2026年8月8日土曜日

かしのき

 先日、人の誘いでSDGsフェア的なイベントに顔を出してきました。

SDGsなんて微塵も興味がないんですけれど、前の仕事でもそんな感じの仕事をしてたのでポスターの1枚でも出してるかなーと思って回っていたら、木材屋さんがブースを出していたのでつい声をかけちゃいました。
むろん「武道やってるんですけど、最近白樫がなくって武道具が手に入らなくて困ってるんですよ」的なお話です。

やっぱり専門家ですから樫がないのはよくご存じでした。

色々お話を聞いていくと
「樫が全くないことはないんです。ただ、山主さんが切って売りたいと思っても、原木を売って得られるお金よりも切り出して販売する手間賃のほうが高くて赤字になっちゃうので、それだったら放っとけってなってるんです」
みたいな事情もあるらしいです。

言い換えると「切り出しやすいところの樫は大体切ってしまった状態」とのこと。

最近は原油高とか人件費上昇とかで材にして乾燥させる費用がかさむようになっており、なおのこと切り出しにくい状態になっているようです。

山主が自分で切って自分で板にして自分で売る、ってわけにはいきませんからね。

樫を切った後に植樹もしているそうなんですが、それがものになるまで50年100年かかるし、それにシカとかイノシシが天敵になっているとのことで、社長自ら狩猟免許(ワナ、猟銃とも)取得して頑張ってます、とかなんとか。

なかなか先行きが見えない状況なんだなあと改めて感じた1日でした。


余談ですが、本日のタイトルである「かしのき」について、山口県に「菓子乃季」という製菓会社がありまして、「月でひろった卵」というお菓子が有名です(本籍山口県の人間の義務的発言)。

「萩の月」のパクリ? バリエーションのない萩の月と違って月でひろった卵には色んな味がありますから一緒にしてもらっちゃ困りますねえ。あ、別に萩の月に恨みがあるわけではないですよ、もちろん。私はどっちも好きです。

2026年8月1日土曜日

おたすけ

 昨日の稽古の参加者は中級者以上だけだったので、久々に短杖術をやりました。

だいぶ久しぶりだったのでどうかなと思いましたが、まあまあの出来。

併伝も古流も制定も、ちゃんとやっていきませんとね。


さて、熊本の地震について。

今は専門の人たちのサポートが必要な段階だろうと思うので、私がなにかすることは今のところはないのかなと思うんですね。

ただ、今度の地区講習があるころにはいくらか落ち着きも出てきてるでしょうから、なんぞ余分にお土産でも買って帰ろうかなと算段してるわけですね。

熊本のお土産と言えばなんでしょうね。からし蓮根とか、ちくわサラダとか? どっちも日持ちしないからなあ…。


何なら講習会の後どこかにもう1泊してってもいいなー、なんてね。

それこそ10年前の地震の時に、発生から1か月ほどして九州1周ツアーをやりましたけども、熊本以外でも大体どこ行っても空いてたわけでなので。

それこそ阿蘇山のどっかでも行ってみようか、どうしようか。
大分の温泉もいいし、佐賀の嬉野温泉もよさそうだし、熊本からフェリーに乗って島原もいいかもしらん。
宮崎と鹿児島はさすがに遠すぎるのでご勘弁いただきたいが。

ただ財布がまた泣きを入れてきそうなのがねえ。

2026年7月28日火曜日

たいへん

 またしても熊本で大地震が発生し、なかなか大変なことになっているようです。

皆さんのご無事を祈りつつ、当blogはそういう時だからこそ笑顔になれる話題を提供していきたいと思います。


先日、それこそ熊本でナイフ事件が発生したのに関連して、稽古の休み時間に私のオモチャを引っ張り出して道場の皆さんとお話をしました。

うちの道場には(元)警察官がいらっしゃるのでお話のネタが豊富です。

ちなみにオモチャってのはこれね。いつか載せたけど。

遠間なら薙刀でも木刀でも遣いようはあるけれど、ナイフが出てくるのは基本的に近間・近接戦なので、そこまで入り込まれたら長物もなあとか、

ナイフが飛び出て襲い掛かるまでせいぜい2秒だから、いわゆる1足1刀の間合では拳銃だと「抜いて、狙って、撃つ」が間に合わないことが多いとか、

だから現場で拳銃を抜くときは万が一のために警棒を手首にをぶら下げながら抜けと言われるとか、

昔は拳銃は抜くなと言われたがそのために警官の死亡事例が相次いで、今ではすぐ抜けと言われる、ただし22口径では当たっても「熱ッ!」くらいで実際ナイフ事件で撃たれた人間も倒れてなかった、あれでイノシシやクマを退治しろと言われても無理だとか、

