2020年12月28日月曜日

そうなの?

 ネットの海をちゃぷちゃぷ漂っていると時に思わぬ情報に触れることがあるもので、それが真か偽かは全く分からないにせよ、いろいろと驚いたり面喰ったりします。

さて、今日のびっくりニュースはこれ。


「こめかみを霞と言うようになったのは江戸時代後期以降で、ある柔術流派が起源と思われる」


これを目にしたときはさすがに驚きましたよね。

だって私は杖道7本目の霞の型について

「こめかみのことを霞と言うて、そこを守るように構えるから霞って言うんや!」

みたいな話を聞いた覚えがありますもの。


でも確かにそうなんですよ。

「じゃあ、なんで古流の霞は口元まで手が下がってるの?こめかみを守るから霞なんじゃなかったの?この構えで霞を守れてるの?」

とは漠然と感じてました。

実はこめかみと霞の構えは関係ないのだとしたら、その漠然とした疑問には一応の答えが出たことにはなります。


ただ、そうするとまた別の疑問が出てくるわけですよ。

「剣術における霞の構えと、杖における霞の構えって全然違うのはなんで?」

ちなみに剣術の霞の構えは流派ごとに差はあれど、杖で言えば横切留の最初の太刀の構えが(上段の)霞の構えに近いと思います。

剣の霞の構えは切先を敵に向けているのに対し、杖の霞の構えは杖先を後ろ上方に向け杖の陰に隠れるように構えるわけで、同じ名称としてはずいぶん違った印象ですよね。

なんかもうこんがらがって分からなくなってきました。

まあ私くらいの腕前や立ち位置ではそんなこと考えるだけムダな気がしますので、

「この構えは霞の構えと言います。理由はわかりません!」

それでいい気がします。

大事なのは理屈よりも体を動かすほうでしょうからね。

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