2013年4月17日水曜日

力の差

「気」というものは今のところ科学の外の話であってそんなものはないのだということになっています。

そうは言ってもやはり「気圧される」ということはあるもので、特に高段位の方に稽古を付けてもらうときなんかは向き合うと相当「気負い」を感じます。

決して常日頃が「気を抜いている」とかそういうつもりはありませんけれど、やはり上手の人に相手をお願いするときはより「気が張り詰め」ます。

こうして書いてみると、やっぱり身体感覚としてはなんか「気」ってありそうな気がするから不思議。


ところで、私が駆け出しの頃は、何も分からず高段位の方々が型を遣う様子を見て「どこが凄いんだろう。」なんて思っていたものでした。
人間とは面白いもので、力の差がありすぎると差があることもわからないんですね。

いくらか稽古を積んでみて、ようやく「ああ、やっぱり凄いんだ。」と気付かされるわけです。
気付けるようになった分だけ進歩したのかなと思います。

しかしやはり8段とか免許皆伝とかいう方々の腕前、技の冴えを目にするに付け「うむ、わからん。」と首をひねることしきり。9年も稽古してまだこんなものかと言われそうですね。
まあ、週に1度2,3時間型を遣っただけでそんなに伸びるわけがないのですけれど。稽古不足を戒めるところです。



さて、人間は自分の事をつい持ち上げて評価するもので、それを戒めて曰く。

自分の方がちょっとは出来ると思うとき、相手は自分と同じくらいの力量である。
自分と同じくらいだと思うとき、相手は自分よりも出来る。
自分より相手の方が出来ると思うとき、相手は自分より遥か先を行っている。


いつになったら追いつけるかなー。

2013年4月2日火曜日

ご無沙汰を致しました

しばらく更新も稽古もおやすみしておりました。

旅に誘われ、
桜に誘われ、
眠気に誘われ、
なにぶんにも誘惑の多い季節です。

ところで、「旅に誘われ」と申しましたが、実は前回の更新のあとラスベガスに行っておりました。

「エンターテインメントの都」と名高いラスベガス、噂に違わぬ熱い街でした。砂漠の真ん中にあるからとかそう言う意味だけじゃなくて。

楽しむ方も、楽しませる方も全身全霊全力投球。何をするにも豪快でパワフル。


このエネルギッシュなところはわずかなりとも見習いたいと思った次第。

さあ、憂さ晴らしと充電が済んだらまた稽古に励みましょうか。

2013年3月17日日曜日

春の訪れ




暖かい日と寒い日とが繰り返しやってくるのでつい体調を崩しがちですが、我らが水島道場はいつに変わらぬ顔ぶれでなによりです。

寒いとは言っても、1月や2月の頃のように足下から這い上がるような底冷えはもうなりを潜めて、足袋がなくても普通に稽古ができる良い季節がやってきました。

少年老い易く学成り難し、という言葉があり、また光陰矢の如しと言い、気が付けばここに移って早6年。
その時間の分だけ進歩があったかと省みると、何とも自信がありません。5段の審査が確か再来年。それまでに十分な進歩が見られるように、もっと稽古に励まねばなりますまい。

さしあたっては、しばらく基本的な部分に身を入れてみたいと思います。

足の運び、構えの形、打った位置、太刀の切り付け・切り下ろし…。先は険しく長うございます。

2013年3月10日日曜日

杖道・杖術について:奥義のこと

ご無沙汰です。

更新が少ないのは
・時間がない
・ネタがない
・やる気がない
のどれか、またはすべてです。どうぞお察しください。

前回の更新はなんとも寒々しい写真付きでしたが、今週は打って変わって春そのもののうららかな陽気。稽古がはかどる季節になりましたが朝寝もはかどって困ります。


さて、今回は奥義の話。
現代武道たる杖道には奥義というものはありませんが、杖道の源流である神道夢想流杖術には奥義にあたる型があるそうです。

稽古をつんで熟達すると「免許」が下されますが、免許を得てから順に伝授される五つの型「五夢想の杖」がそれ。型の名前は
・闇打
・夢枕
・村雲
・稲妻
・導母
だそうです。すべての伝授が終わると「免許皆伝」ですね。

あるとき、免許皆伝でいらっしゃる冨永先生は仰いました。
「奥義というのはまぶたの裏にあるようなもの。みんな遙か遠くにあると思い込んで一生懸命あちこち探すけれど、実はすぐそこにあるのに見えていないだけ。」

すぐそこにあるものを得るために誰もが長く厳しい研鑽を積まねばならないということは、なんとも皮肉なお話です。



ところで、型の名前ってほとんどは技の様子や打突の部位を表したものですけれど、極意の名前は特にどれもが抽象的でかつ印象的。なかでも最後の導母(どうぼ)は異彩を放っています。
いつか目にすることができるといいなあ。

2013年2月24日日曜日

出稽古

更新が遅くなりましたが、夏に続き古巣のメンバーの合宿に参加してきました。
いってみれば出稽古ですね。

出稽古の効果というのは、なんといっても日頃と違う視線での指導を受けられることでしょう。
人それぞれやはり注意している点は違うので、同じメンバーでの稽古だけになってしまうとどうしてもおろそかになる部分が出がちですから、これは大変有益です。

そんなわけで、たくさんのご指摘・ご指導を頂戴してきました。
やっぱり精進が足りないなあとつくづく思い知ることができまして、大変有意義な合宿になりました。

ちなみに合宿はこんな雪降る山中の、とある場所で行われました。

稽古場所の体育館も寒いことと言ったら、もう。
動いていないとあっというまに冷えが上がってきて、稽古が終わったらすっかり足下が冷え切っていました。稽古の後のお風呂が気持ちいいこと気持ちいいこと。

2013年2月11日月曜日

杖が重たい

「杖が重い」

今日稽古しおわって思ったのはこのひとこと。

土日たっぷり休んで疲れがたまっていることもないでしょう。
稽古の不足を相棒は語ることなく雄弁に伝えてきます。

少しずつ明るさを取り戻しつつある空。
春も直ぐそこ、また稽古に励みましょう。


呉の大和ミュージアム前にて海神ポセイドンの雄姿。

2013年2月4日月曜日

洗われて

冬の間はあまり汗をかかないので、胴着の洗濯回数も減りがちです。

とはいえやはり清潔は大事。土日の不意の暖かさに誘われて洗濯した胴着を干しながら、「ずいぶん藍が色あせたなあ」と気付きます。

気が付けばそろそろ杖を初めて9年が経とうとしています。10年目もあっという間にやってくるでしょう。

商売人でも職人でも、10年も経験を積めばいっぱしの一人前になっていなければいけないところ。

さて振り返ってみて、一人前と言えるだけの杖の腕が、剣の腕が身についたかどうか。
・・・精進が足らんですねえ。


画像は写真整理をしてたら出てきたネコ2匹。
「お前ニャんか警戒する必要もないニャ」とでも言われてるような気がしないでもない。