2020年7月23日木曜日

ひとりで

雨が降ると思えば降らないし、
雨が降らないと思えば降るし、
なんとも困った天気が続きますね。

さて、まだ稽古もあれこれ制限がかかる中で、杖道においても一人稽古の重要性が増しているのかなと思います。
一人稽古と言いますと、以前先生に言われた
「一人の稽古こそ、組んでの型稽古や相対動作などではできないことをするチャンス」
という言葉を思い出します。

普段低段の相手が多く思い切り打ちこめない人は、思い切り打ちこむ稽古を。
型の手順を追ったり号令に合わせるだけで必死で細かいことまで行き届かない人は、細かい部分を確かめながらの稽古を。

太刀が課題だと言われたなら延々太刀の稽古に励んでもいいでしょう。
力みがあると言われているなら、軽く柔らかく遣う練習をひたすらするのもいいですね。

私は…細かいところを確かめつつ自然に力みなく軽く柔らかくかつしっかり力強く打ち込む練習ですかね…。

2020年7月22日水曜日

じゅんび

杖道6段に挑戦中の、とある居合7段の方の稽古にお付き合いをしてきました。

休憩中に色々雑談もするんですけども、
「僕も居合道の審査員席に座りますけど、『あ、こいつ一夜漬けで来たな』ってわかるんですよね」
「いざ審査場に入ったら『これだけの稽古をしてきたんだから』って言うのが自信になりますよね」
なんてお話をされてました。

ただ長い時間稽古をすればいいというものでもありませんけれど、いい稽古をしっかり積み重ねることが実力と自信を養うのは疑いなかろうと思います。

なかなか思うような稽古ができない中で、それぞれ皆さん審査に向けて努力をなさっていらっしゃると思います。
皆さんの稽古の成果が審査の場で示されますように。

2020年7月18日土曜日

あしおと

杖道を初めて早17年ほどになりますか、気が付けばだいぶ長いこと続いてるなと思います。

その間になんとなく思うようになったことがあります。

「できる人は普段歩いているときでも足音を立てない」
「道場をどたどた歩いてる人は長いことやっていても今ひとつパッとしない」
ということですね。

太刀や杖を持っているとき、型を遣っているときは静かに歩いていても、終わったとたんに足音を立てて歩いているような人は割といらっしゃる。
やはりそういう方は昇段審査などでは苦労していらっしゃるように見えますね。
分かる人には「歩き方を見ればその力量が分かる」なんてこともあるそうですし。

先生がおっしゃるには
「道場で習ったことを道場に置いて帰ってはいけない、普段の生活に活かしてこそだ」
ということで、
歩き方一つとっても普段の生活で杖道で学んだことが実践出来ているかどうかが現れているのではないか、などと偉そうなことを思った次第。
自分ができているかと言われると、はなはだ怪しいんですけども。

そういえば先日国際交流でいらしたニュージーランドの先住民の方も
「先祖の教えは家に持ち帰れ、と伝えられています」
なんて趣旨のことをおっしゃってましたっけ。

2020年7月16日木曜日

たいかい

今更ですけれど、今年の全日本杖道大会は中止となったようですね。

第47回 全日本杖道大会

また福岡で開催予定だった全国杖道大会についても延期というお知らせが出ています。

令和二年度流祖祭並びに第五十九回全国杖道大会の延期について

全日本大会は昨年も台風で中止でしたから、2年連続の中止というのは実に悲しい。
「全日本大会あるなら一緒に出ませんか」と声をかけてくれる人がいたり、埼玉の先生方との再会を楽しみにしていたりしただけに、なおのこと悲しい。

早くあれこれ気にせず杖道をできる日が来たらいいなあ。

2020年7月11日土曜日

もってる

「天は二物を与えず」という言葉がありますが、世の中には「一体いくつ持ってるの」と言う人がいらっしゃいます。

杖道や居合の世界でも、剣を持っては免許皆伝、筆を執っては大組織の幹部、そのうえお金持ちで美形で、なんて人がたまにいらっしゃって、私も俗人でありますから「一つくらい分けてくれないかなー」と思ったりもします。


杖道をする、続ける、と言う点においては別段何かの才覚が必要ということはない。
そう言いたくはあるけれど、健康な心身と安定した経済状況は欠かせないのが現実であると言わざるを得ません。
段階が進めば解説書をはじめとして書籍を読み書きしたり、ある程度の知識や教養も必要になります。
上に立てば組織運営の才覚も求められるようになってきます。

そうやって考えていくと、武道の才能と言うのはすごく複合的なもので、何か1つ持ってればいいのだというものではないのでしょうね。

先にちょっとひがんでみたりもしましたが、逆に「いくつも持って生まれたような人が同じ道に入ってくれて、支えてくれるのはとてもありがたいことだ」とも言えるわけですよ。
「この人がいれば安泰だ」と思えるような人が仲間だということはなかなかないことですからね。


かといって、自分には何もないからといって武道、杖道を敬遠する必要も全くないと私は思います。

プロになれなかったら野球やサッカーをする意味がないのか?
プロになれなかったらピアノやギターを弾く意味はないのか?

そんなことは決してないのと同様に、人生に彩を添える、人生をより楽しいものにする、そういう意味での武道、杖道には大いに意味があろうと思いますので、ぜひ杖道を大いに楽しみましょう。

2020年7月5日日曜日

おもいで

かつて訪れたところが水に沈んだと聞くと、心が痛みます。






再びまた立派に立ち上がると信じて祈ります。


私は至極まじめですよ、ええ。

2020年7月3日金曜日

ざんねん

和歌山での審査会等の通知が来ましたね。

講習会はナシで、8月7日(金)に6~8段の審査会のみ行う、だそうです。
見学も一切禁止、受審者のみ来場のこと、とのことで、感染防止対策もなかなか大変そうですね。

さて、まことに残念なことではありますが、私は諸事情あって今回の審査は見送りといたしました。
もちろん行きたいんですけれどね、まあ色々身辺事情が変わってきたりしてますのでね。

無理を通して「杖道やってる人間は周囲の迷惑も顧みないのか」なんて思われてもいけませんし、もっと言っちゃえば6段をもらうかもらわないかで私の腕前が変わるわけでもありませんから。

6段に受かる腕があるならいつ受けても受かるし、腕が無ければいつ受けても受からない、そういうものでしょ。

ただし6段が要らないとは言ってませんよ。