最近、稽古はしていても能力が伸びている気がしない。
停滞期とでも言うんでしょうか。
一般には「能力の伸びは坂じゃなく階段、伸びない時は伸びないが伸びるときには急に伸びる」なんて言いますが、はて、6段を取った時から早3年、「伸びた」と言うほどの成長があったでしょうか。
併伝や古流も含めて色々新しい型も覚えましたけれど、じゃあ武道の実力が伸びたかというと、全くそんな印象がありません。
伸びてないから稽古を辞めるとかそんなことはもちろんありません。
「6段に受かって稽古をいい加減にしたやつが7段審査で落ち続ける」という先達の恐ろしいお言葉もありますしね。
それに私も道場では後輩の皆さんに「稽古は薄紙を重ねるようなものですよ」「ああでもない、こうでもない、と悩んでいるときが一番伸びているんですよ」と言っているわけですから、たぶん自分で実感できてないだけできっと成長のポテンシャルは貯まっているんだろうと信じて、稽古にいそしみます。
今週は寒波のせいでこの晴れの国岡山でもたいそう寒い日が続きました。
火曜の夜の稽古はもうあんまり寒いので、「今日は稽古止めましょうね」って感じで中止にしてしまいました。
で、水曜に用があって別の稽古場に行ったら、同じくらい寒いのにちゃんと普通に稽古してました。たった3人ほどでしたけど、この寒さをものともしないで、ほんとに凄い。
それ見て「ああ、やっぱり寒いからとか言って稽古止めたりしたらいかんのやな」と思いましたよね。
で、金曜夜の稽古は「寒くても今日は稽古します! 防寒には気を付けてね」ってことで号令をかけたわけです。
そしたらね、「さあ稽古行くぞ!」って家を出たら雪がちらちらしてるじゃん。
「しまったなあ、ちょっと意気込みすぎたかな」「帰りに道が凍ったりしないよなあ、スタッドレス履いてないのに」とか思いながら稽古場に行きますよね。
足 袋 忘 れ た 。
はい、ぼくはアホです!
「足元から冷える」「芯から冷える」を実感します。
後から来た後輩が「凄いですね、裸足ですか」って言ってましたけど、足袋を忘れただけです。アホです(2回目)。
あまりに寒いので、学生時代を思い出して体育館をぐるっと3周ほど走ってみましたが、多少暖まりはしましたけど今日になって足が筋肉痛です。ですよね～。
子供の保育園の運動会の翌日のお父さんと一緒です。そもそもダッシュだのランニングだの、そんなのしたのは大学時代以来です。無謀に過ぎました。
稽古中もフラミンゴみたく片足上げて休んでないと足が冷えて冷えて耐えられませんでした。足袋忘れただけでこんなことになるなんて。
稽古が終わって家に帰って、熱めのお風呂に30分くらい浸かって、ようやく人心地つきました。もう無理はしません。もう40代ですしね。
来週は寒波がどこかへ行っていくらかマシになるようですが、皆さんも寒さには十分気を付けてくださいね。
