2026年10月22日木曜日

あいぞめ

 「お前、その色落ちした道着は何やねん。染め直すか、新しい道着にせんかい」

そんなことを去年の京都大会くらいから言われるようになりました。

前回の写真もその道着を着ているわけですが、「そんなかなあ」とは思いつつ、言われて周りと比べれば確かに明るい色にはなっていますね。

色落ちしてると言われれば、まあそうかなあ。

5段に上がったときに購入した本藍染の道着ですけど、「極力洗剤は遣わず手洗いしてください」とか言われ多様な気もしますが、「そんなの関係ねえ」とばかりに洗濯機に放り込んで洗剤使って洗ってるせいもあり、色落ちは避けられないところではあります。

審査会や京都大会ともなればちゃんとした道着で出ろというのも仰る通り。


私の住む倉敷市は「ジーンズの街」でもありますので、当然藍染の染物屋さんもあるわけですね。せっかくの機会なので武道具屋さんと染物屋さんに電話で聞いてみました。

武道具屋「染め直すのに3万とかかかるから、よほど思い入れのあるものでなければ新しく買ったほうがいい」

染物屋「2万とかもうちょっと頂くようになるので、それなら新しいものを買うという方が多いですよ」

とのこと。やっぱり同じような話がちらほらあるんでしょうね。

染めて乾かしてで1~2日の作業と思うと、職人の人件費と原材料費でそんなものかなというお値段。


つまり、人を使うから高いのであって、自分でやったらええんや!


ということで、ネットで売ってた染色材料を購入。2580円なり。
やっぱり同じようなことを考える商売人さんはいらっしゃるんですねえ。

「本藍じゃない、人工藍だ!!」ってクレームも入りそうですが、そんなの「人工甘味料だの旨味調味料だのは毒だ、邪道だ!!」って言うのと一緒じゃないですかね。ぼくは気にしません。

手順としては、

  1. 藍染液を作り、染めて空気にさらす×3
  2. 完全に乾燥させる
  3. 色止め液に浸す
  4. すすいで乾かす

という手順だそう。

藍染自体が20℃~40℃でないと染まらないそうなので、本来はもうちょっと暑い時期にすべきですね。「完全乾燥」という手順も入りますし。幸い今週は夏が戻ったような気候で助かった。

本来は「道着か袴か、どちらか」とのことでしたけど、そこまで色落ちしてないから「道着を2度染め、袴を2度染め」でよかろうじゃなかろか。
レッツトライ!


さっそくやってみたわけですが、結論を先に書きます。

プロに任せたほうがいい。間違いない。


もちろん手順通りに通りに進めてましたけど、とにかく染色液に染めた道着を絞るのが大変!

藍染の動画をYoutubeとかで見てもらえばわかりますが、絞らなきゃいけないんですよね。染めって。

糸とか布なら棒に巻き付けてぐるぐる絞っていけばいいけど、道着の形に縫ってある分厚い綿生地なんてそう簡単に絞れないんですよね。手洗いしている人ならきっとわかると思う。

道着が染色液をめちゃくちゃ吸うし、絞った液をバケツに戻さなきゃいけないし、絞ってる最中に地面につかないようにしなきゃいけないし、道着を絞っても絞ってもまだまだ大量の液を吸ってるし、とにかく大変です。たぶんこれ、バケツの下にタライか何かを用意せんといかんな。

あいにくタライはないので、ブルーシート代わりにゴミ袋敷いてみました。

有り物で何とかしないといけいない、素人作業の辛さ。

むかーしの洗濯機にローラ2本で挟んで絞る道具がありましたけど、そんな道具があるわけもなく。ひいひい言いながら漬けて絞って干して、自分でやるって大変だあ。

でも、ちょっと緑がかった藍染液を絞ると空気に触れて濃紺を呈する様子を見るのはなかなか楽しい。

1日乾燥させてみるとなかなかいい色に染まったなと思いました。まるで新品。
あとはこれを色止め液に浸して、すすいで干しておしまい。
後は洗濯機にお任せ! らくちん!


そして完成品がこちら。


…なんか、せっかく染めたのにめっちゃ色落ちしてね??色止め出来てなくね??

ちなみにそばにあるのは洗濯機に放り込んだ時に使ったネット。ネットのほうが染まってどうすんねん!

