未熟者はそれなりに汗をかきますし、袴も気付かないうちに埃で汚していたりします。白の胴着だとそれが目立ってみっともないということなのでしょう。紺でも汗や汚れは十分目立ちますけど、白だと紺にはない「汚してはいけない」という意識が確かにありますから、汚さない力量を持った人だけ着なさいということなのだろうと私は思っています。


余談ですが、稽古着の色は武術によってかなり差があるようですね。
胴着・袴の順でいうと、剣道では「白・白」「白・紺(黒)」「紺(黒)・紺(黒)」とある模様。
合気道と弓道は「白・紺」しか覚えがありません。
居合道の場合、普段の稽古や気軽な演舞の際は「黒・黒」のイメージ。但しきちんとした演舞の際は「紋付き袴」ですよね。墨染めの黒地に紋付きの長着と白黒縞の袴。
空手・柔道などは胴着・短袴とも「白・白」。柔道は近年になり青も使われ出しました。
杖道はと言えば、上下の色は揃えて「白・白」または「紺(黒)・紺(黒)」。

いつか私も白の胴着袴を着ける日が来るだろうか…。

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