2024年11月21日木曜日

こぶどう

 こないだの日曜日に岡山県古武道祭が開催されました。私もちょびっとだけ出てきました。

なんで更新がこんなに遅いのかと思う人もいるかもしれませんけれど、そんなときもあります。

お忘れの方も多いかもしれませんが、こう見えて私、ペースメーカ入れてる病人ですからして、ゆっくり過ごしたい時期というのもあるんですよ。
「つまり寝てるだけじゃねーか」というツッコミはまことに正しいのですが。

それはそれとして、写真で紹介する演武の様子。全部の流派までは流石にフォローしきれないのでそこはご勘弁。


まず竹内流。竹内流と言えば棒。


招待演武、日本剣道形。

同じく招待演武。岡山大学から空手。

次は全剣連居合。


少林寺拳法。いい表情。

英信流の太刀打之位、だっけ。

天道流。ちょっとかっこいいシーンが撮れた気がする。


鹿島神傳直心影流剣術。薙刀やってると直心影流といえば薙刀の流派と思いがちですが、剣術もあります。どういう関係なのかは、実はよく知りません。

鉄砲隊。ほんのちょびっとシャッターが早かった。
そしてこの煙である。
そしてそしてこの火薬の燃えカス。

まだ煙い中での、二天一流。写真に補正をかけてないので煙たさがよく伝わることでしょう。

養心流。「続きの棒」は何度見てもきっちりやるのが大変そう。
そしておなじ養心流から柔術。養心流の演武って長いことされてますけど、柔術って初めて見ました。

そして我らが杖道。



演武納めの、初實剣理方一流。



重たい甲冑を着けての演武、見事の一言。


締めの写真撮影。
竹内藤十郎先生も米寿だということで、コロナ前はシャキシャキされてましたが今は杖を突いてさすがにヨボヨボされてるなと思いましたけれど、最後のあいさつではマイクなしで武道館全体に響き渡る声を披露して下さって、やっぱり大したお方です。

相伝も古武道祭の会長も頼もしい後継者がいらっしゃって、まことに結構なことですね。

2024年11月11日月曜日

いろいろ

 昨日一昨日は冨永先生をお招きしての講習会。そして昇段審査会でした。

毎度毎度思いますけれど、冨永先生は80歳を超えているのに2日間立って喋って業を遣って平気というのは、本当に同じ人間なのだろうかと思います。驚異の一言に尽きます。決して脅威のほうではなくて。

先生は「全部教えたよ」と仰いますけれど、それが我々の身に着いたかどうかはまた別の話だし、しかも毎年毎年「工夫した」「研究した」と新しいネタをご提供くださるので、永遠に追いつけないような気がします。

稽古を止めたらそれこそ差が開くだけなのでもちろん稽古にいそしみますけれど。

あと、うちの道場の後輩が冨永先生から「いい遣い手になってきたね」って言われたのを見て嬉しくなりました。
私の教え方がいいから、と言いたいところですが、無論本人が真面目に道場に通って稽古に励んでくれているからですね。継続は力なり、ということです。やっぱり道場に来るというのがなにより大事ですよ。


そして、審査について。

審査前の最後の稽古に励む受審者の皆さん。

「皆さん、やる気に満ち溢れてるなあ」とこの時は思いましたけれど、実際の審査に入ってみると、なんかこう、稽古足りてないのかな? という気分になりました。もうちょっと詰めてきてほしいなと思いました。

ただ、4段5段を受験する人は流石の出来でしたね。普段合わせてない人とでもちゃんと形になっているので、この辺りはこれまでの稽古が物を言ったのだろうと思います。

段位なんて言ってしまえばオマケみたいなものだし、誰かが言っていましたけれど「段位を貰ったらその段位としての稽古をしてもいいという許しをもらったんだよ」ということですから、段位に見合った稽古を積んでいってもらいたいと思います。

さて、私は錬士6段なりの稽古が出来ているのだろうか。

2024年11月7日木曜日

ふうかく

 今更ではありますけれど、なぎなたの中国選手権大会にスタッフとして参加してみて、なんといいますかこう、「文化が違うなあ」と思いました。

何がと言われても個別に上げていくのは難しいけれど、試合競技の応援とかそういうのはやっぱり居合道とか杖道とかの型武道とは全然違いますよね。型を遣ってる最中に「ファイトでーす!!」なんて言わないもの。

