2013年5月5日日曜日

神のまにまに

五月晴れ、日本晴れに恵まれた今日、毎年恒例の阿智神社奉納演武に参加してきました。
今年も各流派の演武をお届けします。

まずは無双直伝英信流。老いも若きも一心に抜く。

我らが杖道。長くない棒を如何に使うかがみせどころ。 写真の2人は今年が初参加。

佐分利流(さぶりりゅう)槍術。「エイィー!」の気合いがひときわ高くこだまします。

戸山流兵法、試斬。お見事!

 竹内流備中傳(たけうちりゅうびっちゅうでん)、棒の型から。右から左から盛んに打ち合います。

 初實剣理方一流(しょじつけんりかたいちりゅう)から抜刀の型。暗闇の中で刀と鞘を使って敵を探り、触れるやいなや切り倒す。そういう状況設定の型だそうです。
実際には刀や体の瞬時の使い方、甲冑を着けて制限のある中でのにじり方などを修得することが主眼ではないかと。


ほかにもいくつかの流派が参加していらっしゃいましたが、わたしの見学はここまで。
あとはすこしオマケを。

袴の股立ち(はかまのももだち)を取るということ。

立てると槍の長さが分かります。これでもこの流派の槍は短めのものだそうですよ。

さあ、観覧席にいらっしゃった皆さんも武道を始めてみませんか。

2013年4月28日日曜日

イベント予告

美観地区のほど近く、阿智神社にて古武道祭が今年も開催されます。私も演武します。
お時間のある方は是非おいで下さい。

槍や甲冑武術など、珍しい流派も登場しますので一見の価値があるかと思います。



場所:阿智神社
時間:5月5日(日)9:00~15:00

去年の様子はこちら。→その1その2

2013年4月27日土曜日

Hit!

暖かな布団の抱擁についつい余分に朝寝を過ごしたのち、ようやく未練を振り切って道場に出ましたら、見学に来られた方がいらっしゃいました。

聞けばこのブログをご覧になったとのことで、ネタがないなりに続けてきた甲斐があったとしみじみ思います。

水島道場および岡山県杖道部では杖道・杖術に興味のある方をつねに求めております。
まずは体験・見学だけでも、どうぞ動きやすい格好でお気軽にお越し下さい。

2013年4月17日水曜日

力の差

「気」というものは今のところ科学の外の話であってそんなものはないのだということになっています。

そうは言ってもやはり「気圧される」ということはあるもので、特に高段位の方に稽古を付けてもらうときなんかは向き合うと相当「気負い」を感じます。

決して常日頃が「気を抜いている」とかそういうつもりはありませんけれど、やはり上手の人に相手をお願いするときはより「気が張り詰め」ます。

こうして書いてみると、やっぱり身体感覚としてはなんか「気」ってありそうな気がするから不思議。


ところで、私が駆け出しの頃は、何も分からず高段位の方々が型を遣う様子を見て「どこが凄いんだろう。」なんて思っていたものでした。
人間とは面白いもので、力の差がありすぎると差があることもわからないんですね。

いくらか稽古を積んでみて、ようやく「ああ、やっぱり凄いんだ。」と気付かされるわけです。
気付けるようになった分だけ進歩したのかなと思います。

しかしやはり8段とか免許皆伝とかいう方々の腕前、技の冴えを目にするに付け「うむ、わからん。」と首をひねることしきり。9年も稽古してまだこんなものかと言われそうですね。
まあ、週に1度2,3時間型を遣っただけでそんなに伸びるわけがないのですけれど。稽古不足を戒めるところです。



さて、人間は自分の事をつい持ち上げて評価するもので、それを戒めて曰く。

自分の方がちょっとは出来ると思うとき、相手は自分と同じくらいの力量である。
自分と同じくらいだと思うとき、相手は自分よりも出来る。
自分より相手の方が出来ると思うとき、相手は自分より遥か先を行っている。


いつになったら追いつけるかなー。

2013年4月2日火曜日

ご無沙汰を致しました

しばらく更新も稽古もおやすみしておりました。

旅に誘われ、
桜に誘われ、
眠気に誘われ、
なにぶんにも誘惑の多い季節です。

ところで、「旅に誘われ」と申しましたが、実は前回の更新のあとラスベガスに行っておりました。

「エンターテインメントの都」と名高いラスベガス、噂に違わぬ熱い街でした。砂漠の真ん中にあるからとかそう言う意味だけじゃなくて。

楽しむ方も、楽しませる方も全身全霊全力投球。何をするにも豪快でパワフル。


このエネルギッシュなところはわずかなりとも見習いたいと思った次第。

さあ、憂さ晴らしと充電が済んだらまた稽古に励みましょうか。

2013年3月17日日曜日

春の訪れ




暖かい日と寒い日とが繰り返しやってくるのでつい体調を崩しがちですが、我らが水島道場はいつに変わらぬ顔ぶれでなによりです。

寒いとは言っても、1月や2月の頃のように足下から這い上がるような底冷えはもうなりを潜めて、足袋がなくても普通に稽古ができる良い季節がやってきました。

少年老い易く学成り難し、という言葉があり、また光陰矢の如しと言い、気が付けばここに移って早6年。
その時間の分だけ進歩があったかと省みると、何とも自信がありません。5段の審査が確か再来年。それまでに十分な進歩が見られるように、もっと稽古に励まねばなりますまい。

さしあたっては、しばらく基本的な部分に身を入れてみたいと思います。

足の運び、構えの形、打った位置、太刀の切り付け・切り下ろし…。先は険しく長うございます。

2013年3月10日日曜日

杖道・杖術について:奥義のこと

ご無沙汰です。

更新が少ないのは
・時間がない
・ネタがない
・やる気がない
のどれか、またはすべてです。どうぞお察しください。

前回の更新はなんとも寒々しい写真付きでしたが、今週は打って変わって春そのもののうららかな陽気。稽古がはかどる季節になりましたが朝寝もはかどって困ります。


さて、今回は奥義の話。
現代武道たる杖道には奥義というものはありませんが、杖道の源流である神道夢想流杖術には奥義にあたる型があるそうです。

稽古をつんで熟達すると「免許」が下されますが、免許を得てから順に伝授される五つの型「五夢想の杖」がそれ。型の名前は
・闇打
・夢枕
・村雲
・稲妻
・導母
だそうです。すべての伝授が終わると「免許皆伝」ですね。

あるとき、免許皆伝でいらっしゃる冨永先生は仰いました。
「奥義というのはまぶたの裏にあるようなもの。みんな遙か遠くにあると思い込んで一生懸命あちこち探すけれど、実はすぐそこにあるのに見えていないだけ。」

すぐそこにあるものを得るために誰もが長く厳しい研鑽を積まねばならないということは、なんとも皮肉なお話です。



ところで、型の名前ってほとんどは技の様子や打突の部位を表したものですけれど、極意の名前は特にどれもが抽象的でかつ印象的。なかでも最後の導母(どうぼ)は異彩を放っています。
いつか目にすることができるといいなあ。