やっぱりナイフを突きつけられた状態では杖や短杖が便利だよねとか、

警棒も昔は樫の棒ですぐ使えたけど、今の飛び出し警棒は手で伸ばして使わないといけないから却って不利だとか(振った勢いで飛び出させると曲がって戻らなくなることがある)とか、

そんなお話で盛り上がりました。


ちなみに私が模擬ナイフをちらつかせながら「オッサン、財布出せよオイ(ノリノリ)」とかやってたら、

後輩A「今時スマホ払いだから財布にお金入ってないっすよ」
後輩B「昔はジャンプさせてチャリチャリ言ってんじゃんとかやってましたけど、今はねえ」

なんて返されて、もう時代についていけてないなと思いました。そりゃコンビニのレジを襲うよね。


今日もそんなお話でなごんでいただければ幸いです。

2026年7月25日土曜日

ていせい

 前々回の記事で「私はそれなりに稽古しているほう」と書きましたが、改めて考えてみると、それはせいぜい杖道での範疇だよなという話。

剣道とか柔道とかのガチ勢はそれこそ「稽古休みが週1日」みたいなレベルで稽古してるわけですからね。

暑かろうが寒かろうが関係なし。

そういう人たちと比べたら足元にも及びませんね。

スポーツ化してると言われがちですけれど、稽古の量と内容を考えたら、本気で戦って強いのはやっぱり剣道・柔道の皆さんだと思います。

2026年7月22日水曜日

おどりて

 武道やっててよく言われる言葉でさ、

「腰が上下しないように」

「メリハリをつけて」

なんてのがありますね。


どういうことやと言われたら、こういうことやと返したい。



こんな動きができたらええなあ~~~!!!

しみじみそう思います。

「あんなのは演武じゃない、ただの踊りや」なんてことを言う人がいますが、踊りをやってる人からしたら「そんな適当な演武もどきと一緒にすんな」と言われそう。

なんかこう、「体重を消す」とかいう物理学に反したことを言いたくなる、そんな踊り。

それを抜いても、中腰で重心を安定させながら自在に動くという、私なら10秒でギブアップしそうなことを福々しいお顔で見事にやってのける、まことにお見事。

徳島にはこんな爺さん婆さんがざらにいるって、本当ですか?

2026年7月19日日曜日

でげいこ

 先週は鹿児島、今週は鳥取へ出稽古。

今回は杖道7段審査を目指してのお稽古です。

いつも私とやってたら「私とやる癖」がついちゃうので、今回は特別ゲストをお呼びしました。


はい、全日本杖道大会優勝者です。これ以上ない相手ですね。

…と言いたいが、本当は「うまくない相手」…じゃない、「ちょっとクセのある相手」とも稽古してもらいたいのが本音。
上手い人とやると、自分も勝手に上手くなったような気になっちゃいますからね。
むしろ「この人イマイチやなあ」と思うくらいの相手と稽古して、それでもちゃんとした形になるようにできれば言うことはない。

まあそんなわがままを言いだすとキリがないし、むしろ全日本優勝者と稽古できるほうが珍しくて嬉しいはずなので、コレでヨシ。

ところで全日本優勝者さん、せっかく引っ込んだお腹がまたせり出してきてない?
嫁さんの飯が旨いからかな?


え、稽古の中での私の仕事ですか?

私の仕事は、つまり、その、横から見て何を感じたかを伝えること、ですかね。

サボってんじゃねーかと言わないで、口にするだけのことはちゃんと自分で示してたはずだから。


大体片道何時間もかけて遠出して稽古してる人なんてどれくらいおるんやっちゅう話で、これだけあちこち飛び回ってるんだから私は相当一生懸命稽古してるほうですよ、きっと。たぶん。おそらく。

2026年7月17日金曜日

かごしま その2

 実のところ、ツナマヨはおまけのほう。

本当に行こうと思っていたのはこちら。

知覧特攻平和会館。

鹿児島に何度も来たなら、一度くらいは行っておくべきだろうなと思って。
ある意味で、武とか国防の行きつくところの終着点でもあります。


鼻水をすする音の絶えない展示室で各人の遺書に目を通すと、

見事な候文があり、

流暢な三十一文字があり、

20歳前後でそれぞれ今の我々では及びもつかない驚くような知性を発揮しており、最期の日に臨んで一生懸命な文字が並ぶ中で、そんな中で私の目を引いたのがこちら。


俺が死んだら何人泣くべ


色々と彼の人生を考えてしまう一文。

友人も少なく親兄弟とは縁が切れていたのか、それでもこの遺書を残す相手はいたわけで、あるいはまったく違ってナンパな男で何人も女を泣かせていたのか。

はたして彼はどんな気持ちで発進したのか、もはや知るすべはないけれど、せめて安らかに。