「お前、その色落ちした道着は何やねん。染め直すか、新しい道着にせんかい」
そんなことを去年の京都大会くらいから言われるようになりました。
前回の写真もその道着を着ているわけですが、「そんなかなあ」とは思いつつ、言われて周りと比べれば確かに明るい色にはなっていますね。
5段に上がったときに購入した本藍染の道着ですけど、「極力洗剤は遣わず手洗いしてください」とか言われ多様な気もしますが、「そんなの関係ねえ」とばかりに洗濯機に放り込んで洗剤使って洗ってるせいもあり、色落ちは避けられないところではあります。
審査会や京都大会ともなればちゃんとした道着で出ろというのも仰る通り。
私の住む倉敷市は「ジーンズの街」でもありますので、当然藍染の染物屋さんもあるわけですね。せっかくの機会なので武道具屋さんと染物屋さんに電話で聞いてみました。
武道具屋「染め直すのに3万とかかかるから、よほど思い入れのあるものでなければ新しく買ったほうがいい」
染物屋「2万とかもうちょっと頂くようになるので、それなら新しいものを買うという方が多いですよ」
とのこと。やっぱり同じような話がちらほらあるんでしょうね。
染めて乾かしてで1~2日の作業と思うと、職人の人件費と原材料費でそんなものかなというお値段。
つまり、人を使うから高いのであって、自分でやったらええんや!
ということで、ネットで売ってた染色材料を購入。2580円なり。
やっぱり同じようなことを考える商売人さんはいらっしゃるんですねえ。
「本藍じゃない、人工藍だ!!」ってクレームも入りそうですが、そんなの「人工甘味料だの旨味調味料だのは毒だ、邪道だ!!」って言うのと一緒じゃないですかね。ぼくは気にしません。
手順としては、
- 藍染液を作り、染めて空気にさらす×3
- 完全に乾燥させる
- 色止め液に浸す
- すすいで乾かす
という手順だそう。
藍染自体が20℃~40℃でないと染まらないそうなので、本来はもうちょっと暑い時期にすべきですね。「完全乾燥」という手順も入りますし。幸い今週は夏が戻ったような気候で助かった。
本来は「道着か袴か、どちらか」とのことでしたけど、そこまで色落ちしてないから「道着を2度染め、袴を2度染め」でよかろうじゃなかろか。
レッツトライ!
さっそくやってみたわけですが、結論を先に書きます。
プロに任せたほうがいい。間違いない。
もちろん手順通りに通りに進めてましたけど、とにかく染色液に染めた道着を絞るのが大変!
藍染の動画をYoutubeとかで見てもらえばわかりますが、絞らなきゃいけないんですよね。染めって。
糸とか布なら棒に巻き付けてぐるぐる絞っていけばいいけど、道着の形に縫ってある分厚い綿生地なんてそう簡単に絞れないんですよね。手洗いしている人ならきっとわかると思う。
道着が染色液をめちゃくちゃ吸うし、絞った液をバケツに戻さなきゃいけないし、絞ってる最中に地面につかないようにしなきゃいけないし、道着を絞っても絞ってもまだまだ大量の液を吸ってるし、とにかく大変です。たぶんこれ、バケツの下にタライか何かを用意せんといかんな。
あいにくタライはないので、ブルーシート代わりにゴミ袋敷いてみました。
むかーしの洗濯機にローラ2本で挟んで絞る道具がありましたけど、そんな道具があるわけもなく。ひいひい言いながら漬けて絞って干して、自分でやるって大変だあ。
でも、ちょっと緑がかった藍染液を絞ると空気に触れて濃紺を呈する様子を見るのはなかなか楽しい。
1日乾燥させてみるとなかなかいい色に染まったなと思いました。まるで新品。
あとはこれを色止め液に浸して、すすいで干しておしまい。
後は洗濯機にお任せ! らくちん!
そして完成品がこちら。
…なんか、せっかく染めたのにめっちゃ色落ちしてね??色止め出来てなくね??
ちなみにそばにあるのは洗濯機に放り込んだ時に使ったネット。ネットのほうが染まってどうすんねん!
だからプロに任せたほうがいいんですね。大事なことなので2度言いました。
2日作業で、人件費と原材料費とは言いましたけど、そこには技術と必要な道具とがあるわけで、そりゃプロのほうが(以下略)
まあ多少は色が濃くなったように思うので、blogのネタにもなったことでもあるし、いいことにしましょう。
そういうわけで、色落ちした剣道着を自分で染めるのは私のような素寒貧でもなければプロに任せるのが安全確実楽ちんです。
だからね、「本藍染」とかよりも「洗濯機で洗っても色落ちしない」道着をお願いしたいんですよ。私は。結構賛同を得られそうな気がしますが、どうでしょう。