あとはやっぱり女性が多いので、何事においてもちょっと感覚が違うかなと感じたり。


写真は撮ってないんですけれど、印象に残ったのは団体戦の決勝の大将戦。

島根チームの大将の中段の構えは一目見て

「冨永先生の言う『位を出しなさい、風格を出しなさい』って、こういうことかあ」

と感服しました。さぞかし大変な稽古の上にあの構えがあるんでしょう。お見事としか言いようがありません。

ああいう位、風格を、杖道で出していけるだろうか。稽古、稽古、また稽古。

2024年11月2日土曜日

おもいで

 今日は杖とは全然ない話です。



ということで、明日はなぎなたの中国地方大会が岡山であります。今日はその準備に行ってきました。
雨が酷くて、道も混んでて、会場にたどり着くまでが大変でした。雨は準備が終わるころには上がりましたけれど。
ちなみに私は出場しません。スタッフだけです。


この会場で全日本杖道大会をしたなあって記憶が蘇ります。過去の記事をさかのぼってみると2016年のことでした。

あの時は楽しい楽しい無職生活を送ってたっけなあ…。もう一回やりたい。

2024年10月27日日曜日

すごいの

 前々回、「疑義を呈するために偉くなりたい」って書きましたけど、それで思い出したのが一昨年の居合の講習会。岡山で開かれたんですけれど、ちょびっとだけ見学に行きました。

すごい勢いで長広舌をぶってる先生がいて、「はえー、居合の講習ってあんなに熱心にするんだあ」って思ったんですけど、続けて聴いていると何か様子がおかしいというか、どうもそうではない。

あれは実は、受講生が講師を延々と突き上げてる図だった模様。

いやー、居合の世界って凄いんだなあ、としみじみ思いました。
杖道の講習会で、講師を務める杖道委員の先生方をどやし上げるなんて、考えられませんもの。

2024年10月26日土曜日

ぼくとう

 私の武道具に、また普通じゃない木刀が増えました。


なんでや。
別に私は木刀マニアでもなんでもないんですけど。


単体だと普通の木刀との差が分かりにくいので、比較がこちら。

上が普通の一般的な木刀。
今回増えたのはちょっと短くて、薄い。鍔のラインもない。

なんでこんなことになるんでしょうか。誰か教えて。

2024年10月25日金曜日

いたんじ?

 先日の全日本大会で、福岡の某7段の先生から

「杖道委員相手でも『先生、それはおかしいと思います!』ってネタをどんどん書いていってよ!!」

みたいなことを言われました。


あの、まるで私が「杖道界隈の異端児」みたいな言い方をされなくてもいいと思うんですよ。
どっちかというと私は優等生よりだと思ってますからね。
(本当の優等生は自分でそんなことを言ったり書いたりしません)


…でも実のところ、おかしいと思ってることが全く無いではないです。

それは「気合」。

一部の杖道委員の先生が「繰付で繰り付けるとき、体当で当たるときは気合を出さなくていいです」みたいなことを言われてますよね。
8月の講習会でも聞きましたし、全日本大会でもそういう風に遣う選手もいらっしゃいました。

でも、本当は打突には気合が必須だと思うんですよ、私は。

だいたい型の中で気合出さなくていいなら、基本打ちのときになんで気合を出すんだって話でしょう。もうこれからは基本打ちでも気合出さなくていいってことなんですかね?

もちろん
「型の中でも気合にメリハリは必要」
「長い型の中で全部気合を出していると最後が尻切れ蜻蛉になるから、多少は気合を貯めるために声を出さなくてもよい」
という意見は正しいと思います。

でも12本目はともかくとして、7本目とか8本目で気合が弾切れになるだなんて、それは単に稽古が足らんだけに思えます。歳とか体調とかはあると思いますけれど。なんなら12本目でも全部気合を出し切れるようにするのが稽古なんじゃないですかね。

そもそも剣道だって気合が無かったら1本取れないでしょ。剣道やったことないから知らんけど。少なくともなぎなたでは1本取れないです。


やっぱり杖道委員にならんとこういうところに文句を言えない、じゃなくて疑義を呈することができないんですかね。ああ、偉くなりたい。いや、偉くなりたいわけじゃなくて上手になりたくてオマケで偉さがついてきてほしい。