だからプロに任せたほうがいいんですね。大事なことなので2度言いました。

2日作業で、人件費と原材料費とは言いましたけど、そこには技術と必要な道具とがあるわけで、そりゃプロのほうが(以下略)


まあ多少は色が濃くなったように思うので、blogのネタにもなったことでもあるし、いいことにしましょう。

そういうわけで、色落ちした剣道着を自分で染めるのは私のような素寒貧でもなければプロに任せるのが安全確実楽ちんです。

だからね、「本藍染」とかよりも「洗濯機で洗っても色落ちしない」道着をお願いしたいんですよ。私は。結構賛同を得られそうな気がしますが、どうでしょう。

2026年10月16日金曜日

けんそう

 今更ですが、剣窓の表紙の写真にまた私が載ってました。たくさんの中の1人ですけど。


宮脇先生の背中のところで一生懸命メモしてるぼく。
…私だけよそ見してるみたいで、若干タイミングがよろしくないような気もします。まあ熱心にメモしてるのはわかるんだからセーフか。

一生懸命メモしたおかげで、岡山県での伝達講習会もおおむね無事に済みました。半分以上は一緒に講師を担当した和田先生のおかげでもあります。


ところで、某所での伝達講習会で「杖の手幅で『1/4』と『七三』と、どっちが正しいの?」なんて質問が出たそうですが、2年前に私が伝達講習の講師をやったときにも同じ質問が出たなあと思い出しました。


これの答えのヒントは、冨永先生から伺った乙藤先生の思い出話にありました。

「角度やcmにこだわる弟子がいて、その人に乙藤先生は『定規と分度器をもってきて説明してみなさい』と仰った」

目安にこだわりすぎるな、ってお話ですかね。


そもそも解説書でも「およそ1/4」、繰付等では「およそ1/3」みたいに記述してあるわけで、あくまで「およそ」です。

したがって、「およそ1/4と七三とは同じ意味です。教科書的表現と口語的表現の違いだけです。およそ1/3と四分六も一緒です。」となるわけですね。

どっちの言い方にしろ「目安」ですよ。目安。拳のどこを基準にするかも明示されてませんしね。

もし「そんなのは違う! 正しい答えはこうだ!」というご意見をお持ちの方がいらっしゃいましたら、ぜひ私にも優しく教えてくださいませ。よろしくお願いします。

2026年10月9日金曜日

かさねて

 先週、風邪で寝込んで全く稽古ができなかったので、今週は暇を見つけて2度ほど体育館を借りて個人練習をやりました。主に古流薙刀と、あとは太刀の素振りと杖の基本打。

この薙刀を振るった後だと杖がかる~い!! いつもこれくらいの軽さで杖が振れたらいいのに。

古流薙刀の基本動作を右左10回ずつもやると息が上がるわ膝が笑うわでなかなか大変です。
でもやらんとうまくならんしな。

太刀も前にもらった課題を解決すべく鏡に向かって素振り。いくらかでもよくなったと信じたい。


先日の講習会でも「ハラスメントに気を付けましょう」とか言われたし、自分も道場では「あとは自分で」と言ってますけれど、何やかや言ってもこうやって自分で稽古していかないとうまくならんよな、とは思います。

いくら道場であれこれ指摘しても最後は「あとは回数」「数を重ねてください」ってことになるし、その回数を自分で積まないことには上手にならんわけですよ。

野球のイチロー選手も「最近は叱ることが難しい。自分で努力する子だけが伸びることになっている」なんて言われてましたけど、杖道でも剣道でも昔みたいに「なんで稽古しとらんのじゃボケェ!」なんて言えるわけもなく、結局は自分で稽古できる人が伸びるわけです。

全日本の上位入賞者の皆さんも大なり小なりそういう自主稽古をされてると思いますしね。

繰り返しになりますが、上手くなりたかったら稽古、稽古、また稽古。

杖でも太刀でも薙刀でも、一人稽古の方法はそれぞれ教えてもらってるわけですからね。その積み重ねです。

偉そうに言えるほど私も稽古してるわけじゃないけれど、それでも段位の分だけはしていると信じます。

2026年10月3日土曜日

おやすみ

 前回の更新の次の日、火曜日から熱が出ましてね。

「はて、旅疲れで免疫落ちて風邪ひいたかな」と思って、水分取って栄養とカロリー取って、あったかくして寝てたんですよ。

そしたら4日も熱が下がらねえんでやんの。

…これはあれですね、都で流行りのインフルとやらをもらってきたようですね。医者で確かめたわけじゃないけども。

しかしなんでそんなお土産ひろってきちゃうかなあ??

やはり欲深さのせいなんでしょうね。悲しみ。


とりあえず熱は下がりましたが、まだしばらくは移しちゃうといけないので48時間は自宅待機ということにしておきます。

今週はいい日和だったし何もなければぷらっとお出かけでもしてみたかったのにな。

稽古も今週はずっとお休みしちゃったし。復帰が大変そう。


ちなみに、自分の記憶だとインフルにかかったのは学生時代以来、20と数年ぶりです。

その時はちょうど期末試験時期と被っていて、教養の経済学の試験を熱でぼんやりしながら受けて何とか通った思い出があります。
当時一緒に試験を受けてた人の中には私からインフルを移された人もいるかもしれない。ごめんね。

とにもかくにも、まずは体力の回復に努めます。

今が例の「効く!」飴の使いどき?
そうかな…そうかも…。

2026年9月28日月曜日

おつかれ

 全日本杖道大会に参加された皆さん、お疲れさまでした。

ちょっと更新が遅くなったけど、毎度のことなのでもう皆さん気にしてませんよね。…よね?


