先日、調べものを頼まれて、武道館から貴重な本を拝借してきました。
「剣道の某先生は武専時代に文化交流でドイツに渡って、ヒトラーに面会し、『サムライなら人を斬って見せてくれ』と言われて、実際に人を斬ったんだそうな」
以前とある先生が教えてくれたお話です。その先生は「斬ったのが死者か生者かは聞いてないけどな」とも言われてました。
人を斬ったかどうかは今の私には分かりませんけれど、少なくともドイツに渡ったということは間違いないんだなと思いました。
物騒なお話でもあるしこういうお話をネットに乗せるのもどうなんだろうという気持ちもあるんですけれど、そういう話もどこかで書いておかないとそういうことがあったということも分からなくなってしまうし、それも良くないのではないかと思ってキーボードをたたいているわけですね。
物知りな方ならドイツには今でも「メンズーア(Mensur)」という決闘制度が残っていることをご存知かもしれません。
いわゆる仇討ち的なものではなく、どちらかと言えば「男を示す」タイプの、厳密にルールが定められた(いかにもドイツらしい)決闘制度で、メンズーアの傷痕はあえて残すように治療され、この傷痕がある人はドイツでは「男の中の男だ」と社会的な信用を得られるんだそうです。
だからひょっとしたらドイツに渡った先生も「ドイツにもメンズーアというものがあるからやってみたまえ」くらいの話なのかな、とも思うんですけれど、困ったことにメンズーアは「ナチ政権下では禁止されていた」という事実があって、はてどうだったのやら。
今となっては確かめようもない話ですが、古い資料を見ながら感じたことなど書き記してみました。
ちなみにMensurに関する話はこちらの本で読めます。
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