2012年6月24日日曜日

審査会&講習会お疲れさまでした

昨日今日と、福岡の冨永先生をお招きしての講習会、参加された皆さんお疲れさまでした。
そして今日の昇段審査に合格されたみなさん、おめでとうございます。

私自身も古流を2日間みっちり稽古できて、疲れはしましたが大変充実した時間を過ごすことが出来ました。古流で細かい部分が分からないときなかなか確かめようがありませんから、こういう機会は非常に貴重です。特に小太刀の乱合は忘れないうちに復習をしておかないと。



ところで、休憩時間に冨永先生にお声がけを頂きました。
「あなた、4段になったとですね。」

自分は4段にふさわしい杖の使い方、太刀の使い方が出来ているだろうかと、身の引き締まる思いのするお言葉でした。
今回昇段されたみなさんも、「自分は段位にふさわしいものを身につけているだろうか」と是非省みて欲しいと思います。

画像は冨永先生、「真の飾り」。

2012年6月17日日曜日

すべらない話

梅雨に入ると、稽古も汗なしではいられなくなります。
そうするとまず胴着が大変。マメに洗濯してやらないとエライことになります。

そしてもう一つ。杖が滑らなくなる。この季節ばかりはどうしようもないとはいえ、「滑らせて打つ」ということが大事な杖道では滑らないことは一大事です。

汗をかくことは仕方ないとして、道具のほうを手入れしてやることでいくらか滑りをキープ出来ます。汗や脂を拭き取ってやったり、目の細かいヤスリをかけたり。これでだいぶ違いますから。

とはいえやはり一番いいのは上達して汗をかいたりしない体と技を手に入れること。ぜひそこに至るように稽古に励みたいと思います。

ちなみに、長く使っていると杖や木刀の色はだいぶ変わってきます。比較画像がこれ。
左が新品、右が5年もの。色が変わるくらい使い込むと愛着が湧いてきます。10年先はどんな色になっているのか、ちょっと楽しみです。

2012年6月4日月曜日

礼について

太平の世になり、武道・武術のあり方も変わりました。
礼ということが大事であると言われるようになりました。
近年では義務教育にも礼や徳を学ぶためと、武道が必須化されたりしています。

しかし礼というのも誠に難しいもので、過ぎれば慇懃だし足りなければ無礼だし、決まった形があるわけでもないと思えば、形を整えることが礼だったりします。

ちなみに論語には「礼はその奢らんよりは寧ろ倹せよ」という一節があります。「礼は贅沢にするよりは質素にするのがよろしい」という意味。外見をあれこれ飾り付けるのではなく誠を尽くす心を根本に据えよ、と説いているのだとか。


余談ですが、論語の中で私が好きなのは次の2節。
「巧言令色、鮮なし仁」
「剛毅木訥、仁に近し」