先日の続き第1弾。
なぜ杖道人口がいつまでも増えないか。やはり一番根本的な原因は、「杖道を知っている人が少なすぎる」ということだと思います。
剣道は日本に住んでる人ならほとんど誰もが知っています。面、胴、籠手、竹刀など、用具の名前もよく知られています。
居合道も、剣道に比べれば落ちるけれど、名前も聞いたことがないと言う人はそういないでしょう。刀の細かな名称まではともかく、居合道がどういうものかはなんとなくみんな知っています。
ところが杖道はどうでしょう。多分、実際にやっている人やその周りの人くらいしか知らないのでは無いでしょうか。
私自身、「運動不足解消に武道を始めてみようかな」とネットであれこれ調べ回るまで聞いたこともありませんでした。
全日本剣道連盟の所管する武道だというのにですよ?
認知人口が多ければ、自然と競技人口も増えます。
日本の剣道人口は ネットで調べると140万人-150万人。
ざっくり計算すると、 「知っている人の100人に1人が競技人口となる」と考えていいんじゃないでしょうか。
杖道人口は2万人強。先ほどの計算からすると、杖道を知っているのは日本全国で200万人いるかいないかです。日本には1億2000万人もいるのにちょっと少なすぎるでしょう…。
ここまで現状の分析です。じゃあどうすれば杖道の知名度をもっと高めることができるか?
「マスメディア」の力を使うことが考えられます。特にテレビ。
ネットが既存メディアを脅かしているとは言っても、ネットに触れられない人たちが多くいることもまた事実。小さい子供やお年寄りはパソコンに触ることをしない、または触らせて貰えないということがザラにあります。
さらにネットの広告は非常に選択的に展開されますから、「とにかく世代とか趣味志向とか関係なしに、全国的に知らしめたい」ときにはテレビの力はやはり強い、と私は考えます。
「テレビ」で「継続的」に世間の目に触れれば一気に認知度は上がると思うので、是非ここは全日本剣道連盟のお偉い皆々様のお力で、なんとか実現していただきたい。
ここからはおちゃらけますよー。
例えば、「仮面ライダー」とか「戦隊もの」とか、或いは「朝の連続テレビ小説」「大河ドラマ」に出して貰うのはどうでしょう。主人公でなくても、とにかく主要な人物に杖道をさせるのです。全日本杖道や神道夢想流杖術でなくても、とにかく杖を振ってもらうのです。
「篤姫」や「直江兼続」なんて、歴史好きの人ならいざ知らず一般の人がそれまで知っていましたか?少なくとも私は知りませんでしたよ。ましてや「愛」の兜なんて。同じ効果を狙うのです。
マンガ?あれは多分ダメです。「ヒカルの碁」は確かに囲碁ブームを巻き起こしましたが、「YAIBA」や「るろうに剣心」で剣道や居合の人口が増えただなんて聞きませんし、マンガがヒットするかどうかはあまりに分の悪い賭けです。なによりアピール対象が読者だけに限られますから。
と、今日はここまで。
0 件のコメント:
コメントを投稿