岡山県勢は残念ながら1組しか参加しておらず、しかも1回戦負け。悲しい。

結構いい勝負してたんだけどな。

それでもやっぱり全国の人と真剣勝負をするのはとてもいい経験になったと思うので、勝った負けたにはこだわらないことにしましょう。


試合結果は既に全剣連のサイトで公開されていますが、北海道勢の勢いはいくらか止まったけれど、やっぱり北海道の皆さんは大変強い。

そして地元とはいえ神奈川県勢もまことに強い。みんな上手いよなあ。

7段の部の皆さんも相変わらずの面子で、10年もしたらきっと8段になっていらっしゃるんでしょう。

来年はぜひ試合結果の中に岡山県の名前が載っているように稽古しましょうね。


さて、頂いたお土産。
博錬会関係の皆さん、いつもありがとう。

太らないやつ。

山形屋といえば鹿児島の有名デパートじゃないですかー。ありがとうございます。
で、なんで2人で同じものを…?

太るやつ。

太るやつだけど、この量ならセーフということにしておこう(痩せない理由)。

「効くよ!」と言われた、なぞのお土産。

「元気が足りない」人向けとか、それって嫁さんとか彼女とかいる人用なのでは?
ボブは訝しんだ。

ちなみに私が用意したお返しはこちら。

自分で言うのもなんですが、おいしいんですよこれ。
興味があったら是非皆さんもチャレンジしてください。
ポイントは「生でおいしいリンゴだとダメ」「調理用のリンゴ(日本だと紅玉)を使う」ということですね。

2026年9月22日火曜日

おみやげ

 もうすぐ全日本杖道大会です。

もちろん私も参加します。演武で。


ひょっとしたらまたお土産をくださる方もいらっしゃるかもしれません。

でも、こないだの講習会の時にも書きましたが、ただいま体重が増加しております。一向に減りそうな気配がありません。

そういうわけで、甘いものや米菓などはできるだけ遠慮したく思います。お気持ちだけで十分です。ありがとう。

でも北海道の方はバターサンドで問題ありません。
…N澤先生のお名前がトーナメントにないから参加されないのかな。
お遣いたててまで頂戴とは言いませんからね。


さて、それでも何かをという方もいらっしゃるかもしれません。

そういう方には、例えば漬物とか干物とか、お酒のつまみご飯のお供になりそうなものなどありがたいですね。

あとは緑茶のお茶葉がなくなりそうなので、そっちでもうれしいです。

でも北海道の方はバターサンドで(以下略)


以上、私の欲望だだもれの記事でした。

私からは3,4名にお返しを用意しておきますので、ご期待ください(先着順)。

私は何をしに横浜へ行くんだっけ…?

2026年9月19日土曜日

おかきや

 ネット上で「播磨屋本店が今年度末をもって閉店」という話で盛り上がっています。

ネット事情に詳しい方はご存じでしょうが、念のため播磨屋本店について解説しておくと、「社長の思想が強いもち吉」です。通称「おかき屋」。
播磨屋の名の通り、兵庫県に本店があり、お店も兵庫中心にあり、ネット通販もしています。

そして、パワフルな言葉を書き連ねたデコトラ(街宣車)を皇居周りを中心に走らせまくったりしています。

社長の来歴を見ると
「人類のすべての偽りを見破り覚者となる」
とか書いてて、色んな意味ですげーなと思います。

全店閉店(聖なる廃業)の理由は
「天皇陛下から『覚者が商売人であり続けては困る』と暗に示された」
だそうで、偽りを見破る覚者であるからにはきっとそれが本当なのでしょう。

この人の何が凄いって、デコトラを走らせまくっても全然問題ないくらい、おかきが旨くて安くて商売繁盛しているってことですよ。

たぶん、この人の本業は覚者でありデコトラ走行なんですよ。

おかき屋は副業なんですよ。

その副業で、生産性0の本業を支えていられるってのは並ではない。

私も姫路で講習会があった際に姫路のお店に寄ったことがありますが、純日本風でよく手入れされていてきれいなお店で、覚者がどうとか全然なくいいお店だったんですよね。おかきも普通においしかったし。

思想云々はともかくとして、商売で稼いでやりたいことをやれる、というのは本当にうらやましい。たいていの人は「稼ぐだけでも人生の大半を消費する」というのが当たり前なんですから。

私も何かがちょっとでも違っていたら、「本業は杖と薙刀。副業は地元で人気のケーキ屋さん」みたいなことが出来たのかなあ。